二十八都市万国絵図
初期洋風画
二十八都市万国絵図(にじゅうはちとしばんこくえず)は、宮内庁三の丸尚蔵館所蔵の初期洋風画。単に万国絵図屏風とも表記される。
概要
編集紙本著色、八曲一双屏風。縦178.6cm、横486.3cmと通常の屏風絵に比べてやや大きい。17世紀初期、イエズス会宣教師の布教活動や南蛮貿易で渡来したP・カエリウスの世界地図(1609年版)を元に日本で制作されたと推定される。近年の修復で、通常の屏風絵では用いられないが、初期洋風画ではしばしば使われる竹紙が用いられていること、更に絵の具は日本画でも用いられる顔料であるが、膠着剤として膠と油を混ぜてエマルションとして使用していることが判明した。