ロードファイターズ』(ROAD FIGHTERS)は、2010年コナミデジタルエンタテインメントによって開発・販売されたアーケードレースゲーム。『ロードファイター』の続編[注釈 1]という位置づけで、e-AMUSEMENTに対応している。

ロードファイターズ
ジャンル レースゲーム
対応機種 アーケードゲーム [AC]
開発元 コナミデジタルエンタテインメント
発売元 コナミデジタルエンタテインメント
人数 1-4人
稼働時期 2010年9月29日
その他 e-AMUSEMENT対応
e-AMUSEMENT PASS対応
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概要 編集

GTI Club supermini Festa!』以来、2年ぶりとなるコナミのアーケード向けレースゲーム。バラエティ要素の強かった『GTIシリーズ』に対して、純粋なレーシングゲームとしてデザインされている。

同社のアーケードゲームとしては初めて3D立体映像に対応しており、筺体に取り付けられている非接触型の3Dメガネで体感することができる。シート背面にも3Dレンズを付けた「のぞき穴」があるため、プレイヤーだけでなくギャラリーもそこから覗きこむことで3D映像を楽しむことができる。

コックピットは、ステアリング・視点切り替えボタン・H型6速シフトレバーと本格的に作られている。この他、3D映像に慣れないプレイヤーへの配慮から3D(立体映像)/2D(平面映像)切替ボタンも実装されている。

レースBGMは全曲が『BEMANIシリーズ』からの採用となっており、『beatmania IIDX』(17-SIRIUS「全楽曲」・18-ResortAnthem「#beat1通常曲」)と『Dance Dance Revolution』(X&X2)に登場する楽曲を101曲収録。なお、システム周りのBGMは全て、Sota Fujimoriが担当している。

コナミの電子マネー『PASELI』には稼働当初は未対応であったが、2010年11月8日に行われたメジャーアップデートで対応開始された[1]

2015年5月20日をもって、本作のe-AMUSEMENTサービスは終了した。

ゲームモード 編集

ロードファイターチャレンジ
本作のメインとなる1人向けモード。14チャレンジ、計101種類もの膨大なミッションをこなしていく。シチュエーションはミッションごとに変わり、バリエーションが多い。
各ミッションをクリアすれば、バトルで使用されていた楽曲を獲得出来る。獲得した楽曲は、メンバーズサイトで自由に設定できるようになる[注釈 2]
さらに各チャレンジの最終ミッション(通称BOSSミッション)をクリアすれば、使用車種のドレスアップパーツが獲得できる唯一のモード。
ただし、「チャレンジ5・8・10」は「PASELI」を使用しないと、「チャレンジ12・13・14」は特定の条件を満たさないと挑戦出来ない。
全国オンライン対戦
ネットワーク通信で全国のプレイヤーと1対1の対戦をする。トーナメント方式をとっており、3回勝利(コンティニューしてもOK)すれば優勝となる。なお、PASELIを使用すると10回まで戦え、ボーナスも多く付く。
ただし、一度ゲームオーバーになると、1回戦からのやり直しとなる。
対人戦で負けると、「リベンジシステム」が発生し、再戦を申し込むことが可能。この場合は双方にボーナスポイントが付く。
後述する「ゲームポイント」はこのモードだけしか貯められない。
なお、常時対人戦が行われるわけではなく、相手がいない場合は店舗に所属しているプレイヤーマシンが、CPU操作で代わりの相手をする。
ここでの勝利回数が、「ロードファイターチャレンジ」に影響している。
店内対戦
店内にいるプレイヤー同士で戦う。最大4人の対戦も可能。
タイムアタック
プレイヤーだけのマシンで、タイムを測定するモード。
イベント
参加するにはe-AMUSEMENT PASSが必須。タイムアタック方式と、対戦方式の2種類が交互に開かれる。上位ランクインで特典が貰えるが、このイベント参加回数が、「ロードファイターチャレンジ」に影響している。
現在はサービスが終了したため、解禁するのは不可能である。

ロードファイターチャレンジ ミッション内容 編集

1位でゴールせよ!
そのままの通り、ゴールまでに1位をキープできればクリアとなる。相手は1人だけのものがほとんどだが、場合によっては3人同時に相手することもある。
敵を周回遅れにしろ!
相手を周回遅れにすればクリアとなる。
最後まで抜かれるな!
プレイヤー先行でスタートし、ゴールするまで相手に抜かれると失敗となるミッション。
○○台抜け!
連続オーバーテイクチャレンジで、相手を1台ずつ追い抜いていく。相手を追い越すと、敵車がクラッシュする。
主にチャレンジのBOSSミッションとして登場しており、チャレンジ4・6・9・10は10台、チャレンジ11・12は20台、チャレンジ13・14は30台となっている。

ゲームシステム 編集

ダメージゲージ 編集

  • 画面の下にあるダメージゲージは、壁やパイロンに接触するとダメージが蓄積される。蓄積量が多くなるとマシンがボロボロになっていき、一定量になると警告が出る。

クラッシュ 編集

  • ダメージが満タンになると、クラッシュシーンが発生してしまい、タイムロスになる。ロードファイターチャレンジの敵もクラッシュすることがある。
  • 連続オーバーテイクミッションでも、オーバーテイクすると敵がクラッシュする。

ドライバーランク 編集

  • 『全国オンライン対戦』モードで獲得できる「ゲームポイント」を貯めることで上げることができる。
  • スタート時のランクは「入門前」で、以下「10級」~「1級」、「初段」~「十段」と上がっていき、「十段」以上のランクも存在する。「初段」以上は対戦相手の「勲章」を争奪することでランクが上がる。

カーレベル 編集

  • 全てのモードで獲得できる「チューンナップポイント」を規定数貯めることでカーレベルが上昇し「セッティングポイント」が獲得できる。
  • 「セッティングポイント」は最高速度・加速度に影響する「パワー」とタイヤの摩擦度に影響する「グリップ」に割り振れることができ、車の性能を上げることが可能である。
  • ロードファイターチャレンジが1番貯めやすくなっている。

店舗ランクシステム 編集

  • 『全国オンライン対戦』モードの勝ち数に応じて所属店舗に対する「店舗ランク」や「店舗貢献度」が設定される。
  • 「店舗ランク」は下からC・B・A・S・SS・SSSの6段階、「店舗貢献度」は上から「店舗No.1ファイター」~「同No.5ファイター」の5段階である。
  • e-AMUSEMENT PASSを使用し、かつ店舗設定を完了していることで利用可能。

称号システム 編集

  • ゲーム中に条件をクリアすることで、様々な「称号」を獲得することができる。
  • 2010年11月の大型アップデートで実装。

登場車種 編集

登場車種は全て実名登場。国内外のメーカーからスポーツカーセダンミニバン、果てはトラックと非常に幅広いが、アザーカーが登場する関係上、ホンダ車は登場しない。

登場コース 編集

コースは同社のゲーム『エンスージア プロフェッショナル レーシング』(以下、エンスージア)や『GTI Club ワールドシティレース』(以下、GTI Club)から登場(一部リファインあり)。

  • オーバル - エンスージアで登場した、「スピーディアポリスリンク」が元。マンパワーがひたすらに求められるオーバルコース(昼)。難易度★
  • 郊外 - エンスージアで登場した「オータムヒル」が元。周回コース(夜)。難易度★★
  • 首都高 - GTI Clubで登場した、日本コース(初級)が元。立体交差もある周回コース(夜)。難易度★★★
  • 市街地 - GTI Clubで登場した、日本コース(上級)が元。首都高と一般道を行き来する周回コース(昼)。難易度★★★★
  • サーキット - エンスージアで登場した、「ルーヴェンゼーリンク」が元。(夕方)。難易度★★★★
  • 丘陵 - エンスージアで登場した、「ブルゲンシュルフト」が元。道幅が狭く、アップダウンも多い(昼)。難易度★★★★★
  • 峠 下り - エンスージアで登場した、「ドラゴンレンジ・ダウンヒル」が元。その名の通り峠を下るコース(夜)。難易度★★★★★★
2010年11月のアップデートで追加
  • 峠 上り - エンスージアで登場した、「ドラゴンレンジ・ヒルクライム」が元。カーレベル10以上の車を所有していれば選択可能(夜)。難易度★★★★★★★
2010年12月のアップデートで追加
  • 英国 - エンスージアで登場した、「ヴィクトリアガーデン」が元。英国の街中を走る高速コース(夕)。難易度★★★
  • 洞窟 - エンスージアで登場した、「ミスティックケイブウェイ」の全面ターマックバージョン。洞窟内を走る急カーブが連続するコース(昼)。難易度★★★★★★
  • 湾岸線 - エンスージアで登場した、「レヴシティ」が元。湾岸沿いを走る高速周回コース(昼)。難易度★★★

その他の特徴 編集

  • 今作には「道端モモカ」というイメージキャラクターが、デモ画面やロード中の画面等に登場する。キャラクターデザインは山下しゅんやが担当[2]
  • ロードファイターチャレンジには数多くのライバルが登場するが、「ドクターDK(車種:CTR)」と「コブちゃん(車種:M3)」、「白ティーデニム(車種:AE86)」と「ツンツンデニム(車種:FD3S)」という湾岸ミッドナイトと『頭文字D』のパロディライバルが登場する。
  • また、『ファミ通』、『電撃アーケード』、『月刊アルカディア』の編集者たちがライバルとして登場している。
  • ドレスアップのペイントパターンCには『クイズマジックアカデミー』、『オトメディウス』のキャラが描かれているものが存在する。

備考 編集

イベントモードについて 編集

  • 全国オンライン対戦イベント - 開催期間内の連続5レースの最大合計スコアを競うイベント。
  • タイムアタックイベント - 開催期間内に指定された3コースの合計ベストタイムを競うイベント。
  • コース別最速王決定戦 - 開催期間内に指定されたコースのベストタイムを競うイベント。なお、優勝者の走行はKONAMIによって再現され、ホームページに動画としてアップされる。
行われたイベント一覧(開催中・開催予定のものも含む)
開催期間 イベント名 種類 参加特典
2010年11月19日(金)10:00〜11月28日(日)23:59 第1回全国対戦イベント
〜初代最強王は誰だ!〜
全国オンライン対戦 勲章大量獲得
2010年12月17日(金)10:00〜12月26日(日)23:59 第1回TAイベント
〜初代最速王決定戦〜
タイムアタック 勲章大量獲得

関連項目 編集

概要 編集

  1. ^ アップデートによるPASELI対応は『麻雀格闘倶楽部 我龍転生』に続いて2作目となる。
  2. ^ 山下しゅんや Twitter 2010年9月23日 23:21の発言”. 2012年12月8日閲覧。

注釈 編集

  1. ^ ただし、ロードファイターを関した作品名に関しては『ミッドナイトラン:ロードファイター2』(1995年)が存在する。
  2. ^ ロードファイターチャレンジ以外のモードでは既に楽曲が設定されているが、あくまでもデフォルト曲であるため、自由に変更することはできない。

外部リンク 編集