大和さくら

日本の演歌歌手 (1970-)

大和 さくら(やまと さくら、1970年5月26日 - )は、佐賀県出身の元演歌歌手。趣味は日舞ピアノ堀越高等学校卒業。

略歴 編集

1980年代半ば、歌手活動の第一線を一旦退いて音楽プロデューサーとして活動をしていた演歌歌手都はるみが、そのプロデュース第1号歌手として見出した新人歌手であった。芸名も都が考え、デビューに際しての記者会見や雑誌インタビューの席に同席するなど、「都の秘蔵っ子」として期待されていた。当時の所属事務所のサンミュージックの一推しの新人としてプロモーションチームが組まれ、レコード店を中心に全国行脚を敢行した。

1988年5月、コロムビアから「王将一代 小春しぐれ」でレコードデビュー。演歌低迷期であった時期にスマッシュヒット、歌番組にもたびたび出演する。サトウ食品の「サトウの切り餅」や「サトウのごはん」などのコマーシャルモデルとしても起用された。1988年度の歌謡ゴールデン大賞・新人グランプリでグランプリ受賞。'88FNS歌謡祭では最優秀新人賞を受賞。しかし、新人賞レースの終わったデビュー2年目からはメディアへの露出は激減していった。1989年頃の歌謡界は、Wink工藤静香光GENJIらアイドル全盛期、また、プリンセス・プリンセスユニコーンTHE BLUE HEARTSらなどのJ-RockJ-Pankなどバンドブームが席巻しはじめたこともあり、演歌歌手の活躍の場は少なくなっていった。

1990年、都はるみ自身が現役歌手活動復帰を発表、プロデュースの手を離れる。

1994年のシングル発売を最後に、事実上の引退となっている。

ディスコグラフィー 編集

シングル 編集

  • 王将一代 小春しぐれ/王将一代 小春しぐれ「浪曲歌謡篇」入りCDシングル同時発売(1988年5月21日デビュー)
    • 引退後は都はるみが歌い継いでいるが、「浪曲歌謡篇」で歌唱されることが多い。    
  • キブンは赤い夕陽の三度笠(1989年)
  • 百年桜/キブンは赤い夕陽の三度笠(メインの曲とカップリング曲を入れ替えて再発売)(1989年)
  • 合縁橋(1990年)
  • 男鹿半島(1991年)
  • いさり火/夢告鳥(1993年)
  • 好きだもん(1994年)

テレビ番組 編集

脚注 編集

  1. ^ 朝日新聞』大阪版1992年3月11日朝刊第32面テレビ番組表。