東枇杷島駅

愛知県名古屋市西区にある名古屋鉄道の駅

東枇杷島駅(ひがしびわじまえき)は、愛知県名古屋市西区枇杷島二丁目にある名古屋鉄道である。駅番号はNH38名古屋本線に属するが、犬山線の起点が乗降設備の無い枇杷島分岐点であることもあり、当駅が犬山線の起点駅として案内されることがある[1]

東枇杷島駅
ひがしびわじま
HIGASHI BIWAJIMA
NH37 栄生 (0.8 km)
(0.9 km) *西枇杷島 NH39
地図
所在地 名古屋市西区枇杷島二丁目14-1
北緯35度11分23秒 東経136度52分13秒 / 北緯35.18972度 東経136.87028度 / 35.18972; 136.87028座標: 北緯35度11分23秒 東経136度52分13秒 / 北緯35.18972度 東経136.87028度 / 35.18972; 136.87028
駅番号 NH  38 
所属事業者 名古屋鉄道
所属路線 名古屋本線
キロ程 70.7 km(豊橋起点)
駅構造 高架駅
ホーム 相対式 2面2線
乗降人員
-統計年度-
5,517人/日
-2020年-
開業年月日 1912年明治45年)3月29日
備考 無人駅駅集中管理システム導入駅)
* 枇杷島分岐点(西枇杷島駅構内)まで0.6 km
枇杷島分岐点で犬山線が分岐
当駅 - 枇杷島分岐点 - 下小田井駅 (IY01) 間1.6 km

一宮線時代

平野町 (0.7km)
(0.7km) 枇杷島橋


キロ程:1.3km(押切町起点)
移転年月日:1941年昭和16年)8月12日
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歴史

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かつては平日7:30 - 9:30の時間帯のみ駅員が配置され、この時間は定期券等も購入できた。2009年12月1日より土休日のみ終日無人駅となっていたが、2016年7月16日より平日も終日駅集中管理システムにより無人駅(管理元は神宮前駅、ただし機器異常などの際の係員対応は名鉄名古屋駅)となっている。

2009年4月、ホーム嵩上げやエレベーターを設置する等のバリアフリー化工事が完了し、トンネル通路の照明も交換された。

年表

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犬山線との分岐と区間外乗車

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当駅北側の枇杷島分岐点で名古屋本線から犬山線が分岐しているが、駅ではない同地点での乗り換えはできないため、東枇杷島駅が分岐点から最も近い乗換駅となる。

当駅が普通列車しか停車しない小駅であることから、犬山線と名古屋本線岐阜方面間の乗り換えについては区間外乗車の特例が存在する。両方面間の乗り換えは当駅よりも分岐点から離れる栄生駅(急行停車駅)や名鉄名古屋駅(全列車停車)で行うことが認められ、重複区間となる枇杷島分岐点 - 名鉄名古屋駅間は運賃計算に含まれない(乗換えのための特例であり、当該区間で途中下車すると適用外となる)[7]

駅構造

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相対式ホーム2面2線(ホーム有効長は6両分)を有する高架駅。改札口は地上階にあり、付近には自動券売機(継続manaca定期乗車券・新規manaca通勤定期乗車券の購入にも対応しているが、7:00~22:00以外の時間帯は名鉄ミューズカードでの決済は不可能である)と自動精算機(ICカードの積み増し等も可能)を1台ずつ備えている[8]。改札口と各ホームとは、名古屋寄りにある階段及びエレベーターで行き来ができる。

この駅は分岐器や絶対信号機を持たないため、停留所に分類される。駅の前後がS字状に急カーブしているため、通過列車の速度は50km/h程度である。ホーム上屋根の柱は木製のまま明色に再塗装されている。

当駅自体は名古屋市に位置するため敬老パスが利用できるが、名古屋本線は栄生駅方のみ、犬山線は中小田井駅または上小田井駅(もしくは上小田井駅で地下鉄鶴舞線に乗り換える)で降りないと、後日払い戻しにはならない。また、敬老パスは通常の定期乗車券ではないため当駅を通過して名古屋本線名鉄岐阜方面に行った場合でも運賃は枇杷島分岐点からの計算にはならない。

のりば
番線 路線 方向 行先
1 NH 名古屋本線 下り 名鉄一宮名鉄岐阜津島方面[9]
IY 犬山線 岩倉犬山方面[9]
2 NH 名古屋本線 上り 名鉄名古屋金山方面[9]

配線図

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東枇杷島駅 構内配線略図

名古屋方面
 
岐阜・
犬山方面
凡例
出典:[10]


利用状況

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  • 「移動等円滑化取組報告書」によれば、2020年度の1日平均乗降人員は5,517人である[11]
  • 『名鉄120年:近20年のあゆみ』によると2013年度当時の1日平均乗降人員は5,991人であり、この値は名鉄全駅(275駅)中65位、名古屋本線(60駅)中23位であった[12]
  • 『名古屋鉄道百年史』によると1992年度当時の1日平均乗降人員は5,801人であり、この値は岐阜市内線均一運賃区間内各駅(岐阜市内線・田神線・美濃町線徹明町 - 琴塚間)を除く名鉄全駅(342駅)中75位、 名古屋本線(61駅)中26位であった[13]
  • 『名古屋市統計年鑑』によると、2019年度の1日平均乗車人員は2,872人である。各年度の1日平均乗車人員は以下の通り[14]
年度 1日平均
乗車人員
2000年 2,821
2001年 2,762
2002年 2,706
2003年 2,800
2004年 2,621
2005年 2,659
2006年 2,534
2007年 2,633
2008年 2,724
2009年 2,763
2010年 2,791
2011年 2,834
2012年 2,871
2013年 2,959
2014年 2,921
2015年 3,010
2016年 3,008
2017年 2,925
2018年 2,999
2019年 2,872

朝夕は名城大学附属高校の生徒や付近への通勤客などで賑わうが、普通列車しか停車しないため隣の栄生駅(急行列車まで停車)ほど多くない。ただし、名城大学附属高校の入学試験の際は急行・準急が臨時停車する[15]

駅周辺

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隣の駅

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名古屋鉄道
NH 名古屋本線
ミュースカイ快速特急特急快速急行急行準急
通過
普通
栄生駅(NH37) - 東枇杷島駅(NH38) - (枇杷島分岐点) - 西枇杷島駅(NH39)/下小田井駅(IY01)(犬山線)

脚注

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  1. ^ 各駅詳細情報”. 名古屋鉄道. 2021年11月2日閲覧。
  2. ^ 沢田幸雄「廃止された線路をたずねて 押切町 - 枇杷島橋間と柳橋乗入れ」『鉄道ピクトリアル』第473巻、電気車研究会、1986年12月、98頁。 
  3. ^ 「軽便鉄道指定」『官報』1912年3月29日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  4. ^ 『停車場一覧. 昭和41年3月現在』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  5. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、462頁。 
  6. ^ a b c 服部重敬『名古屋本線西部・津島線・尾西線』 2巻、フォト・パブリッシング〈昭和-平成時代の名古屋鉄道〉、2024年、64頁。ISBN 978-4802134637 
  7. ^ 徳田耕一『名古屋鉄道 今昔―不死鳥「パノラマカー」の功績』交通新聞社〈交通新聞社新書〉、2017年8月、242頁。ISBN 978-4330819174 
  8. ^ 名古屋鉄道”. 名古屋鉄道. 2024年9月25日閲覧。
  9. ^ a b c 東枇杷島(NH38)(ひがしびわじあ) 路線一覧”. 名古屋鉄道. 2021年10月3日閲覧。
  10. ^ 電気車研究会、『鉄道ピクトリアル』通巻第816号 2009年3月 臨時増刊号 「特集 - 名古屋鉄道」、巻末折込「名古屋鉄道 配線略図」
  11. ^ 令和2年度 移動等円滑化取組報告書(鉄道駅)” (PDF). 名古屋鉄道. 2021年10月3日閲覧。
  12. ^ 名鉄120年史編纂委員会事務局(編)『名鉄120年:近20年のあゆみ』名古屋鉄道、2014年、160-162頁。 
  13. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、651-653頁。 
  14. ^ 毎年の統計データ(名古屋市統計年鑑) - 名古屋市
  15. ^ 名城大学附属高等学校入学試験時刻表(2022年)” (pdf). 名城大学附属高等学校 (2022年2月1日). 2023年1月27日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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