中野貞一郎

日本の法学者

中野 貞一郎(なかの ていいちろう、1925年大正14年〉6月24日 - 2017年平成29年〉2月20日)は、日本法学者。専門は民事手続法学位法学博士大阪大学・1972年)。大阪大学名誉教授位階正四位勲等勲二等日本学士院会員弁護士小野木常門下[1]

なかの ていいちろう
中野 貞一郎
日本学士院により公表された肖像写真
日本学士院により
公表された肖像写真
生誕 1925年6月24日
死没 (2017-02-20) 2017年2月20日(91歳没)
居住 日本の旗 日本
西ドイツの旗 西ドイツ
国籍 日本の旗 日本
研究分野 法学
研究機関 大阪大学
奈良産業大学
京都産業大学
出身校 東京大学法学部卒業
指導教員 小野木常
主な業績 民事手続法・裁判法の研究
判決手続および
強制執行の分野での
相殺の抗弁その他の解明
プロジェクト:人物伝
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概要

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大阪大学法学部教授、大阪大学法学部学部長奈良産業大学法学部教授、奈良産業大学法学部学部長、京都産業大学大学院法務研究科教授などを歴任した日本法学者弁護士である。専門は民事訴訟法1925年大正14年)6月24日生まれ。大阪府出身[2]学位は、法学博士大阪大学論文博士・1972年)((学位論文強制執行の研究」)。1988年(昭和63年)西ドイツザールラント大学名誉法学博士。1989年大阪大学名誉教授。1998年日本学士院会員正四位勲二等旭日重光章2017年平成29年)2月20日死去[3]

中野俊一郎国際私法学者)の父[4]

学歴

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職歴

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著書

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  • 『訴訟関係と訴訟行為弘文堂 1961
  • 強制執行・破産の研究』有斐閣 1971
  • 『強制執行法 判例問題研究』有斐閣 1975
  • 過失の推認』弘文堂 1978
  • 民事執行法青林書院新社 現代法律学全集 1983(上巻)-1987(下巻)(増補新訂6版は2010)※第二刷において、異例ながら銀行預金の差押えに関する最高裁判例など加筆されている(2011)
  • 『民事手続の現在問題』判例タイムズ社 1989
  • 『民事訴訟法の論点』1‐2 判例タイムズ社 1994-2001
  • 『解説新民事訴訟法』有斐閣リブレ 1997
  • 『民事裁判入門』有斐閣 2002
  • 『民事執行・保全入門』有斐閣 2010
  • 『民事裁判小論集』信山社 2013
  • 『民事訴訟・執行法の世界』信山社出版 2016

共編著

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翻訳

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  • フランツ・クライン『訴訟における時代思潮』ジウゼッペ・キヨヴェンダ『民事訴訟におけるローマ的要素とゲルマン的要素』信山社出版 1989
  • アルトゥール・エンゲルマン『民事訴訟法概史』小野木常共編訳 信山社 2007

記念論文集

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  • 『判例民事訴訟法の理論 中野貞一郎先生古稀祝賀』新堂幸司 [ほか]編 有斐閣 1995

栄典

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脚注

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  1. ^ 吾妻京一郎編『法学部物語』(一粒社、1958)”. dl.ndl.go.jp. 2023年8月1日閲覧。
  2. ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.332
  3. ^ “中野貞一郎・大阪大名誉教授死去”. 時事通信. (2017年2月23日). http://www.jiji.com/jc/article?k=2017022300828&g=obt 2017年2月23日閲覧。 
  4. ^ 中野貞一郎『出身県別 現代人物事典 西日本版』p952 サン・データ・システム 1980年
  5. ^ 「99年秋の叙勲 勲三等以上と在外邦人、外国人、在日外国人の受章者一覧」『読売新聞』1999年11月3日朝刊
  6. ^ 『官報』6988号、2017年3月30日