二宮フサ
日本のフランス文学者
二宮 フサ(にのみや ふさ、1926年7月29日[1]- 2017年3月1日[2])は、日本のフランス文学者、翻訳家。東京女子大学名誉教授。フランス文学者二宮敬の妻。
略歴
編集東京生まれ。東京女子大学外国語学部卒、東京大学文学部仏文科卒。1955年東京女子大学専任講師、敬とともにフランス留学。その後助教授、教授、1995年定年退任、名誉教授。
翻訳
編集- 『自由思想の歴史』(アルベール・バイエ、二宮敬共訳、白水社、文庫クセジュ) 1960
- 『人形劇の歴史』(ガストン・バティ/ルネ・シャヴァンス、白水社、文庫クセジュ) 1960
- 「フェードル」(ラシーヌ、筑摩書房、『世界文学大系14 (古典劇集)』) 1961
- 『クレーヴの奥方』(ラファイエット夫人、中央公論社、世界の文学3) 1964、新装版 1994
- 『イソップの寓話』(白水社) 1971。改題『イソップ童話』(偕成社文庫 上下)1983
- 『ねこのミヤドー』(アンリ・コルネリュス、講談社、世界の児童文学名作シリーズ) 1974
- 『おはなしうた』(ロベール・デスノス、晶文社) 1976
- 『王の小径 マントノン夫人の回想』(フランソワーズ・シャンデルナゴール、河出書房新社) 1984
- 『ボーヴォワールへの手紙 サルトル書簡集2』(共訳、人文書院) 1988
- 『ラ・ロシュフコー箴言集』(岩波文庫) 1989、ワイド版1991
- 『シャム王国旅日記』(タシャール・ショワジ、岩波書店、17・18世紀大旅行記叢書7) 1991
- 『テレマコスの冒険』(フェヌロン、岩波書店、ユートピア旅行記叢書4) 1998
- 『フランス・プロテスタントの反乱 カミザール戦争の記録』(ジャン・カヴァリエ、岩波文庫) 2012
シモーヌ・ド・ボーヴォワール
編集- 『女ざかり ある女の回想』(シモーヌ・ド・ボーヴォワール、朝吹登水子共訳、紀伊國屋書店) 1963
- 『或る戦後』(シモーヌ・ド・ボーヴォワール、朝吹登水子共訳、紀伊國屋書店) 1965
- 『アメリカその日その日』(シモーヌ・ド・ボーヴォワール、人文書院、ボーヴォワール著作集5) 1967
- 『決算のとき』(シモーヌ・ド・ボーヴォワール、朝吹三吉共訳、紀伊國屋書店) 1973 - 1974
- 『別れの儀式』(シモーヌ・ド・ボーヴォワール、朝吹三吉, 海老坂武共訳、人文書院) 1984
エクトール・マロ
編集外部リンク
編集- 井村実名子「二宮フサ先生のご退任にあたって(定年退職教授紹介)」『東京女子大学紀要論集』第46巻第1号、東京女子大学、1995年9月、209-210頁、CRID 1050282812636251136、ISSN 04934350、NAID 110006000595。
脚注
編集- ^ 『著作権台帳』
- ^ 二宮フサさん死去 東京女子大名誉教授 ラ・ロシュフコー箴言集など翻訳 産経新聞) 2017年3月14日付