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扉を開けて』(とびらをあけて)は、『奇想天外1981年6月号に掲載された新井素子によるファンタジー小説1986年には小説を原作としたアニメ映画が公開された。1986年には漫画化もされ、1987年にはパソコンゲームも発売されている。

目次

概要編集

異世界を舞台とするファンタジー小説であり、新井が後に上梓する『ラビリンス―迷宮―』(1982年徳間書店)、『ディアナ・ディア・ディアス』(1985年、徳間書店)と同一の世界観を持つ。

他の2作と違い、本作では超能力者ではあるものの、現実世界の人間が主人公となっており、異世界に渡って冒険を繰り広げる。

『SF Japan』(徳間書店)2001年春季号には、後日談となる「斉木杳の憂鬱」が掲載されている。

あらすじ編集

根岸美弥子と美弥子の唯一の友人斉木杳は、それぞれ超能力を持っている大学生であった。同級生の山岸桂一郎が超能力者かもしれないと、ある満月の夜の13日の金曜日に待ち合わせたところ、3人そろって時空の歪みに吸い込まれてしまう。

大きな扉を開けてみると、そこは「中の国」と呼ばれる異世界。中の国は「西の国」の植民地となっており、将軍デュラン三世の圧政に苦しめられていた。美弥子は、神官ラディンと伝説の女王の復活を待つ人々に祭り上げられ、伝説の女王ネリューラとして民衆を救うための戦いを始める。途中、「東の国」のディミダ姫と出会い、中の国と東の国の軍勢は合流して、デュラン三世のいるシャワの都へと進む。

デュラン三世は、ラディンであった。ラディンは歴史を流れさせるため、ネリューラ伝説を利用し、異世界から美弥子らを呼び寄せたのであった。美弥子らはデュラン三世を倒し、元の世界へと戻るのであった。

主な登場人物編集

根岸美弥子
主人公。通称ネコ。超能力は月の満ち欠けによってパワーが上下する。
斉木杳
瞬間移動の超能力を持つ。美弥子同様に超能力は月の満ち欠けによってパワーが上下する。
山岸圭一郎
自身の身体をライオンに姿を変える超能力を持つ。
ラ・ミディン・ディミダ
「東の国の鬼姫」と異名を取る。
ラディン
デュラン三世

書誌情報編集

アニメ映画編集

1986年11月にキティ・フィルム制作、東宝配給で劇場公開された。同時上映は萩尾望都原作のアニメ映画『11人いる!』。

キネマ旬報』1986年11月上旬号では、アニメ映画『11人いる!』と本作アニメ映画の小特集が組まれ、友成純一の評論「新井素子の言魔術」が掲載された。

キャスト
スタッフ
  • 主題歌 - DATE OF BIRTH「思い出の瞳」
  • 挿入歌 - 藤本恭子「愛されたくて」

漫画編集

亜藤潤子の作画で、『花とゆめ』(白泉社)1986年20号から同年24号まで連載された。話数表記は「ACT.○」。

コミックスは花とゆめコミックスから全1巻。コミックスには「カーテンコール」が描き下しされている。

書誌情報
  • 扉を開けて 花とゆめコミックス
    • 1986年12月 ISBN 4-592-11816-2
      1. 扉を開ける者
      2. 鬼姫
      3. 神官
      4. 和の月
      5. 帰還の扉
      6. カーテンコール

パソコンゲーム編集

1987年に企画・制作キティ・エンタープライズ、販売アスキーでパソコンゲームが発売された。ゲームはアドベンチャーゲーム。対応機種はPC-8801mkIISR

参考書籍編集

  • 『アニメ版 扉を開けて』CBSソニー出版、1986年。ISBN 4-7897-0256-1 - アニメ映画公開に併せた特集本。設定資料やアニメ映画の場面紹介の他、新井素子と出崎哲の対談が収録されている。

関連項目編集

外部リンク編集