ヤニック・ゾーサ
ヤニック・ゾーサ・マンジラ(Yannick Nzosa Manzila, 2003年11月15日 - )は、コンゴ民主共和国キンシャサ出身のプロバスケットボール選手。ポジションはセンター。
CBエストゥディアンテス No.3 | |
---|---|
ポジション | C |
所属リーグ | NBA |
シュート | 左 |
基本情報 | |
国籍 | コンゴ民主共和国 |
生年月日 | 2003年11月15日(20歳) |
出身地 | キンシャサ |
身長 | 208cm (6 ft 10 in) |
キャリア情報 | |
NBAドラフト | 2022年 / 2巡目 / 全体54位[1] |
ワシントン・ウィザーズから指名 | |
プロ選手期間 | 2020年–現在 |
経歴 | |
2020-2023 | CBマラガ |
受賞歴 | |
| |
Stats Basketball-Reference.com |
経歴
編集生い立ち
編集コンゴ民主共和国で生まれ育つ。父は中国で働いており、5人の兄妹と共に母に育てられた[1]。また、両親は後に離婚した[2]。サッカーのゴールキーパーをしていたが、12歳の頃に友人と地元のクラブのコーチに誘われバスケを始める。1年後にスペインへ渡ろうとしたが、ビザの発行を拒否され失敗した。
ユース
編集2017年にイタリアのアマチュアクラブであるA・S・ステラ・アズーラと契約し、チームメイトからイタリア語を教わった[3]。
2019年にはステラ・アズーラのU-18チームの一員としてアディダス・ネクストジェネレーション・トーナメントの予選であるカウナス・トーナメントに参加し、オールトーナメントチームに選出された[4]。
2019-20シーズン開幕前に、ステラ・アズーラと提携しているロセト・シャークスのユースチームに期限付き移籍した[5]。しかし、トレーニングキャンプを目前に控えた2019年9月6日に、チームに無断で後見人のジョー・ロロンガと共にホテルから逃走。そのままスペインのマラガへ渡り、リーガACBのCBマラガと契約した[1]。ステラ・アズーラはロロンガがゾーサを拉致したとして警察に通報したが、後にゾーサが自身のSNSでこれを否定した[6]。ステラ・アズーラとマラガが自身の保有権を巡り争っていたためプロの試合には出場できず、マラガのユースチームでプレーした[7]。
CBマラガ
編集FIBAヨーロッパの仲介もあり保有権がマラガに移り、2021年3月31日にマラガと5年契約を結んだ[8]。契約の途中でNBAやユーロリーグに挑戦できる条項も含まれている。また、ステラ・アズーラには移籍金として25000ユーロが支払われる[9]。
2020-21シーズンからマラガのトップチームに加わった。2020年9月27日のBCアンドラ戦でプロデビューし、10得点・3リバウンド・2ブロックを記録した。この当時16歳10ヶ月であり、リッキー・ルビオ、ルカ・ドンチッチに次いでリーグ史上3人目となる「1試合で10得点以上を記録した16歳」となった[10]。2日後にはULEBユーロカップの試合にも出場した。10月3日のバスケット・マンレサ戦でも10得点を記録。18歳以下の選手がデビューから2試合連続で10得点以上を記録したのはリーグ史上初だった[11]。同月11日のバレンシア・バスケット戦では2得点・4リバウンド・3アシスト・3スティール・4ブロックを記録し、クリスタプス・ポルジンギスが保持していた1試合4ブロックのリーグ史上最年少記録を更新した[12]。シーズン終了後にリーグのオールヤングプレイヤーズチームに選出された[13]。
人物
編集フランス語、リンガラ語、ポルトガル語、イタリア語、スペイン語を話すことができ、英語は現在学習中である[15]。また、スペイン代表でプレーするためにスペイン国籍の取得を目指している[16]。
憧れの選手としてヤニス・アデトクンボを挙げている[17]。
脚注
編集- ^ a b ““Yannick è stato rapito”. La fuga a Malaga (col mentore) del talento Nzosa” (イタリア語). La Gazzetta dello Sport. 2022年5月20日閲覧。
- ^ “Las confesiones de Nzosa: «Hubo un momento en el que pensé en volver a Italia porque no jugaba»” (スペイン語). Diario Sur (2021年9月17日). 2022年5月20日閲覧。
- ^ “Serie A2 Est – Roseto Sharks IL RATTO DI YANNICK NZOSA”. www.roseto.com. 2022年5月20日閲覧。
- ^ “Latest News | Adidas Next Generation Tournament” (英語). Euroleague Basketball. 2022年5月20日閲覧。
- ^ “Il «caso» Yannick Nzosa, il prospetto scippato alla Stella Azzurra Roma” (イタリア語). Sportando 2022年5月20日閲覧。
- ^ “Nzosa in fuga, Roseto perde un talento” (イタリア語). Il Centro. 2022年5月20日閲覧。
- ^ Hoy, Málaga (2019年9月8日). “El Unicaja echa las redes sobre Yannick Nzosa” (スペイン語). Málaga Hoy. 2022年5月20日閲覧。
- ^ “Malaga to officially incorporate youngster Yannick Nzosa” (英語). Eurohoops (2020年3月31日). 2022年5月20日閲覧。
- ^ “En Estados Unidos ya preparan el salto de Yannick Nzosa a la NBA” (スペイン語). Diario Sur (2020年9月10日). 2022年5月20日閲覧。
- ^ “Yannick Nzosa, ha nacido una estrella” (スペイン語). Diario Sur (2020年9月27日). 2022年5月20日閲覧。
- ^ Fuentes, Alberto (2020年10月4日). “Nzosa, el niño de los récords” (スペイン語). La Opinión de Málaga. 2022年5月20日閲覧。
- ^ “Nzosa supera a Porzingis, el más joven en poner cuatro tapones en un partido ACB” (スペイン語). MARCA (2020年10月12日). 2022年5月20日閲覧。
- ^ “Mejor Quinteto Joven 2020-21 | ACB.COM” (スペイン語). www.acb.com. 2022年5月20日閲覧。
- ^ Hoy, Málaga (2021年9月2日). “Un 'fichaje' Yannick llamado Nzosa” (スペイン語). Málaga Hoy. 2022年5月20日閲覧。
- ^ “2022 NBA Draft Prospect Yannick Nzosa is Ready to Make the Congo Proud” (英語). SLAM (2021年5月10日). 2022年5月20日閲覧。
- ^ Hoy, Málaga (2020年10月23日). “La FEB y el Unicaja trabajan para que Yannick Nzosa pueda jugar con España” (スペイン語). Málaga Hoy. 2022年5月20日閲覧。
- ^ Hoy, Málaga (2021年2月10日). “El otro Nzosa: estudiante brillante, aficionado al ajedrez y una rutina de 1.000 tiros al día” (スペイン語). Málaga Hoy. 2022年5月20日閲覧。