回廊地帯

領土から伸びる廊下のような細長い領土

回廊地帯(かいろうちたい、corridor)は、歴史学地理学地政学用語で、領土から伸びる、廊下のような細長い領土である。単に回廊(かいろう)ともいう。

  • それがなければ内陸国となる国から、へと抜ける。
  • 本土から、それがなければ飛び地となる領土と結ぶ。
  • 他国の領土と結ぶ。
ナミビアカプリビ回廊(右上)

などの目的がある。

また、必ずしも領土に関する回廊とは限らず、2つの都市などを結ぶ重要な交通路が谷間に限定されている場合や、2つの自然保護区の間に細長く自然が維持されている場合(緑の回廊)などにも、回廊地帯という。

似た意味で使われる用語にSalientアメリカ英語では「Panhandle」 = フライパンの柄とも)があり、国家の領土に関わる地帯以外にも、国内の行政区画に関わる地帯にも使われる(例: テキサス・パンハンドルオクラホマ・パンハンドルアラスカパンハンドル)。

回廊の例 編集

現存する回廊 編集

  アフガニスタン中国に抜ける。
  ナミビアザンベジ川と結ぶ。
  アルツァフ共和国アルメニアに抜ける回廊地帯を実効支配している。
  インドアッサム州方面と結ぶ。
インド・パキスタン分離独立により回廊地帯となった。
 EUポーランドリトアニア国境。
ロシアベラルーシに挟まれた軍事的に重要となる回廊。
 ボリビア多民族国チャコ戦争パラグアイから獲得したパラグアイ川への回廊。

過去の回廊 編集

本土と、東トルキスタンをつなぐ回廊。敦煌は、この中にあった。
  ポーランド、1919–1939。
第一次世界大戦の結果、ポーランドは事実上の内陸国になったが、海への出口として与えられた地域。これにより東プロイセンが飛地となったドイツからの怨嗟を呼び、ひいては第二次世界大戦の引き金の一つとなる。
  チェコスロバキア、実現せず。
第一次世界大戦の結果解体された旧オーストリア=ハンガリー帝国の中のスラブ系民族国家を一つの陸続きにするために、現在のオーストリアハンガリーの国境線に沿ってユーゴスラビアに抜ける回廊地帯を作りこれをチェコスロバキア領とする構想がパリ講和会議で討議された。

関連項目 編集