山根ことみ
日本の将棋棋士
山根 ことみ(やまね ことみ、1998年3月9日 - )は、日本将棋連盟所属の女流棋士。女流棋士番号は49。野田敬三七段門下。愛媛県松山市出身。新田高等学校卒[1]。
山根ことみ 女流二段 | |
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名前 | 山根ことみ |
生年月日 | 1998年3月9日(25歳) |
プロ入り年月日 | 2014年5月24日(16歳) |
女流棋士番号 | 49 |
出身地 | 愛媛県松山市 |
所属 | 日本将棋連盟(関東) |
師匠 | 野田敬三七段 |
段位 | 女流二段 |
女流棋士DB | 山根ことみ |
戦績 | |
一般棋戦優勝回数 | 1回 |
2019年8月18日現在 |
棋歴
女流プロになるまで
- 2007年、小学4年で将棋を本格的に始める。地元松山将棋センターに通い力をつけ、小学5年で文部科学大臣杯第4回小・中学校将棋団体戦で全国優勝の一員となる[2]。
- 2008年、文部科学大臣杯小学校将棋団体戦に出場し、愛媛県大会、西日本大会、全国決勝大会を勝ち抜いて優勝[3]。当時初段の実力だった山根個人は、全国決勝大会で格上に一敗したものの残りは全て勝利している[2]。第2回小学生女流将棋名人戦全国大会では四国地区代表として出場し4位[4]。
- 2009年、第3回小学生女流将棋名人戦全国大会では四国地区代表として出場し3位[5]。
- 2010年、中学1年で、全国中学生選抜将棋選手権大会女子の部で北村桂香・長谷川優貴を降し優勝[6]。文部科学大臣杯中学校将棋団体戦準優勝[7]。クラブカップ将棋対抗戦チーム対抗戦ユースの部優勝[8]。
- 2011年、全国中学生選抜将棋選手権大会女子の部で和田あきなどを降し2連覇[9]。文部科学大臣杯中学校将棋団体戦準優勝[10]。
- 2012年、全国中学生選抜将棋選手権大会女子の部で3連覇を目指すも準優勝[11]。文部科学大臣杯中学校将棋団体戦準優勝[12]。
- 2013年1月、関西研修会にC2入会[13]。
- 2013年5月18日、第3期リコー杯女流王座戦で2次予選進出[14]。
- 2013年8月にC1に昇級し、9月8日に規定対局数を達成して女流3級資格を取得[13]。資格申請を以って10月1日付での女流3級が内定した[1]。
- 2013年9月23日、第18回こども将棋団体戦準優勝[15]。
女流プロ入り後
- 2013年10月1日付で、連盟関西本部所属の女流3級となる。
- 2014年2月4日、女流3級として初の対局となる第41期女流名人戦で鹿野圭生を降し、デビューを白星で飾る。
- 2014年5月24日、第4期リコー杯女流王座戦一次予選1回戦で大庭美樹を、決勝で高群佐知子を降す。1年間で参加公式棋戦数と同数の勝星を得、女流2級に昇級を果たし、正式に女流プロとなった[16](当時の女流公式戦数は6で、昇段時点では4棋戦しか参加していないが、6勝を挙げたため前述条件を満たすことが確定した同日付で昇級)。
- 6月16日の女流王座戦二次予選決勝では、勝てば女流1級昇級となる一局で矢内理絵子に敗れ昇級を逃す。
- 6月26日、第22期倉敷藤花戦で北村桂香を降し、女流棋士昇段規定の女流1級の条件である倉敷藤花戦ベスト8を満たし、女流1級に昇級を果たす[17]。
- 7月30日、倉敷藤花戦準々決勝で村田智穂に敗れ、一気に女流初段昇段は果たせなかった。
- 11月18日、第7期マイナビ女子オープン本戦2回戦で矢内理絵子と対局。これに敗れ女流初段昇段を逃す。
- 2015年4月1日、女流初段への昇段条件「年度指し分け以上(7勝以上)」を10勝6敗で満たし、女流初段に昇段[18]。
- 2018年6月より所属を関西から関東に移した[19]。
- 第5回YAMADA女流チャレンジ杯でベスト4に勝ち上がり、2019年8月18日に公開対局で行われた準決勝で渡辺弥生に、決勝で伊奈川愛菓に勝利して優勝[20]。
- 2021年、第32期女流王位戦紅組で4勝1敗の成績を挙げ、挑戦者決定戦に進出。白組から挑戦者決定戦に進出した伊藤沙恵に勝利し、里見香奈女流王位へのタイトル挑戦権を獲得。五番勝負の結果は0勝3敗のストレート負けに終わった。
棋風
人物
主な成績
- 2019年 第5回YAMADA女流チャレンジ杯 優勝
- 2019年 第13回白瀧あゆみ杯争奪戦(非公式戦)優勝
- 2021年 第32期女流王位戦 タイトル挑戦
将棋大賞
- 第48回(2020年度):優秀女流棋士賞[23]
昇段履歴
「将棋の段級#女流棋士」も参照
脚注
- ^ a b “山根ことみさんが10月から女流棋士3級に”. 日本将棋連盟 (2013年9月24日). 2015年11月5日閲覧。
- ^ a b 聖子, 宮田. “「負けた対局の悪夢が…」なぜ東大将棋部にとって団体戦「王座戦」の優勝が悲願なのか | 観る将棋、読む将棋”. 文春オンライン. 2020年12月22日閲覧。
- ^ “文部科学大臣杯第4回小・中学校将棋団体戦レポート”. 日本将棋連盟. 2015年11月5日閲覧。
- ^ “第2回小学生女流将棋名人戦・全国大会”. LPSA(日本女子プロ将棋協会) (2008年9月7日). 2021年6月6日閲覧。
- ^ “2009年小・中全国大会棋譜”. LPSA (2009年8月23日). 2021年6月6日閲覧。
- ^ “第31回全国中学生選抜将棋選手権大会”. 日本将棋連盟 (2010年8月4日). 2015年11月5日閲覧。
- ^ “文部科学大臣杯第6回小・中学校将棋団体戦決勝大会開催報告”. 日本将棋連盟 (2010年8月23日). 2015年11月5日閲覧。
- ^ “クラブカップ将棋対抗戦”. 日本将棋連盟. 2015年11月5日閲覧。
- ^ “第32回全国中学生選抜将棋選手権大会”. 日本将棋連盟 (2011年8月4日). 2015年11月5日閲覧。
- ^ “文部科学大臣杯第7回小・中学校将棋団体戦【開催報告】”. 日本将棋連盟 (2011年8月18日). 2015年11月5日閲覧。
- ^ “第33回全国中学生選抜将棋選手権大会”. 日本将棋連盟 (2012年8月4日). 2015年11月5日閲覧。
- ^ “文部科学大臣杯第8回小・中学校将棋団体戦〈決勝大会〉開催報告”. 日本将棋連盟 (2012年8月17日). 2015年11月5日閲覧。
- ^ a b “山根ことみ研修会員が女流棋士3級の資格を取得”. 日本将棋連盟 (2013年9月10日). 2015年11月5日閲覧。
- ^ “第3期リコー杯女流王座戦”. 日本将棋連盟. 2015年11月5日閲覧。
- ^ “第18回こども将棋団体戦”. 日本将棋連盟. 2016年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月5日閲覧。
- ^ “山根ことみ女流3級が女流2級に昇級”. 日本将棋連盟 (2014年5月26日). 2015年11月5日閲覧。
- ^ “山根ことみ女流2級が女流1級に昇級”. 日本将棋連盟 (2014年6月27日). 2015年11月5日閲覧。
- ^ “2015年4月1日付昇級・昇段者”. 日本将棋連盟 (2015年4月1日). 2015年11月5日閲覧。
- ^ 池田将之「関西本部棋士室24時」、『将棋世界』(2018年7月号)、日本将棋連盟 pp. 76-81
- ^ “山根ことみ女流初段が優勝 YAMADA女流チャレンジ杯”. 日本将棋連盟. 2019年8月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年8月18日閲覧。
- ^ “本田奎六段と山根ことみ女流二段結婚 電話直撃に「代わりますねっ」”. 朝日新聞社 (2023年5月2日). 2023年5月27日閲覧。
- ^ “本田奎五段と山根ことみ女流二段が入籍”. 日本将棋連盟 (2023年5月2日). 2023年5月2日閲覧。
- ^ “第48回将棋大賞受賞者のお知らせ|将棋ニュース|日本将棋連盟”. www.shogi.or.jp. 2021年4月1日閲覧。
- ^ “山根ことみ女流初段が女流二段に昇段|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2019年10月24日). 2019年10月25日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 日本将棋連盟 プロフィール
- チーム山根 (@jabT_yamane_k) - Twitter