(まえかわ ゆたか、1951年4月28日[1] -)は、日本小説家文学者法政大学名誉教授。専門は比較文学アメリカ文学[2]

経歴

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東京都生まれ。一橋大学法学部法学科卒業、東京大学大学院人文科学研究科比較文学文化専門課程(比較文学専攻)修士課程修了後、博士課程中途退学[1]群馬大学専任講師を経て、法政大学国際文化学部助教授、教授[3]1994年スタンフォード大学アジア言語学部客員教授(Modern Japanese Literature担当)[1]2003年、『怨恨殺人』が第7回日本ミステリー文学大賞新人賞の最終候補となる。2011年、心理サスペンス『クリーピー』(応募時のタイトルは「CREEPY」)で第15回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞(同時受賞に川中大樹『茉莉花(サンパギータ)』)[2]。2012年、同作で本格的に小説家デビューする。2022年法政大を定年退職、名誉教授。

著書

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小説

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クリーピー

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  • クリーピー(2012年2月 光文社 / 2014年3月 光文社文庫
  • クリーピー スクリーチ(2016年4月 光文社文庫)
  • クリーピー クリミナルズ(2018年8月 光文社文庫)
    • 収録作品:洋上の告白 / 言わなくても分かっている / ローウェル・リーの憂鬱 / 悪意の陥穽 / あなたと一緒に踊りたいの!
  • クリーピー ラバーズ(2020年2月 光文社文庫)
    • 収録作品:倒錯者 / 不法監禁 / 動機なし / アイヒマンの見た夕焼け / 気づいていなかっただけ / あなたの命
  • クリーピー ゲイズ(2021年10月 光文社文庫)

その他の作品

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  • 人生の不運(2005年2月 文芸社
    • 【改題】深く、濃い闇の中に沈んでいる(2016年8月 文芸社文庫
  • アトロシティー(2013年2月 光文社 / 2015年7月 光文社文庫) 
  • 酷 ハーシュ(2014年2月 新潮社
  • アパリション(2014年5月 光文社 / 2016年10月 光文社文庫)
  • 死屍累々の夜(2015年5月 光文社 / 2017年12月 光文社文庫)
  • イン・ザ・ダーク(2015年7月 新潮社)
    • 【改題】魔物を抱く女―生活安全課刑事・法然隆三―(2020年6月 新潮文庫)
  • イアリー 見えない顔(2016年11月 KADOKAWA / 2018年6月 角川文庫
  • 真犯人の貌 川口事件調査報告書(2018年9月 光文社)
  • アウトゼア 未解決事件ファイルの迷宮(2019年6月 光文社文庫)
    • 収録作品:しりょうのふね / 偽装者の顔 / たそがれの通り魔 / みちゆきの夜 / 冤罪の条件
  • コウサツ 刑事課・桔梗里見の囮捜査(2019年8月 KADOKAWA)
    • 【改題】白昼の絞殺魔 刑事課・桔梗里見の猟奇ファイル(2021年8月 角川文庫)
  • 文豪芥川教授の殺人講座(2020年4月 実業之日本社文庫
  • 愛しのシャロン(2020年8月 新潮社)
    • 【改題】号泣(2023年5月 新潮文庫)
  • ビザール学園(2021年12月 講談社)
  • ギニー・ファウル(2022年6月 光文社)
  • 完黙の女(2023年5月 新潮社)

英語関連

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翻訳

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アンソロジー

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「」内が前川裕の作品

  • 喧騒の夜想曲(2019年12月 光文社)「動機なし」
    • 【分冊・改題】喧騒の夜想曲 白眉編 Vol.2(2022年6月 光文社文庫)

インタビュー・対談

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  • シークレット 綾辻行人ミステリ対談集 in 京都(2020年9月 光文社) - 綾辻行人との対談

映像化作品

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映画

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テレビドラマ

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脚注

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関連項目

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