ミール大通り (モスクワ)

ミール大通り(ミールおおどおり、ロシア語: Проспект Мира英語: Mir Avenue)または平和大通り [1] は、ロシアモスクワ市中心から北へ向かう、8.9kmの比較的長い大通りで、その先はヤロスラーヴリを通り、アルハンゲリスクへ達するロシア連邦道路M8となっている。

リガ駅付近のミール大通り
モスクワ環状道路とヤロスラーフスコエ・ショッセ(ロシア連邦道路M8)との交差点

市内を北へ向かう大通り 編集

ミール大通りはロシアモスクワ市内を北方向へ向かう大通りで、ルビャンカ広場から出て、地下鉄6号線スハレフスカヤ駅付近でサドーヴォエ環状道路と交差し、プロスペクト・ミーラ地下鉄駅(近くに日本大使館あり)、リガ鉄道駅ヴェデンハ地下鉄駅(近くに宇宙飛行士記念博物館あり)を通り、モスクワ環状道路まで達する。その先はヤロスラーヴリを通るロシア連邦道路M8となり、はるか白海沿岸のアルハンゲリスクセヴェロドヴィンスクまで行くようになる。

モスクワ市内から「黄金の環」のセルギエフ・ポサード、ヤロスラーヴリなどへのバス観光には通る道である。

短史 編集

この道路は12世紀ごろからヤロスラーヴリへの道となっていた。17世紀ごろから、沿道にはポーランド人が多く住み、以前この道は「メシュチャンスカヤ通り」と呼ばれていたのはポーランド語の「mieszczanie」(町の人々)からきている。

ソビエト時代には、1936年に「ソ連国民経済達成博覧会」(ВДНХ)が建設された時に、メシュチャンスカヤ通りの大幅改修工事が行われている。

大祖国戦争後の1949年、この道路沿いに800本のポプラが植えられた。1957年の第6回「世界青年学生祭典」(標語:平和と友好)の時に「ミール大通り」(平和大通り)と改名された。1958年、この道路に沿って地下鉄カルーシュスコ=リーシュスカヤ線が開通した。

1960年代から、沿道に宇宙飛行士通り、宇宙征服者のオベリスク、宇宙飛行士記念博物館が作られている。

脚注 編集

  1. ^ ロシア語の「ミール」は「世界」と「平和」の意味があるが、ここでは後者の意味。

参照項目 編集

外部リンク 編集