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ロッキンガム伯爵ワトソン家の紋章のエスカッシャン部分

ロッキンガム侯爵: Marquess of Rockingham)は、かつて存在したイギリス侯爵位。グレートブリテン貴族

ロッキンガム男爵、ロッキンガム伯爵、モルトン伯爵などを前身とし、初代モルトン伯爵トマス・ワトソン=ウェントワース1746年に叙せられたことに始まる爵位である。その息子である2代ロッキンガム侯爵チャールズ・ワトソン=ウェントワースイギリス首相を務めたことで知られるが、彼の代で爵位は絶えた。

目次

歴史編集

 
首相を務めた2代ロッキンガム侯爵チャールズ・ワトソン=ウェントワース

庶民院議員も務めたロッキンガム城荘園の地主ルイス・ワトソン英語版(1584–1653)は、1621年6月23日にイングランド準男爵位を与えられ、ついで1645年1月26日イングランド貴族爵位「ノーサンプトン州におけるロッキンガムのロッキンガム男爵(Baron Rockingham, of Rockingham in the County of Northampton)」に叙せられた[1]

その孫である3代ロッキンガム男爵ルイス・ワトソン(1655–1724)は、庶民院議員や猟犬管理官英語版などを務めて1714年10月9日グレートブリテン貴族爵位「ロッキンガム伯爵(Earl of Rockingham)」、「ケント州におけるリーズコートのソンズ子爵(Viscount Sondes, of Lees Court in the County of Kent)」、「ケント州におけるスロウリーのスロウリー男爵(Baron Throwley, of Throwley in the County of Kent)」に叙せられた[2]。しかしこれらの爵位は孫の3代ロッキンガム伯爵トマス・ワトソン(1715–1746)の死で家系が絶えて廃絶している[2]

ロッキンガム男爵位のみ3代ロッキンガム伯爵の従兄弟にあたる初代モルトン伯爵トマス・ワトソン=ウェントワース(1693–1750)が継承した[2]。彼は2代ロッキンガム男爵エドワード・ワトソン(1630–1689)の三男トマス・ワトソン=ウェントワースの息子であり、庶民院議員を務めて、1728年5月28日にグレートブリテン貴族爵位「ヨーク州におけるモルトンのモルトン男爵(Baron Malton, of Malton in the County of York)」、1734年11月19日に「ヨーク州におけるワスのワス男爵(Baron Wath, of Wath in the County of York)」「ノーサンプトン州におけるハロウデンのハロウデン男爵(Baron Harrowden, of Harrowden in the County of Northampton)」「ノーサンプトン州におけるハイアム・フェラーズのハイアム子爵(Viscount Higham, of Higham Ferrers in the County of Northampton)」「モルトン伯爵(Earl of Malton)」に叙せられていた。そしてそのあとの1746年2月26日に上記の第6代ロッキンガム男爵位を継承した。さらに同年4月19日には「ロッキンガム侯爵(Marquess of Rockingham)」に叙せられた[3]

その息子である2代ロッキンガム侯チャールズ・ワトソン=ウェントワース(1730–1782)は、ホイッグ党の中でも革新的なロッキンガム派のリーダーとなり、1762年から1766年と1782年には首相を務めた[4]。また彼は襲爵前の1750年9月17日アイルランド貴族爵位「モルトン男爵(Baron Malton)」「モルトン伯爵(Earl of Malton)」に叙せられていた[3]。しかし子供はなく、彼の死とともに全ての保有爵位が消滅した[3]

一族の本邸はノーサンプトンシャーロッキンガム城英語版ヨークシャーウェントワース・ウッドハウス英語版だった。

一覧編集

ロッキンガム男爵 (1645年)編集

ロッキンガム伯 (1714年)編集

ロッキンガム男爵 (1645年)編集

ロッキンガム侯 (1746年)編集

脚注編集

参考文献編集

  • 今井宏編『イギリス史〈2〉近世』山川出版社〈世界歴史大系〉、1990年。ISBN 978-4634460201