十勝清水牛玉ステーキ丼

十勝清水牛玉ステーキ丼(とかちしみずぎゅうたまステーキどん)は、北海道上川郡清水町で販売されているご当地料理である。

概要 編集

清水町が交流人口増加の起爆剤として、新しいご当地グルメを提供することを企画。試行錯誤の上、地元ブランド牛「十勝若牛」をカットして焼いたサイコロステーキと、鶏卵を「ふわふわスクランブル」に調理して各々を乗せた新しい牛丼が誕生。味付けは、帯広市を中心に提供されている豚丼が醤油味であることを意識し、味噌味仕立てとしている。2010年7月17日から町内で販売を開始した[1]

その後「新・ご当地グルメグランプリ北海道」に於いて、2011・2012は準グランプリ、続く2013・2014[2]・2015[3]で3連覇し殿堂入りを果たす。(殿堂入りは別海ジャンボホタテバーガーに次いで2例目)

ルール 編集

十勝清水牛玉ステーキ丼には9つのルールが定められている[4]

1.「正式名称」:「十勝清水牛玉ステーキ丼」と名付ける。(愛称は「牛玉丼」とする)
2.「十勝若牛」:淡泊な赤身の美味しさで知られる地元産の肉用牛「十勝若牛」を使う。
3.「味噌味」:ステーキ肉の味付けは「味噌味」とし、十勝清水牛玉ステーキ丼地域活性化協議会の指定レシピに基づくこと。
4.「肉の形状」:ステーキ肉は、サイコロ状にカットする。
5.「鶏卵」:地元産の鶏卵を使用する。
6.「鶏卵調理方法」:「味噌味ふわふわスクランブル」とする。
7.「鶏卵との組み合わせ食材」:各店自由とするが、なるべく地元産の食材・旬の食材にこだわること。
8.「使用米」:「北海道米」を使用する。
9.「どんぶり」:十勝清水牛玉ステーキ丼地域活性化協議会が指定する白い卵型どんぶりを使用する。

派生商品・メニュー 編集

牛玉ステーキ丼の提供にとどまらず、スピンオフ的に関連商品やメニューが発売されている。

牛玉丼ちゃんストラップ
関連グッズ第1弾として、公式キャラクター「牛玉丼ちゃん」の携帯電話ストラップを制作した。町内の牛玉ステーキ丼提供店で販売開始。2012年3月発売[5][6]
十勝清水牛玉ステーキ丼のみそだれ
牛玉ステーキ丼の提供開始後、「この丼に使っている味噌は販売していないのか」という要望が多かったため商品化を決定。製造者はソラチ。町内の牛玉ステーキ丼提供店やインターネット通販などで購入できる。2012年8月発売[7]
十勝清水夢のコラボ丼
清水町のご当地丼が「牛玉ステーキ丼」と「牛とろ丼」の2つになって以降、提供店を訪れた客から「この2つを同時に味わいたい」という要望が出始めたため、これに応えるかたちで2種類が並んだ「夢のコラボ丼」が開発された。当初は「十勝清水夢のミニコラボ丼」という名称で2014年11月だけの限定販売で終了する予定だったが[8]、同年12月以降も「十勝清水夢のコラボ丼」として町内の複数店での定番メニューになったもの[9]
十勝清水牛玉メンチ
牛玉ステーキ丼の好評を受けて、この丼の特徴である「十勝若牛」「ふわとろ卵」「特製味噌だれ」を生かし、手軽に食べてもらえるテイクアウトグルメを企画・開発した。十勝清水観光情報ステーション(JR十勝清水駅横)や、町内の複数店で購入できる。2016年6月発売[10]

公式キャラクター・テーマソング 編集

2010年7月、清水町内に設立されていた北海道芸術高等学校の生徒により、公式キャラクター[11]と応援ソング(2曲)[12]が作られた。

公式キャラクター 編集

  • 『牛玉丼ちゃん』- 牛の頭にトサカを付けた「牛と鶏との合体キャラ」 作者/西塚美優

公式テーマソング 編集

  • 『牛玉ステーキ丼の歌』作詞・作曲/岩佐美咲
  • 『お母さんの牛玉ステーキ丼』作詞・作曲/工藤麗美・安藤友香

主な記念イベント等 編集

牛玉丼ちゃんベンチ
「新・ご当地グルメグランプリ北海道」3連覇殿堂入りと牛玉ステーキ丼デビュー5周年を記念して、2015年8月中旬、国道274号日勝峠清水町側にある清水ドライブイン・とかち亭(牛玉丼提供店の内の1店)に、牛玉丼ちゃんをデザインしたベンチが設置された[13][14]
町民向け牛玉丼キャンペーン(10周年記念)
2020年10月中旬、牛玉丼がデビューから10周年を迎えたことにちなみ、牛玉丼の普及団体である十勝清水牛玉ステーキ丼地域活性化協議会は、丼1杯980円(当時通常価格1480円)で食べることができるクーポン券を町民に発行するなどして祝賀した。(新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、企画していたさまざまな10周年記念行事を中止せざるを得ず、クーポン券の発行にとどめたもの)[15]
牛玉丼感謝祭(10周年+2年記念)
2020年10月の10周年から2年を過ぎた2022年10月中旬、改めて牛玉丼誕生の10周年を記念した感謝祭が、JR十勝清水駅横のサツドラ十勝清水店前で開かれた。この感謝祭では丼1杯が500円で提供され、用意された200食は1時間ほどで完売した[16][17]

脚注・出典 編集

  1. ^ 北海道新聞・電子版(2010年7月20日)(※動画:60秒) いけるぞ!清水町の新名物「牛玉ステーキ丼」(2018年4月28日閲覧)
  2. ^ 北海道新聞・電子版(2014年7月7日)(※動画:60秒) 牛玉ステーキ丼がV2 美瑛で「新・ご当地GP」(2018年4月28日閲覧)
  3. ^ 北海道新聞・電子版(2015年7月6日)(※動画:60秒) 十勝清水・牛玉ステーキ丼V3 ご当地グルメGP北海道(2018年4月28日閲覧)
  4. ^ 十勝清水牛玉ステーキ丼 公式ホームページ 牛玉ステーキ丼って?(2018年4月14日閲覧)
  5. ^ 十勝清水牛玉ステーキ丼 公式ホームページ  牛玉丼ちゃんストラップ大好評!!(2018年4月28日閲覧)
  6. ^ 十勝毎日新聞・電子版(2012年2月29日付)  清水の牛玉丼、ストラップ発売へ(2018年4月28日閲覧)
  7. ^ 十勝清水牛玉ステーキ丼 公式ホームページ 牛玉丼味噌だれ発売!!(2018年4月22日閲覧)
  8. ^ 十勝清水牛玉ステーキ丼 公式ホームページ 「十勝清水夢のミニコラボ丼」11月1日発売(2018年4月22日閲覧)
  9. ^ 十勝清水牛玉ステーキ丼 公式ホームページ 「十勝清水夢のコラボ丼」提供継続(2018年4月22日閲覧)
  10. ^ 十勝毎日新聞・電子版(2016年6月3日付) 「牛玉メンチ、あす発売 JA十勝清水町 牛玉丼に続く第2弾」(2018年4月22日閲覧)
  11. ^ 十勝清水牛玉ステーキ丼 公式ホームページ 公式キャラクター(2018年4月14日閲覧)
  12. ^ 十勝清水牛玉ステーキ丼 公式ホームページ 応援ソングが誕生!(2018年4月14日閲覧)
  13. ^ 牛玉丼ちゃんのベンチ登場 清水・とかち亭 十勝毎日新聞・電子版(2015年8月14日付、2022年11月15日閲覧)
  14. ^ 十勝清水牛玉ステーキ丼 公式ホームページ 牛玉丼ちゃんベンチ設置(2022年11月15日閲覧)
  15. ^ 町民向け牛玉丼キャンペーン16日から 清水 十勝毎日新聞・電子版(2020年10月13日付、2022年11月15日閲覧)
  16. ^ 十勝清水牛玉丼 10周年+2年の感謝祭 22日、1杯500円で提供 北海道新聞・電子版(2022年10月20日付、2022年11月15日閲覧)
  17. ^ 清水「牛玉ステーキ丼」200食完売 10周年で感謝祭 北海道新聞・電子版(2022年10月25日付、2022年11月15日閲覧)

関連項目 編集

外部リンク 編集