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天空侵犯』(てんくうしんぱん)は、 三浦追儺(原作)、 大羽隆廣(作画)による日本漫画DeNAのマンガアプリ『マンガボックス』にて2014年1号より連載されている。単行本は講談社より刊行されている[1]

天空侵犯
ジャンル サスペンス
漫画
原作・原案など 三浦追儺
作画 大羽隆廣
出版社 講談社
掲載サイト マンガボックス
レーベル 講談社コミックスデラックス
発表号 2014年1号 - 2019年18号
巻数 全21巻
話数 全258話
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

高層ビル群を舞台に主人公の本城遊理[2]や、その仲間たちと仮面たちとの戦いが繰り広げられるサスペンス作品[3]

目次

あらすじ編集

女子高校生の本城遊理は、突然学校から高層ビルへと飛ばされてしまう。そこで、遊理は仮面を被った者による殺人を目のあたりにする。他にも、周りの者は次々に仮面に殺されるか、自殺を図っていた。遊里もその動揺から兄の理火と連絡をとった。すると、理火から自分もその場所に飛ばされていることと、この世界は現実であり、地上には降りられず、ビルの上層階を接続する吊り橋でのみ移動できる、と伝えられる。初めは怖気づいていた遊理だったが、理火と合流することを目標に行動し始めるのだった。

登場人物編集

主要人物編集

本城 遊理(ほんじょう ゆり)
本作の主人公で、16歳の女子高校生。誕生日は11月6日。武器は自動拳銃。
幼いころから物知りな兄・理火から影響を多々受けていた極度なブラザーコンプレックスでもある。
兄から得た知識などをフル稼働させて、過酷な「領域」で生き残ろうとする。
本城 理火(ほんじょう りか)
遊理の兄で高校3年生。誕生日は7月3日。遊理からは信頼されている。自分の名前にコンプレックスを抱いており、性格も歪んでいると自認している。
数人の仲間と結成したチームのリーダーとして自衛しつつ、自分たちのいる世界「領域」の謎を解明するべく行動しており、武器として大型ハンマーを携行している。
二瀬 真由子(にせ まゆこ)
遊理より小柄な16歳の女子高校生。誕生日は6月19日。遊理から「ニセちゃん」と呼ばれている。武器は戦闘用ナイフ。
元の世界では必要のない子供として周囲から疎んじられて育った境遇から、領域内では一人で生き抜くために仮面どころか普通の人間に対しても冷酷であった。
そんなころに出会った遊理に対し、当初は敵対していたものの命を救われてからは行動を共にするようになる。
そこで、これまでにない優しさで接してくれる遊理をかけがえのない存在として一命に代えてでも守り抜こうと心に決めている。
スナイパー仮面
遊理と交戦した際、仮面にヒビが入ったことで「コマンド」の支配下ではあるが、僅かながら自我を取り戻せた。
「領域」の謎に挑むのと並行して、仮面に成る前の記憶を取り戻そうとしているが、理火と関わりがあったことを思い出せないでいる。武器は狙撃用のライフル。
吊り橋のロープを撃ち抜いたり、飛翔中の敵弾を撃ち落とすほどの狙撃精度の高さに限らず銃弾の跳ね返りを利用し、死角の標的に一撃で致命傷を与えられる高等射撃を得意とする一方で、新たに補助的な武器として入手した投げナイフの適応など総合的な戦闘能力は著しく高い。
新崎 九遠(しんざき くおん)
育ちの良い穏やかな16歳の女子高校生。誕生日は12月1日。
殺伐とした「領域」に場違いな程、緊張感も無いまま現れて自我を取り戻し始めたばかりのスナイパー仮面へ不意に近付いて話しかけてきたという、作中最初に登場した「神に近い人物」。
他の仮面に襲われないとはいえ直接戦闘の能力は皆無に等しいことから、遊理たちへの合流を提案してくれたスナイパー仮面による保護を受けながら、同行することになった。
本来、有しているはずの様々な能力を呼び起こせない中、初めて発現できたのがレールガンを自在に操れる能力であった。
戦闘系の能力を発現できぬ代わりに、「脳内干渉」などの非戦闘系の能力発現度は著しく高く、「神域」に達している。
相川 守(あいかわ まもる)
26歳[4]の高校教師(担当教科は不明)。作中4人目の「神に近い人物」。管理者によって不当に殺された。
小学生のころの、身内の不幸がきっかけで屈折した「優生劣廃」の思想を強く抱き、領域内において理想の実現を目指す野望を抱く。
その妨げになりかねない、他の「神に近い人物」との決戦を想定して情報収集や味方戦力の増強に余念がない。また、その一方で「神」になるための必要な諸条件をおぼろげながら掴んでいる模様。
ディーラー仮面(フロア7)
常に冷静な性格で年齢は24歳。服装も自前で用意したとのこと。主にパトロールを担当していてエレベータールーム近くに部外者が近づいた時に警備に廻ったりしている。使用銃火器は「M4A1」で格闘技術もある。また動きが他の仮面に比べて桁外れのスピードを持つ。
巫女仮面(フロア4)
年齢は不明だが大学生だと自分で言っていたと言われている。見栄っ張りな性格だが結構純粋な一面も持つ。使用銃火器は「M82対物狙撃銃」で片手で発砲する程の力を持っている。
軍人仮面(フロア5)
年齢は不詳で服装は領域で取り揃えたものらしい。かなり初期から登場している。使用銃火器は「M4A1」。後半あたりで死亡する。

その他の人物編集

青原 和馬(あおはら かずま)
20代の外科医。二瀬と行動するようになった遊理が初めて出会った「神に近い人物」(作中2人目)。
手に入れた能力のすごさに酔いしれる一方で、同様な「神に近い人物」との将来的な対立に備え、勝利する野心を抱いていた。医療器具が揃っていたこともあって、大きなパラボラアンテナのあるビルを拠点としていた。
そんなころに出会った田辺たちとの経緯により、田辺から敵として狙われていた。
この青原を通じて遊理は、「神に近い人物」の特性を知るようになる。
田辺 幸雄(たなべ さちお)
田辺機械工業を営んでいた60歳前後と見られる直情的な男性で、武器は槍(尚、この槍は天下三名槍として名高い本多忠勝の愛槍蜻蛉切である)。
理火の様に、自衛するためにチームを組んだものの襲われた際に仲間4人全員を瞬時に失って以来、青原への敵愾心を募らせた。
吉田 陸矢(よしだ りくや)
遊理と同じ16歳で小柄な男子高校生。作中3人目の「神に近い人物」。
元の世界では馬鹿にされ続けた、いじめられっ子であり気弱な当人も自身をダメな奴としてコンプレックスを抱いている。
そんな経験からか、弱者を虐げる殺伐とした「領域」で自分の能力を正しく使おうと志す中、理火のチームの存在を知り接触を求めた。

用語編集

仮面
目と口だけ開けてあり、口角の違いだけで表情を作っている形になっている[5]
裏側にある、高度な技術を施された「コード」には覗いてしまった者を否応なく被らせてしまう強制力を有している。
被らせた者には、人間離れした身体能力と個性的で高度な格闘能力を付与する代わりに「命令(コマンド)」によって脳を支配する。
コマンドによる支配は、仮面を外せても解けないままである。
口角の上がった「笑顔」のデザインが「領域」内では大半を占めており、まれに口角の下がった「怒り」や真一文字の「無表情」のデザインも存在する。
天使
「領域」内では、仮面を被らされた者たちのこととして定義付けられている。
状況に応じた様々なコマンドを忠実に遂行する中で、特に「殺害」のコマンドでは「領域」内に用意された、日用品や工具から銃や槍に至るまで古今東西の凶器1種類を用いて、あるいは素手で人々に恐怖を与えていくことになる。
その殺害行為は、人間を神に近付ける義務[6]の一環であるという。
殺害よりも飛び降りなどの自殺をコマンドとして優先させるため、自殺志願者に対して行動を止めてしまう。
コマンドの支配力の強さから、自我を封じられて普通なら満足に喋ることさえできない。
なお損傷や欠陥品の仮面に対し、正規の「天使」からは排除の対象となる。また意図せずに自身の仮面を欠損させてしまった場合でも、自死を強要されてしまう。しかし正規の仮面を被り直せた場合には、自死の強要を解除される。
「怒り」の仮面の天使も複数存在し、「守護天使」として「領域」内でそれぞれ担当区域の管理に携わっており、自分の持ち場であればアイテムの置き場も把握している。基本的には、人間との戦闘には直接関わってこないものの、攻撃を受けた際には「保身コマンド」の発動で自衛のために反撃する。その戦闘力は通常の天使と比べ物にならぬほど高い。なお自我に関しては若干、強制力を弱められており、「領域」管理の妨げに成らない程度の自発会話や、思考なら許されている。また「守護天使」同士では「フロア7」「フロア4」といった階級により、数字が大きいほど格上として逆らえない存在になっている。
「無表情」の天使は、食料や武器弾薬などの消耗品を「領域」内へ供給する役割を負い、こちらも人間との戦闘には関わってこない。
守護天使
主に怒りの仮面を被っている者を指す。管理者側に属する。役割としては領域と呼ばれるものの監視や維持。天使と同様に多少洗脳されている。守護天使には「フロア」と呼ばれる格付けがあり、数字が大きいほど偉く、強い。「フロア」には1から9まで存在する。
敗北などで仮面を破壊された場合に、通常は喋れない仮面の人間たちから一様に語られるという、この「領域」における重大な存在。
神になるための必要な諸条件「神のコード」を取得することが必要とされており、その手がかりが、ヘリコプターやレールガンと目されている。
神に近い人物
あるいは「神に近づいた人物」と呼ばれる存在で、「クチナシの仮面」を被り、「天使」を操るなどの特性を発揮できるようになった人間。「天使」から生命を脅かされない特性を持っている。
「領域」内には複数存在し、他にも多種多様な特性を潜在意識の中に有している。
ただし、その特性を潜在意識から呼び起こす相性、また、呼び起こせたとしても特性を発揮できる相性には、その人物たちの個人差があって、自分がどの特性を扱えるのか、最初は当人ですら分かっていない。
発揮できる能力の特徴によって「天部」「審判」「預言者」などの固有の称号で定義付けられる。
ヘリコプター
「領域」内を飛び、ヘリポートの在るビル屋上の発着場へ降りて来る。
この世界に飛ばされたばかりのころ、偶発的に目撃した遊理も当初は脱出のために目指していた。やがて「領域」退出用の定期便として、案内の書かれたチラシ[7]を入手する。ところが一部の人にしか伝わっておらず、吉田のようにヘリコプターの存在自体を知らない人も存在した。
案内には、搭乗は先着1名限り、夜間飛行は無く、退出または地上に降りられる希望に応じるとのこと。
乗り損ねた遊理が腹いせに射撃し、命中させてしまうと、機内にいた守護天使から威嚇で反撃されてしまった。
発着場所はランダムと思われていたが、相川だけは「神に近づいた人物」をわざと避けて降りてくる、と推察し確信を深めていた。

書誌情報編集

脚注編集

  1. ^ DeNA「マンガボックス」、連載作品が初単行本化”. ITmediaニュース (2014年5月9日). 2016年12月28日閲覧。
  2. ^ 当初は平仮名表記のゆりだったが、4巻以降は漢字の遊理に改められている。
  3. ^ 超高層ビル群舞台のサスペンス「天空侵犯」6巻、サイン入り単行本など贈呈”. コミックナタリー (2015年11月10日). 2016年12月28日閲覧。
  4. ^ 9巻。理火との対面時より
  5. ^ 1巻に見られる初期設定では、表面や輪郭にもっと立体感を持たせ、鼻と唇まで描かれたデザインになっていた。そこで原作者との打ち合わせを重ねた結果、現在のシンプルなデザインに改められている。
  6. ^ 3巻。新崎久遠の登場時より
  7. ^ 2巻。二瀬真由子の登場、第23話より

外部リンク編集