メスタリリーガ2014は、1992シーズンに創設されてから24シーズン目のメスタリリーガエストニアサッカー1部リーグ)である。2014年3月1日から2014年11月8日まで実施された。大会名はア・ル・コック・プレミアムリーガ英語: A. Le Coq Premium Liiga)。

メスタリリーガ
シーズン 2014
優勝 FCレバディア・タリン
(9回目)
降格 JKタリナ・カレフ
ユフヴィFCロコモティフ
UCL 2015-16出場 FCレバディア・タリン
UEL 2015-16出場 JKシッラマエ・カレフ
FCフローラ・タリン
ノーメ・カリュFC
得点王 エヴゲーニイ・カバエフ
(36得点)
2013
2015

全10クラブがホーム・アンド・アウェーを2回、4回戦総当たり戦(各チーム36試合)を実施して順位を決定する。

概要

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2014シーズンのメスタリリーガは、2013シーズン最下位のFCクレサーレエシリーガに降格し、エシリーガ2位のユフヴィFCロコモティフが昇格する。ロコモティフはメスタリリーガ初昇格となる。9位のタルトゥJKタメカはエシリーガ4位のラクヴェレJKタルヴァス英語版との入れ替え戦に勝利し、残留を決めた。エシリーガ1位と3位チームはリザーブチームのため、昇格権を持たなかった。

タルトゥJKタメカは2013シーズン後半に選手への未払い問題が発生し、2014年2月にメスタリリーガのライセンスを剥奪された[1][2][3]。代わりに、元クラブ従業員によって運営されており、クラブとは財政上独立しているサッカースクール (Jalgpallikool Tammeka) にライセンスが付与された[4]

メスタリリーガ優勝チームはUEFAチャンピオンズリーグ 2015-16予選1回戦出場権、2位と3位チームはUEFAヨーロッパリーグ 2015-16予選1回戦出場権を獲得する。2014-15シーズンのエストニア・カップ優勝チームも予選1回戦出場権を獲得するが、メスタリリーガ2014で出場権を獲得済みの場合はメスタリリーガの4位チームが繰り上げで出場権を獲得する(2015-16シーズンからの変更で国内カップ戦準優勝チームはUEFA主催大会の出場権を獲得できない[5])。10位チームはエシリーガ優勝チームと入れ替わりに降格し、9位チームはエシリーガ2位チームと入れ替え戦を実施する。ただし、リザーブチームは昇格する権利を持っていないため、リザーブチームが含まれる場合は一つ下の順位のチームが繰り上げられる。

2014シーズン所属クラブ

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クラブ 所在地 ホームスタジアム 前年成績
FCレバディア・タリン タリン カドリオルグ・スタジアム英語版 優勝
ノーメ・カリュFC タリン カドリオルグ・スタジアム 2位
JKシッラマエ・カレフ シッラマエ シッラマエ・カレフ・スタジアム英語版 3位
FCフローラ・タリン タリン ア・ル・コック・アレーナ 4位
パイデ・リナメースコンド パイデ パイデ・リンナスターディオン英語版 5位
FCインフォネット タリン スポーツランド・アレーナ 6位
JKナルヴァ・トランス ナルヴァ Narva Kreenholmi Stadium 7位
JKタリナ・カレフ タリン Kalevi Keskstaadion 8位
タルトゥJKタメカ タルトゥ ターメ・スタジアム英語版 9位
ユフヴィFCロコモティフ ユフヴィ ユフヴィ・リンナスターディオン英語版 エシリーガ・2位

順位表

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順位
チーム 試合数



得点
失点
得失差
勝点
出場権・降格
1 FCレバディア・タリン (C) 36 26 6 4 112 19 +93 84 UEFAチャンピオンズリーグ 2015-16・予選1回戦
2 JKシッラマエ・カレフ 36 25 4 7 108 34 +74 79 UEFAヨーロッパリーグ 2015-16・予選1回戦1
3 FCフローラ・タリン 36 24 7 5 88 36 +52 79
4 ノーメ・カリュFC 36 24 6 6 85 19 +66 78
5 FCインフォネット 36 19 9 8 80 44 +36 66
6 パイデ・リナメースコンド 36 9 8 19 39 67 −28 35
7 タルトゥJKタメカ 36 7 7 22 37 83 −46 28
8 JKナルヴァ・トランス 36 6 10 20 37 79 −42 28
9 ユフヴィFCロコモティフ 36 4 6 26 35 115 −80 18 メスタリリーガエシリーガ入れ替え戦
10 JKタリナ・カレフ 36 3 3 30 21 146 −125 12 エシリーガ・降格

最終更新は2014年11月8日(第36節)の試合終了時
出典: エストニアサッカー協会 (エストニア語)
順位の決定基準: 1) 勝ち点; 2) 無効試合数の少なさ; 3) 勝利試合数; 4) 直接対戦の勝ち点; 5) 直接対戦の得失点差; 6) 得失点差; 7) 得点数; 8) アウェーゲームの得点数; 9) フェアプレーポイント.
シーズン終了時点で上記のルールで優勝チームが決定しない場合は、優勝決定戦が追加される。.
1 ノーメ・カリュFCは2014-15シーズンのエストニア・カップ優勝[6]

順位の変動

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チーム\節1 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 1 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36
レバディア 7 7 5 3 4 5 5 4 2 4 4 3 3 3 3 2 2 2 2 2 2 3 3 2 1 1 2 2 2 2 2 1 1 1 1 1 1
L D W W D D W W W D W W D W W W W W W W L D W W W L W W W W W W W L W W
シッラマエ・カレフ 1 3 2 2 1 1 1 1 3 5 5 5 4 4 4 4 4 4 4 5 5 5 5 5 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 3 2
W D W D W W W L D L L W W W W D L W L L W W W W W W W W L W W W W W W W
フローラ 2 1 1 1 3 3 2 2 4 2 2 2 2 2 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 2 2 1 1 1 1 1 2 2 2 2 2 3
W W W D L D W W D W W W D W W W W W W W W D D L D W W W W W L W L W W L
カリュ 10 5 4 5 5 4 3 3 1 1 1 1 1 1 1 3 3 3 3 3 3 2 2 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 4 4
L W W D D W W W W W W W W L L W W D W W W D L W D W D W W W W L W W L W
インフォネット 4 2 3 4 2 2 4 5 5 3 3 4 5 5 5 5 5 5 5 4 4 4 4 4 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5
W W L D W W L D W W W L D L W D W D W W W W D D L W D L D L W L W W W W
パイデ 3 4 7 7 7 7 7 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6
W L L D D D L W W W L L W L L L L L D W L W D D D L L L L L L D W L L W
タメカ 6 9 9 9 9 9 9 9 9 9 8 7 7 8 8 8 8 9 8 8 8 8 8 7 7 7 8 7 8 8 8 8 8 8 8 7 7
L L L W L D L L L W D L D D L L L W L L D L W L D L W L D L L W L L W L
トランス 5 6 6 6 6 6 6 7 7 7 7 8 8 7 7 7 7 7 7 7 7 7 7 8 8 8 7 8 7 7 7 7 7 7 7 8 8
D W D D L L D L D L L L W D L W L L L L L D D L D W L W W L L D L L L L
ロコモティフ 8 10 10 10 10 10 10 10 10 10 10 10 10 10 10 10 10 10 10 10 10 10 10 10 10 10 10 10 10 10 10 9 9 9 9 9 9
L L L L L L D L L L L D D L L L L L D L D L L W D L L L L W W L L W L L
タリナ・カレフ 9 8 8 8 8 8 8 8 8 8 9 9 9 9 9 9 9 8 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 10 10 10 10 10 10
L D L W L D L L L L L L L D W L W L L L L L L L L L L L L L L L L L L L

1 第1節から第14節まではタメカトランスの消化試合数が1試合少ないため、暫定順位。未消化試合は第14節と第15節の間に実施された。

出典(エストニアサッカー協会): 第1節(1)第2節第3節第4節第5節第6節第7節第8節第9節第10節第11節第12節第13節第14節第1節(2)第15節第16節第17節第18節第19節第20節第21節第22節第23節第24節第25節第26節第27節第28節第29節第30節第31節第32節第33節第34節第35節第36節

対戦表

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1 紫色はホームチーム(左)の勝ち、黄色は引き分け、赤色はアウェーチーム(上)の勝ち。
2 3月1日に実施された第1節のノーメ・カリュFCFCインフォネットはノーメ・カリュが1–0で勝利したが、出場停止中の選手(Andre Järva)を起用したため、インフォネットの勝利扱い(スコア上は0-0)とされた[7][8]

メスタリリーガ・エシリーガ入れ替え戦

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2014シーズンのエシリーガは優勝チームと2位、4位チームがリザーブチームだったため、3位のパルヌ・リナメースコンドメスタリリーガに自動昇格し、5位のヴィリャンディJKトゥレヴィクはメスタリリーガ9位のユフヴィFCロコモティフと入れ替え戦を実施した。入れ替え戦勝者のトゥレヴィクはメスタリリーガに昇格、敗者のロコモティフはエシリーガに降格する。

チーム #1 合計 チーム #2 第1戦 第2戦
ヴィリャンディJKトゥレヴィク 1-1(a ユフヴィFCロコモティフ 0-0[9] 1-1[10]

得点ランキング

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順位 選手 クラブ 得点
1   エヴゲーニイ・カバエフ英語版 JKシッラマエ・カレフ 36
2   イゴール・スボティン英語版 FCレバディア・タリン 32
3   マヌーチョ FCインフォネット 30
4   アルベルト・プロサ英語版 FCフローラ・タリン 22
5   和久井秀俊 ノーメ・カリュFC 21

エストニア・カップ

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エストニア・カップ2013-14決勝戦は、2014年5月17日にア・ル・コック・アレーナで開催され、FCレバディア・タリンエシリーガB所属のFCサントス・タルトゥに4-0で勝利し、通算8回目の優勝を果たした[11]。レバディアはすでにメスタリリーガ2013優勝でUEFAチャンピオンズリーグ 2014-15出場権を獲得しているため、準優勝のサントスが繰り上げでUEFAヨーロッパリーグ 2014-15出場権を獲得した。

エストニア・スーパーカップ

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エストニア・スーパーカップ2014は、2014年2月25日にスポーツランド・アレーナで開催され、エストニア・カップ2012-13優勝のFCフローラ・タリンメスタリリーガ2013優勝のFCレバディア・タリンに1-0で勝利した[12][13]。フローラ・タリンは通算8回目の優勝を果たした。

UEFA主催大会成績

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年度 大会 出場クラブ ラウンド 対戦クラブ ホーム アウェー 合計
2014-15 UEFAチャンピオンズリーグ FCレバディア・タリン 予選1回戦   SPラ・フィオリタ 7 – 0 1 – 0 8 – 0
予選2回戦   ACスパルタ・プラハ 1 – 1 0 – 7 1 – 8
2014-15 UEFAヨーロッパリーグ ノーメ・カリュFC 予選1回戦   フラム・レイキャヴィーク 2 – 2 1 – 0 3 – 2
予選2回戦   レフ・ポズナン 1 – 0 0 – 3 1 – 3
JKシッラマエ・カレフ 予選1回戦   FCホンカ 2 – 1 2 – 3 (aet) 4 – 4 (a)
予選2回戦   FCクラスノダール 0 – 4 0 – 5 0 – 9
FCサントス・タルトゥ 予選1回戦   トロムソIL 0 – 7 1 – 6 1 – 13

脚注

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  1. ^ Tammeka mängijad ei saanud neli kuud palka” (エストニア語). Soccernet.ee (2013年11月29日). 2014年7月9日閲覧。
  2. ^ Tammeka keeldus vaikides saneerimisest” (エストニア語). Soccernet.ee (2014年1月16日). 2014年7月9日閲覧。
  3. ^ Tammeka ei täitnud litsentseerimistingimusi” (エストニア語). エストニアサッカー協会 (2014年2月1日). 2014年7月9日閲覧。
  4. ^ Jalgpallikool Tammeka osaleb Premium liigas” (エストニア語). Soccernet.ee (2014年2月14日). 2014年7月9日閲覧。
  5. ^ Strategic talks in Dubrovnik”. UEFA.org (2013年9月20日). 2014年11月9日閲覧。
  6. ^ Paide Linnameeskond - Nõmme Kalju FC 0:2 (0:1)”. Eesti Jalgpalli Liit (EJL) (2015年5月30日). 2015年5月31日閲覧。(エストニア語)
  7. ^ Premium liiga avavoorus kaotas Levadia Paidele ja Kalju Infonetile”. エストニアサッカー協会 (2014年3月1日). 2014年10月31日閲覧。
  8. ^ 開幕戦の勝ち点剥奪”. 和久井秀俊オフィシャルブログ (2014年3月4日). 2014年10月31日閲覧。
  9. ^ Viljandi JK Tulevik - Jõhvi FC Lokomotiv 0:0 (0:0)”. Eesti Jalgpalli Liit (2014年11月16日). 2015年5月31日閲覧。(エストニア語)
  10. ^ Viljandi JK Tulevik tõusis Premium liigasse”. Eesti Jalgpalli Liit (2014年11月22日). 2015年5月31日閲覧。(エストニア語)
  11. ^ Karikavõitjaks tuli Tallinna FC Levadia”. エストニアサッカー協会 (2014年5月17日). 2014年10月31日閲覧。
  12. ^ Tallinna FC Levadia - Tallinna FC Flora 0:1 (0:0)”. エストニアサッカー協会 (2014年2月25日). 2014年10月31日閲覧。
  13. ^ Flora see off Levadia to win Estonian Super Cup”. UEFA.com (2014年2月25日). 2014年10月31日閲覧。

外部リンク

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