大法寺(だいほうじ)は、長野県小県郡青木村にある天台宗寺院山号は一乗山。開基(創立者)は藤原鎌足の子・定恵と伝える。本尊釈迦如来。国宝の三重塔があることで知られる。

大法寺(だいほうじ)
Daihouji-aoki.JPG
三重塔(国宝)
所在地 長野県小県郡青木村当郷
位置 北緯36度22分53.0秒 東経138度8分56.0秒 / 北緯36.381389度 東経138.148889度 / 36.381389; 138.148889座標: 北緯36度22分53.0秒 東経138度8分56.0秒 / 北緯36.381389度 東経138.148889度 / 36.381389; 138.148889
山号 一乗山
宗旨 天台宗
本尊 釈迦如来
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目次

歴史編集

伝承によれば、奈良時代の大宝年間(701年 - 704年)に藤原鎌足の子の定恵が創建。年号をとって大宝寺と号し、後に大法寺と改めたという。ただし、定恵(定慧)は正史には天智天皇4年(666年)に没したとされる人物で(没年には異説もある)、前述の伝承とは年代が合わない。また、創建時の年号「大宝」に由来する寺号をわざわざ改称した根拠も不明確であり、当寺の草創については正確な事情は不明と言わざるをえない。寺の付近は、東山道の浦野駅のあった土地であり、浦野駅関連の寺院であったとする説が有力である。

現存する十一面観音像は、作風から平安時代後期・10世紀後半頃にさかのぼると見られる古像で、その頃には寺観が整っていたものと思われる。

文化財編集

国宝編集

  • 三重塔 - 山腹に点在する伽藍の最も高い地点に位置する。鎌倉幕府崩壊の年にあたる、正慶2年(1333年)に建立された和様の三重塔。

重要文化財編集

  • 木造十一面観音及び脇侍普賢菩薩立像 2躯[1] - 十一面観音、普賢菩薩ともにカツラ材の一木造で、平安時代・10世紀後半の作[2]。周辺地域では最古の仏像。観音堂に安置されている。
  • 厨子及び須弥壇 - 室町時代。禅宗様の厨子であり、上部にある鯱(しゃちほこ)は木製のものとしては日本最古とも考えられている[3]

長野県宝編集

  • 鰐口 - 南北朝時代の終わりの作。

所在地編集

長野県小県郡青木村当郷

近隣情報編集

 大法寺がある塩田平周辺は「信州の鎌倉」とも呼ばれ、かつて塩田北条氏の拠点として栄えたことから、鎌倉時代から室町時代にかけての中世の文化財が多く集まる。

  • 安楽寺 (国宝)八角三重の塔 他
  • 常楽寺 (重文)多宝塔
  • 前山寺 (重文)三重の塔
  • 中禅寺 (重文)薬師堂 他
  • 信濃国分寺(重文)三重の塔
  • 龍光院

交通アクセス編集

脚注編集

  1. ^ 八十二文化財団
  2. ^ 毎日新聞社編『仏像めぐりの旅 6 信越・北陸』(毎日新聞社、1993)、p.68
  3. ^ 毎日新聞社編『仏像めぐりの旅 6 信越・北陸』(毎日新聞社、1993)、p.68

関連項目編集

外部リンク編集