忠鉢繁
日本の気象学者
忠鉢 繁(ちゅうばち しげる、1948年7月9日 - )は、日本の気象学者。千葉科学大学教授。気象庁気象研究所在籍時に、南極上空のオゾンホールを世界で初めて発見、報告した人物として知られる。
ちゅうばち しげる 忠鉢 繁 | |
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生誕 |
1948年7月9日(76歳) 北海道 |
居住 | 日本 |
国籍 | 日本 |
研究分野 | 気象学 |
研究機関 |
北海道大学 気象研究所 千葉科学大学 |
出身校 | 北海道大学 |
主な業績 | 南極上空のオゾンホールの発見 |
主な受賞歴 | 吉川英治文化賞(1993年) |
プロジェクト:人物伝 |
来歴・人物
編集北海道大学大学院修士課程修了後、気象庁に入庁。札幌管区気象台、高層気象台を経た後に気象研究所に在籍。
在籍中の1981年〜1983年、第23次南極観測隊に越冬隊員として参加。
1994年に、"Analytical studies on the variation of the ozone layer over Antarctica"により博士号を取得した[1]。
2009年4月より千葉科学大学危機管理学部動物・環境システム学科教授に就任。
趣味はハーモニカ演奏。
業績
編集昭和基地でオゾン層の観測を行っていた際に、南極上空にオゾン量の少ない部分があることを発見。このときの観測結果をまとめた翌1984年にギリシャで開催されたオゾンシンポジウムでの発表[2]は、南極オゾンホールの世界最初の国際的な報告となった[3][4]。
賞歴
編集著作物
編集主なもの
発表要旨
編集- Chubachi, S. (1984), “A special Ozone Observation at Syowa Station,Antarctica from February 1982 to January 1983” (英語), Proceedings of the Quadrennial Ozone Symposium held in Halkidiki,Greece (Dordrecht: D. Reidel Publishing Company): pp. 285-289
論文
編集- Chubachi, Shigeru (1984), “Preliminary result of ozone observations at Syowa Station from February 1982 to January 1983” (英語), Memoirs of National Institute of Polar Research. Special issue (National Institute of Polar Research): pp. 13-19, ISSN 0386-0744, CRID 1581135651795233792
- Chubachi, Shigeru (1994) (英語), Analytical studies on the variation of the ozone layer over Antarctica, Hokkaido University, doi:10.11501/3076776, CRID 1110564260130694784, NAID 500000108540
- Chubachi, Shigeru (1997). “Annual variation of total ozone at Syowa Station, Antarctica” (英語). Journal of Geophysical Research: Atmospheres (Wiley Online Library). doi:10.1029/96JD02366. ISSN 2169-8996.
脚注
編集参考文献
編集- 村山隆雄「オゾン層保護の歴史から地球温暖化を考える : 「モントリオール議定書」20周年、「京都議定書」10周年に寄せて」『レファレンス』第686号、国立国会図書館、2008年。doi:10.11501/999680。
関連項目
編集外部リンク
編集- 忠鉢繁 教授|先生の夢を語ろう|受験生の方へ|千葉科学大学 - ウェイバックマシン(2011年8月12日アーカイブ分)
- シリーズ「南極観測隊〜未知への挑戦」 第4回 | 公益財団法人日本極地研究振興会
- 『忠鉢繁』 - コトバンク
- 忠鉢繁 - researchmap
- 忠鉢繁 - J-GLOBAL
- nkysdb: 忠鉢 繁
- 日本の研究.com:877147