山崎まり

日本の女性プロ野球選手

山崎 まり(やまざき まり、1989年11月17日 - )は、北海道札幌市出身の元女子プロ野球選手[1]

山崎まり
Mari Yamazaki
埼玉西武ライオンズ・レディース #7
2018年県営大宮球場
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 北海道札幌市
生年月日 (1989-11-17) 1989年11月17日(34歳)
身長
体重
163 cm
kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 内野手
プロ入り 2013年
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴

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プロ入りまで

3歳年上の兄が野球をしており、毎週末にグラウンドで見ていた影響で、小学2年生の時に真駒内スターズに入団[2]。中学に入って、札幌真駒内シニアに入団。

高校の時は野球部のマネージャーを務めたほか、男子選手と混ざり練習したり、土日には女子硬式クラブチーム「ホーネッツレディース」に所属した[3]

大学は、筑波大学体育専門学群に入学。男子学生と混じり軟式野球部に所属。在学中の3年生の時2010年ベネズエラで行われた第4回IBAF女子ワールドカップで世界一となった[4]。卒業後は東京都に移り、荒川区の非常勤講師として荒川区立第三中学校で体育・部活指導、土日にはアサヒトラスト女子硬式クラブチームの選手として、多忙な日々を送った[3]

プロ入り後

2012年秋にプロテストを受け合格、2013年からレイアに入団した。プロ1年目は45試合に出場し、打率.298・チームトップの19打点を記録した[5]

2014年は、33試合に出場して打率.302・7打点を記録した。なお、2018年度シーズン終了時点で打点が10未満だったシーズンは、この年だけである。

2015年には埼玉アストライアへ移籍した。移籍1年目は50試合に出場し、打率.340[6] (リーグ6位) ・1本塁打 (リーグ2位タイ) ・31打点 (リーグ1位) という成績を記録。「コンベンション2015」で野手部門のタイトルである最多打点・最多勝利打点と、ベストナイン (三塁手) を受賞した[6][7]

2016年、38試合に出場して打率.255・10打点を記録。前年と比して、安打は2分の1・打点は3分の1以下・長打は二塁打と三塁打が各1本と、多くの部門で成績を落とした。

2017年ディオーネに移籍。キャリアハイの打率.352をマークしたほか、2年ぶりに本塁打も放った。

2018年、アストライアに復帰した。この年は40試合の出場で打率.289・15打点・1盗塁という成績をマークした。

2019年に背番号1から7に変更し、選手兼守備コーチになる。同シーズンは60試合に出場し、打率.267、2本塁打、21打点という成績を残した[8]。同年11月1日、今季限りで女子プロ野球リーグを退団することが発表された[9]

2020年に、同年に創設された埼玉西武ライオンズ・レディースに入団した[8]

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2013 レイア 45 153 131 14 39 8 1 0 49 19 5 1 4 2 13 - 3 17 4 .298 .369 .374 .743
2014 33 122 106 16 32 8 1 0 42 7 4 0 3 1 6 - 6 9 1 .302 .370 .396 .766
2015 アストライア 50 174 153 17 52 7 6 1 74 31 1 0 3 0 14 - 4 17 5 .340 .409 .484 .893
2016 38 123 102 10 26 1 1 0 29 10 0 0 5 2 12 - 2 15 4 .255 .339 .284 .623
2017 ディオーネ 44 142 125 22 44 5 2 1 56 26 0 0 2 3 10 - 2 6 5 .352 .400 .448 .848
2018 アストライア 40 112 97 11 28 5 2 0 37 15 1 0 5 2 7 - 1 14 1 .289 .336 .381 .717
2019 60 157 135 14 36 7 2 2 53 12 7 3 6 3 11 - 4 22 3 .267 .338 .393 .731
JWBL:7年 317 983 849 104 257 41 15 4 340 129 14 2 28 11 73 - 22 100 23 .303 .369 .400 .769
  • 2019年度シーズン終了時。
  • 「-」は記録なし。
  • 太字はリーグ1位。

タイトル

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  • 最多打点:1回 (2015年)
  • 最多勝利打点:1回 (2015年)

表彰

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  • ベストナイン:1回 (三塁手部門:1回)

代表歴

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背番号

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  • 7 (2013年 - 2017年、2019年)
  • 1 (2018年)

脚注

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  1. ^ 山崎まり選手北海道後援会設立” (2014年11月30日). 2021年9月30日閲覧。
  2. ^ 大川祐市 (2017年11月18日). “『ここにも白球あり』 女子プロ野球選手・山崎まり”. ベースボール北海道 ストライク. https://www.strike-web.com/archives/113229 2021年9月30日閲覧。 
  3. ^ a b 女子プロ野球に合格した山崎まり!”. ベースボール北海道 ストライク. 発行人大川のブログ. 大川祐市 (2013年1月22日). 2021年9月30日閲覧。
  4. ^ “女子プロ野球 山崎まり後援会発足”. ベースボール北海道 ストライク. (2014年12月1日). https://www.strike-web.com/archives/56453 2021年9月30日閲覧。 
  5. ^ 2013年個人打者成績”. 日本女子プロ野球リーグ. 2019年4月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月9日閲覧。
  6. ^ a b 岡村, 幸治 (2020年1月28日). “白球を追い続ける山崎まり 女子野球の未来のために”. スポーツニッポン. https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2020/01/28/kiji/20200127s00001000438000c.html 2021年9月30日閲覧。 
  7. ^ 日本女子プロ野球リーグコンベンション2015開催!!』(プレスリリース)日本女子プロ野球リーグ、2015年12月5日https://www.jwbl.jp/news/detail/id/42882021年9月30日閲覧 
  8. ^ a b 花田雪 (2020年11月5日). “埼玉西武ライオンズ・レディースで山崎まりがプレーする理由”. ラブすぽ. https://love-spo.com/sports-column/yamazakimari_02_20201105.html 2021年9月30日閲覧。 
  9. ^ “大量退団の女子プロ野球、埼玉からは13人も…全選手一覧”. スポーツ報知. (2019年11月1日). https://hochi.news/articles/20191101-OHT1T50200.html 2021年9月30日閲覧。 

外部リンク

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