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東郷文弥節人形浄瑠璃(とうごうぶんやぶしにんぎょうじょうるり)は、鹿児島県薩摩川内市東郷町斧渕(旧・薩摩国薩摩郡東郷斧渕村)に江戸時代前期頃より伝わる人形浄瑠璃。国の重要無形民俗文化財

2004年に鹿児島県の指定無形民俗文化財に指定され[1]、2008年には国の重要無形民俗文化財に指定された[2][3]

目次

歴史編集

元禄年間に参勤交代に随行した東郷(現在の薩摩川内市東郷地域)の郷士が上方より文弥節の師匠を連れ帰り広めたものと考えられており[4]、神社への奉納や結婚式、集落の行事などでよく演じられた[1]

明治に入った頃より浄瑠璃に対する関心が薄れ、暫く演じられていなかったが、1936年昭和11年)に藤川天神の宮司であった川添栄太郎によって一時的に復活した。しかし、第二次世界大戦の開戦と共に中断された[5]

終戦後の1949年昭和24年)頃には東郷町人形浄瑠璃振興会が結成され、再び演じられるようになったが、1952年昭和27年)を最後に振興会は解散し、またも演じられなくなった[5]

1966年昭和41年)になり、再び東郷文弥節人形浄瑠璃保存会が結成され、再び演じられるようになった[5]1971年昭和46年)に東郷町の指定文化財となり、1980年昭和55年)には文化庁により「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」(選択無形民俗文化財)に選定された[6]

その後2004年には鹿児島県の指定無形民俗文化財となり[1][7]、2008年には国の重要無形民俗文化財に指定された[2]

構成編集

語り太夫と三味線、太鼓、拍子木がおり、人形遣いは男人形を一人、女人形は二人で操る形式となっている[1]

古くは「源氏烏帽子折」、「鞍馬下りの段」、「門出八島」、「出世景清」などが演じられていたが、現在は「源氏烏帽子折 初段 卒塔婆引き」、「源氏烏帽子折 二段目 常盤御前雪の段」、「源氏烏帽子折 三段目 鞍馬くだりの段」が演じられている[4]

脚注編集

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  1. ^ a b c d 東郷文弥節人形浄瑠璃 - 鹿児島県 2012年6月11日閲覧。
  2. ^ a b プレス発表資料 - 文化庁 2011年8月13日閲覧。
  3. ^ 国指定文化財等データ 東郷文弥節人形浄瑠璃 - 文化庁 2013年7月9日閲覧。
  4. ^ a b 国指定文化財等データ 東郷人形浄瑠璃 - 文化庁 2011年8月13日閲覧。
  5. ^ a b c 東郷町郷土史 p.741
  6. ^ 東郷町郷土誌 続編
  7. ^ 国指定にあたり、現在は地方公共団体の指定は解除されている

出典編集

  • 東郷町郷土史編集委員会 『東郷町郷土史』 東郷町、1969年。
  • 東郷町郷土史編集委員会 『東郷町郷土史 続編』 東郷町、2003年。

外部リンク編集