桃色吐息
「桃色吐息」(ももいろといき)は、1984年5月21日に発売された髙橋真梨子の10枚目のシングル。
「桃色吐息」 | ||||||||||
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髙橋真梨子 の シングル | ||||||||||
初出アルバム『Triad』 | ||||||||||
B面 | もいちどロマンス〜街角物語〜 | |||||||||
リリース | ||||||||||
ジャンル | J-POP・歌謡曲 | |||||||||
時間 | ||||||||||
レーベル | Invitation | |||||||||
作詞・作曲 |
康珍化(作詞) 佐藤隆(作曲) | |||||||||
ゴールドディスク | ||||||||||
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チャート最高順位 | ||||||||||
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髙橋真梨子 シングル 年表 | ||||||||||
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解説編集
三貴「カメリアダイヤモンド」のCMソングとして一般に浸透し、髙橋の代表曲の一つとなった。妖艶・濃厚な大人の世界を描きながら、それまで業界の大勢であったムード歌謡とは一線を画する美しさを兼ね備えた作風であり、同じく当年の大ヒットである安全地帯『ワインレッドの心』と並び称される。
作詞者の康珍化は、本作で第26回日本レコード大賞・作詞賞を受賞し、音楽界における地位を確固たるものとした。
作曲者の佐藤隆も、本作で第4回日本作曲大賞(1984年)を受賞している。翌1985年には、アルバム『土曜の夜と日曜の朝』の中でセルフカバーをしている。また本作がヒットした同時期に「マイクラシック-In Your Action-」をヒットさせ、その後沢田研二・吉川晃司・中森明菜・研ナオコ・ジュディ・オング・加藤登紀子らにも楽曲提供をしている。
髙橋は同楽曲で、ソロ歌手としては1984年末の「第35回NHK紅白歌合戦」に初出場を果たした(但し髙橋自身の紅白出演は、1974年末の「第25回NHK紅白歌合戦」にペドロ&カプリシャスのボーカリストとして『ジョニィへの伝言』以来10年ぶり2回目となる)。
当初「カメリアダイヤモンド」のCMソングとして発注されたものの、広告制作会社の意向により一旦は没案となった[2]。しかし本作を推していた当時の髙橋のマネージャーの園田正強のプッシュにより期間限定でCMで流すことになった[2]。その後の積極的な売り込みも功を奏し、50万枚の大ヒット[3]。それまで髙橋のソロシングルで最高セールスだった「ハート&ハード 〜時には強く時には優しく〜」の10万枚を大きく上回る大ヒットになった[3]。また、本作を収録したアルバム『Triad』も50万枚をうかがう売上で[4]、それまで髙橋のソロアルバムで最高セールスだった『Dear』の16万枚を大きく上回る大ヒットになった[4]。
TBS系の音楽番組『ザ・ベストテン』は同曲で唯一の出演を果たす。1984年7月19日にスポットライトで初登場。1984年8月16日以降、同年9月20日まで6週間ランクインし、最高位は7位(8月16日と8月30日の2週)。なお、『ザ・ベストテン』1984年の年間ランキングは28位だった。
収録曲編集
- 両楽曲共に、編曲:奥慶一
カバー編集
- PENICILLIN(2013年10月、シングル「幻想カタルシス」カップリング収録)
- 桑田佳祐(2014年3月、DVD・BD「昭和八十八年度! 第二回ひとり紅白歌合戦」収録)
- JUJU(2016年10月、アルバム「スナックJUJU 〜夜のRequest〜」収録)
脚注編集
参考文献編集
- 川上貴光 『髙橋真梨子とびらを開けて』文藝春秋、2000年。ISBN 4-16-356-050-5。
- スージー鈴木 『1984年の歌謡曲』イースト・プレス〈イースト新書〉、2017年2月。ISBN 978-4-7816-5080-7。