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安川 敬一郎(やすかわ けいいちろう、嘉永2年4月17日1849年5月9日) - 昭和9年(1934年11月30日)は日本武士福岡藩士)、戦前実業家政治家貴族院議員、衆議院議員。大正9年(1920年1月13日男爵授爵。勲三等瑞宝章。地方財閥・安川財閥の創始者であり、国士的な実業家として知られる。撫松玄洋社社員[1]

安川 敬一郎
やすかわ けいいちろう
YASUKAWA Keiichiro.jpg
肖像写真
生年月日 嘉永2年4月17日1849年5月9日
出生地 日本の旗 日本 筑前国早良郡鳥飼村
(現在の福岡県福岡市鳥飼
没年月日 (1934-11-30) 1934年11月30日(85歳没)
出身校 慶應義塾
所属政党 公正会
称号 男爵
勲三等瑞宝章

選挙区 貴族院男爵議員
当選回数 1回
在任期間 1924年6月7日 - 1925年7月10日

選挙区 補欠
在任期間 1914年 - 1915年
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安川敬一郎

経歴編集

代々亀井昭陽の学問の正系を継いだ福岡藩士族の家柄で、儒学者の徳永省易の四男として福岡城下に近い鳥飼村[2](現・福岡市鳥飼)に生まれる。

1864年元治元年)安川岡右衛門に16歳で婿入りし、1866年(慶応2年)、岡右衛門の四女の峰と18歳で結婚し家督を相続、名を藤四郎から敬一郎に改める。藩校・修猷館(現・福岡県立修猷館高等学校)に学ぶ。1868年(慶応4年)3月藩の祐筆に登用され、6月学問所下級教員となり、1869年(明治2年)1月藩命により京都に留学、9月に帰藩して執政局に出仕、1870年(明治3年)10月静岡に留学を命ぜられ1871年(明治4年)5月東京滞在中、7月長兄の徳永織人が贋札事件の責任を取って切腹したため帰藩し、10月再び東京に留学、1872年(明治5年)7月慶應義塾に入学、1874年(明治7年)2月三兄の幾島徳が官軍小隊長として、江藤新平島義勇佐賀の乱鎮圧のため佐賀に向かう途中、三瀬峠にて戦死したとの連絡を受け、慶應義塾を中途退学し急遽帰郷した。

帰郷後、学業を断念して幾島の仕事を引き継ぐことになり、炭坑経営に着手した。1877年(明治10年)に芦屋石炭販売業を始め、1880年(明治13年)相田炭鉱及び庄司炭鉱を経営。1886年(明治19年)店を若松に移転。同年明治炭鉱を開発する。1889年(明治22年)平岡浩太郎と共に赤池炭鉱を開発する。1893年(明治26年)二男松本健次郎と「安川松本商店」を設立、父である安川は炭鉱経営、松本はその販売と分担し親子二人三脚体制を築く。1896年(明治29年)門司に事務所を設置、その後支店を東京、大阪、神戸に拡大していった。

同志的な繁がりがあった平岡浩太郎により、1881年(明治14年)に福岡に玄洋社が創設されると社員となり、安川の炭鉱経営による豊富な資金が、その後の玄洋社の活動を支えた。辛亥革命が起こると、頭山満の大きな採算反対を顧みず、孫文を神戸から東京に迎え、自分の隣家を孫文の隠家に借り4年間、毎月孫文に5百円の生活費を提供していた。また、漠冶萍公司との共同事業として辛亥革命後、中国から銑鉄の供給を受けることとし、艦船用厚板製造を主たる目的として中国との合弁企業を始めた(後の西八幡の九州製鋼株式会社)。その他、著書『撫松餘鎮』(昭和10年出版)では黒龍会の活動を記した。

1907年(明治40年)技術者養成を目的とし、明治専門学校戸畑に設立。1908年(明治41年)松本及び三男の安川清三郎と共に明治鉱業株式合資会社を設立。1909年(明治42年)4月明治専門学校開校。1910年(明治43年)松本と共に「明治専門学校附属小学校(現:明治学園)」を創立。1913年(大正2年)、反袁世凱を掲げて中華民国前臨時大総統として亡命した孫文戸畑明治専門学校に迎え、返礼に「世界平和」と書いた書が贈られた[3]

大正3年(1914年)、衆議院に補欠当選し、1920年(大正9年)1月13日これまでの功績により男爵の爵位を授爵。1924年(大正13年)貴族院男爵議員に互選される。公正会に所属。功により勲三等に叙し、瑞宝章を賜る。その後1918年(大正7年)にかけ明治紡績、安川電機、九州製鋼(のち八幡製鐵所が買収)、黒崎窯業を設立する。また、九州鉄道取締役、若松築港社長、筑豊石炭鉱業組合総長、明治鉱業社長、九州製鋼会長等を務め、1922年(大正11年)4月経済界から引退した。

安川第五郎は子(五男)。

設立した会社・学校編集

脚注編集

  1. ^ 石瀧豊美『玄洋社・封印された実像』海鳥社、2010年、玄洋社社員名簿62頁。
  2. ^ 安川敬一郎 北九州イノベーションギャラリー 2018年7月17日閲覧。
  3. ^ いのちのたび博物館 安川電機 2018年7月17日閲覧。

参考文献編集

関連項目編集

外部リンク編集