元木咲良

日本の女子レスリング選手

元木 咲良(もとき さくら、2002年2月20日 - )は、日本の女子レスリング選手。埼玉県出身。階級は59g級と62㎏級[1]。父親はシドニーオリンピックグレコローマンレスリング63kg級で9位だった元木康年[1][2]

獲得メダル
日本の旗 日本
女子 レスリング・フリースタイル
世界選手権
2023 ベオグラード 62kg級
2022 ベオグラード 59kg級
アジア選手権
2024 ビシケク 62kg級
世界ジュニア選手権
2022 ソフィア 59kg級
世界カデット選手権
2018 ザグレブ 46kg級

来歴 編集

和光クラブでレスリングを始めた[1]。小学生の時には全国大会で優勝を含めて何度も上位入賞を果たした[1]埼玉栄中学1年と2年の時に全国中学選抜選手権37kg級で2位になった[1]埼玉栄高校2年の時にはジュニアクイーンズカップ カデットの部と世界カデット選手権の46kg級で優勝した[1]。2020年に育英大学へ進学すると、2年の時にジュニアクイーンズカップ ジュニアの部57kg級で優勝、全日本選抜選手権では2位になった[1]。3年の時にはジュニアクイーンズカップで2連覇した[1]。さらに、全日本選抜選手権で優勝すると、プレーオフも制して世界選手権代表に選出された[1]世界ジュニア選手権でも優勝した[1]。世界選手権の59㎏級では準決勝でモルドバの選手に5-6で惜敗するも、3位決定戦で中国の選手にフォール勝ちして銅メダルを獲得した[3]。全日本選手権ではオリンピック階級の62㎏級に出場すると、準決勝でオリンピックチャンピオンの川井友香子、決勝では世界チャンピオンの尾﨑野乃香をそれぞれ破って優勝した[4][5]。2023年2月のザグレブ・オープンでは優勝した[6]。4年の時には全日本選抜選手権の決勝で至学館大学4年の稲垣柚香を8-2で破って優勝した[7]。9月の世界選手権では決勝で東京オリンピック銀メダリストであるキルギスのアイスルー・ティニベコワに1-4で敗れて2位にとどまった。しかしメダルを獲得したため、規定によりパリオリンピック代表に内定した[8][9]。2024年1月のザグレブ・オープンでは準決勝でティニベコワに3ー3の内容差で敗れると、3位決定戦は右膝のケガのため棄権して5位だった[10]。2024年4月からは育英大学の助手となった。アジア選手権では決勝で地元のティニベコワに6-9で敗れて2位だった[11]

主な戦績 編集

59㎏級での戦績

62㎏級での戦績

(出典[1]

脚注 編集

  1. ^ a b c d e f g h i j k JWF WRESTLERS DATABASE : 日本レスリング協会 元木咲良
  2. ^ JWF WRESTLERS DATABASE : 日本レスリング協会 元木康年
  3. ^ 桜井つぐみが2年連続V 石井亜海は銀メダル―世界レスリング 時事通信 2022年9月16日
  4. ^ 藤波3連覇、10連勝 乙黒拓は3年ぶり優勝―全日本レスリング 時事通信 2022年12月25日
  5. ^ レスリング・元木咲良、世界女王&五輪女王を破って日本一 父も挑んだ五輪の舞台へ「最後まで諦めない」 スポーツ報知 2022年12月25日
  6. ^ 元木咲良(育英大)と吉武まひろ(日体大)が優勝…2023年ザグレブ・オープン第3日
  7. ^ 元木咲良、実力示してV 世界選手権代表決定「しっかり勝ち切れたことで成長できた」/レスリング サンケイスポーツ 2023年6月16日
  8. ^ 藤波、元木がパリ五輪代表に 女子で決勝進出―世界レスリング 時事通信 2023年9月21日
  9. ^ 藤波朱理が世界レスリング女子53キロ級で金、62キロ級の元木咲良が銀…68キロ級の石井亜海5位 読売新聞 2023年9月22日
  10. ^ レスリング五輪代表の元木咲良、世界女王に惜敗も「まだまだ自分は強くなれる」 ザグレブOPから帰国 日刊スポーツ 2024年1月14日
  11. ^ パリ五輪代表・元木咲良は2位 世界女王の壁を破れず…レスリング・アジア選手権 スポーツ報知 2024年4月14日

外部リンク 編集

  • 元木咲良 - International Wrestling Database (英語)