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ラファエル・コレア

この名前は、スペイン語圏の人名慣習に従っています。第一姓(父方の)はコレア第二姓(母方の)はデルガードです。

ラファエル・ビセンテ・コレア・デルガード(Rafael Vicente Correa Delgado, 1963年4月6日 - )は、エクアドルの政治家。首都キトの外港に位置するグアヤキル生まれの経済学者左派政治家でもある。同国大統領、経済相などを歴任した。

ラファエル・コレア
Rafael Vicente Correa Delgado
Rafael Correa in France (cropped).jpg

エクアドルの旗 エクアドル共和国
第55代大統領
任期 2007年1月15日2017年5月24日
副大統領 レニン・モレノ(2007-2013)
ホルヘ・グラス・エスピネル英語版(2013-2017)

出生 (1963-04-06) 1963年4月6日(55歳)
グアヤキル
政党 Alianza PAIS (Patria Altiva y Soberana)
配偶者 Anne Malherbe

目次

経歴編集

ルーヴァン・カトリック大学にて経済修士を、また2001年にイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校にて経済博士を取得している。

キトにあるサンフランシスコ大学で1993年から2005年まで経済学部の教授を務め、学部長や社会経済研究所所長も歴任した[1]

左翼政党連合(国民同盟:Alianza PAIS と左翼拡大戦線:PS-FA)の支援を受け、2006年のエクアドル大統領選挙に出馬、11月26日の決選投票で56%を得票して当選し、2007年1月15日、大統領に就任した。

前回2001年の大統領選に当選したルシオ・グティエレス政権の副大統領アルフレド・パラシオの経済顧問を務めていたが、2005年4月、グティエレス大統領が失脚してパラシオが大統領に昇格すると、経済相に就任した。しかし、もともと左翼的な経済学者であったコレアは新自由主義経済と対決する経済政策を進めようとしたため、世界銀行IMFと対立し、その圧力に屈したパラシオ大統領の意向で4ヶ月後に辞任に追い込まれた。

2006年の大統領選挙に出馬したコレアは事前の世論調査で優勢を伝えられていたが、10月15日の第1回投票の結果は意外にも僅差ながら得票第2位となった。開票中に集計システムの故障があり、不正も疑われたが、選挙監視団は不正はなかったとしている。しかし過半数を制する候補者がいなかったため辛くも決選投票に進んだコレアは、その後次第に支持を伸ばして、第1回投票で首位の対立候補アルバロ・ノボアを逆転して勝利した。

コレアは自らを「キリスト教左翼人道主義者」と称し、ベネズエラウゴ・チャベス大統領ボリビアエボ・モラレス大統領とともに米州ボリバル同盟を立ち上げた。

2000年に導入された通貨ドル化する政策を批判、選挙中に対外債務の返済拒否に言及したこともある。チャベスが国連総会ブッシュ米大統領を「悪魔」と呼ぶ演説をしたとき、「ブッシュを悪魔に比べるのは悪魔に失礼だ。悪魔は邪悪だが、少なくとも知性はある」との発言を行っている。

一方で、これまでコロンビアアルバロ・ウリベ政権からのコロンビアの反政府左翼組織コロンビア革命軍 (FARC) に対する支援提供についての批判を頑として認めてこなかったが、2008年3月1日にFARCの最高幹部ラウル・レジェスがエクアドル領内で越境したコロンビア軍により殺害された際に、コロンビア側はエクアドルが彼らに庇護を与えていた証拠を押収したと発表した。コレアも当初コロンビアの自衛権に基く行為だと自制的に評価を加えていたが、殺害状況を把握して主権侵害であり卑劣な虐殺であると激怒し、同じくコロンビアからFARCを支援していると批判されているベネズエラやニカラグアと共に軍をコロンビア国境に集結させた。3月6日、米州機構の仲介を受け「事態の解決」を宣言、軍事衝突の危機は回避されている。

2008年に憲法改正の国民投票を行い、賛成多数で承認された。これにより今までは禁止されていた再選が可能となった。2009年4月26日に行われた大統領選挙で再選[2]

2010年9月30日には警官給与削減に抗議するデモ隊を説得する際、デモ隊から催涙弾を投げつけられ、搬送された病院も反対派の警官らに囲まれたため、エクアドル軍によって救出された[3]

2013年2月17日の大統領選挙で再選。

2014年12月にキトの南米諸国連合本部エディフィシオ・ネストル・キルチネルスペイン語版の落成式をアルゼンチンクリスティーナ・フェルナンデス・デ・キルチネル大統領とともに行った[4]

2017年4月2日の大統領選挙でレニン・モレノに敗れ[5]、5月24日に退任。

政策編集

外交編集

中国編集

2008年のデフォルトからエクアドル最大の債権国となった中国からの融資でコレア政権の財政支出の6割は賄われるようになり[6][7]、エクアドルの原油は9割が中国に輸出された[8]。中国から武器の購入も進め[9][10]、中国の援助でエクアドル初の人工衛星NEE-01 ペガソを打ち上げた他、エクアドル最大のコカ・コド・シンクレル水力発電所[11]や、他の南米諸国でもインシデント・コマンド・システムのモデル[12][13][14][15][16]になっている国家緊急事態指揮管理センター(ECU911)などを建設した。

日本編集

日本国連安保理常任理事国入りを支持している[17]

出典編集

  1. ^ http://archive.unu.edu/hq/japanese/use/pr/files/2010/mrj23-10.pdf
  2. ^ “日本外務省によるエクアドル共和国概略” (日本語). 外務省. http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/ecuador/data.html 2010年8月22日閲覧。 
  3. ^ 軍が反乱警官を急襲、大統領を救出 産経新聞 2010年10月1日 閲覧
  4. ^ Cristina inauguró la sede "Néstor Kirchner" de la Unasur”. Clarin. 2018年8月17日閲覧。
  5. ^ “エクアドル大統領選、与党モレノ氏勝利宣言 相手は再集計要求へ”. CNN.co.jp (CNN). (2017年4月3日). https://www.cnn.co.jp/world/35099182.html 2017年5月25日閲覧。 
  6. ^ “Amazon threatened by China-Ecuador loans for oil”. China Dialogue. (2017年3月7日). https://www.chinadialogue.net/article/show/single/en/9651-Amazon-threatened-by-China-Ecuador-loans-for-oil 2018年8月6日閲覧。 
  7. ^ “ペトロエクアドル、中国石油天然気に原油輸出開始=高官”. ウォール・ストリート・ジャーナル. (2013年10月1日). http://jp.wsj.com/articles/SB10001424052702304827404579108363622004696 2018年8月5日閲覧。 
  8. ^ “https://business.financialpost.com/commodities/energy/how-china-took-control-of-ecuadors-oil”. Financial Post. (2013年11月26日). https://business.financialpost.com/commodities/energy/how-china-took-control-of-ecuadors-oil 2018年8月22日閲覧。 
  9. ^ “China's Pivot To Latin America: Beijing's Growing Security Presence In America's Backyard”. フォーブス. (2016年2月20日). https://www.forbes.com/sites/paulcoyer/2016/02/20/chinas-pivot-to-latin-america-beijings-growing-security-presence-in-americas-backyard/ 2018年9月8日閲覧。 
  10. ^ “China y su agresiva política militar para Latinoamérica”. FAV-Club. (2017年1月6日). https://www.fav-club.com/2017/01/06/china-y-su-agresiva-politica-militar-para-latinoamerica/ 2018年9月8日閲覧。 
  11. ^ “New dam symbolizes Ecuador's burgeoning ties with China”. EFE. (2016年11月19日). https://www.efe.com/efe/english/business/new-dam-symbolizes-ecuador-s-burgeoning-ties-with-china/50000265-3101396 2018年8月5日閲覧。 
  12. ^ Ecuador’s All-Seeing Eye Is Made in China”. フォーリン・ポリシー (2018年8月9日). 2018年8月11日閲覧。
  13. ^ Ecuador is fighting crime using Chinese surveillance technology”. サウスチャイナ・モーニング・ポスト (2018年1月22日). 2018年8月5日閲覧。
  14. ^ Perú réplica el ECU911, el mismo modelo se aplica en Bolivia”. Toka Radio (2018年6月29日). 2018年8月22日閲覧。
  15. ^ OEA estudia protocolo 911 de Ecuador para aplicación continental”. El Diario Ecuador (2018年10月11日). 2018年10月14日閲覧。
  16. ^ Interesa a Unasur modelo ecuatoriano de atención a emergencias”. info7 (2014年6月26日). 2018年10月14日閲覧。
  17. ^ “日本の常任理事国入り支持 エクアドル大統領が首相に”. MSN産経ニュース(産経新聞. (2010年9月6日). http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100906/plc1009061744006-n1.htm 2010年11月3日閲覧。 

関連項目編集

外部リンク編集

公職
先代:
アルフレド・パラシオ
  エクアドル共和国大統領
第55代:2007 - 2017
次代:
レニン・モレノ