極楽橋駅
極楽橋駅(ごくらくばしえき)は、和歌山県伊都郡高野町大字高野山国有林第8林班にある南海電気鉄道の駅である。標高535m(橋本駅との高低差は+443m)。駅番号はNK86。
極楽橋駅 | |
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![]() 駅舎 | |
ごくらくばし GOKURAKUBASHI | |
![]() | |
所在地 | 和歌山県伊都郡高野町大字高野山国有林第8林班 |
駅番号 | NK 86 |
所属事業者 | 南海電気鉄道 |
電報略号 | コ゛ク |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム |
3面4線(高野線) 2面1線(鋼索線) |
乗降人員 -統計年度- |
56人/日 -2019年- |
開業年月日 | 1929年(昭和4年)2月21日 |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | ■高野線 |
キロ程 |
64.5km(汐見橋起点) 難波から63.8 km |
◄NK85 紀伊神谷 (1.5 km) | |
所属路線 | ■鋼索線(高野山ケーブル) |
キロ程 | 0.0 km(極楽橋起点) |
(0.8 km) 高野山 NK87► | |
備考 | 業務委託駅 |
概要編集
- 南海電気鉄道
高野線は当駅が終点、鋼索線は当駅が起点である。
歴史編集
- 1929年(昭和4年)2月21日 - 高野山電気鉄道が神谷駅(現在の紀伊神谷駅)から延伸した際の終点として開業。
- 1930年(昭和5年)6月29日 - 鋼索線 当駅 - 高野山駅間が開業。
- 1947年(昭和22年)3月15日 - 社名変更により南海電気鉄道の駅となる。
- 2000年(平成12年)10月 - 駅業務を子会社の南海ビルサービスに委託。
- 2009年(平成21年)2月6日 - 紀伊清水駅、学文路駅、九度山駅、高野下駅、下古沢駅、上古沢駅、紀伊細川駅、紀伊神谷駅、高野山駅、紀ノ川橋梁、丹生川橋梁、鋼索線とともに近代化産業遺産(高野山参詣関連遺産)に指定される。
- 2017年(平成29年)10月22日-2018年(平成30年)3月30日:台風21号の影響により上古沢駅構内で道床流出が発生し、高野下駅 - 当駅間が運転見合わせとなる[1]。橋本駅 - 高野山駅間でバス代行輸送を実施。なお、当駅 - 高野山駅間のケーブルカーは不定期運行を実施[2]。
- 2018年(平成30年)3月31日 - 上古沢駅構内の線路故障の復旧工事が完了し、始発から高野下駅 - 当駅間の運転を再開[3]。
- 2020年(令和2年)7月20日 - 駅のリニューアルオープンにあわせて、当駅を含む乗車券での当駅での途中下車が可能になる[4]。
駅構造編集
高野線ホームは櫛形3面4線、鋼索線ホームは頭端式2面1線となっている(写真では左端中央付近が鋼索線ホーム)。難波方には主に臨時列車増発時に使用される留置線がある。
高野線と鋼索線の乗り換えのために作られた駅で、周辺には駅以外の建物がない。券売機は設置されておらず、乗車券は改札窓口で購入する。自動改札機は扉の無い簡易型のもので、以前は磁気乗車券のみに対応していた(現在はPiTaPa・ICOCA等ICカードによる入出場リーダーも併設)。乗り越し精算やチャージは改札窓口内に設置された端末での係員による手作業処理となる。両線の駅舎は不動谷川を挟んで両岸にあり改札内の連絡橋で結ばれている。
のりば編集
高野線 橋本・なんば方面 | |||
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1 | 一般種別(各停・急行・快速急行)用 | ||
2 | 特急こうや(乗降は3番線側ホームを使用)・一般種別(各停・急行・快速急行)・観光列車「天空」用 | ||
3 | 特急こうや用 | ||
4 | 特急こうや・観光列車「天空」用 | ||
鋼索線 高野山行き | |||
(左側) | 乗車専用 | ||
(右側) | 降車専用 |
特急「こうや」と観光列車「天空」用の3・4番ホームは列車到着までは封鎖され、その乗車時にホーム出入口で特急券および指定券の提示を求められる。また、鋼索線列車は高野線列車の発着に合わせて運行されており、乗り切れない場合は約7分後に臨時列車を運行して捌いている。2009年、鋼索線ホームにスロープと車椅子用自動昇降機が新設された。
← 高野線 橋本・難波方面 |
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凡例 出典:鉄道ピクトリアル 2008年8月臨時増刊「南海電気鉄道」 |
利用状況編集
乗り換え客を含んだ2019年(令和元年)度の1日平均乗降人員は2,066人 である。 乗り換え客を除いた2019年(令和元年)度の1日平均乗降人員は56人[5]で、南海の駅(100駅)では96位[5]である。
専ら乗換駅として利用されている。以前は当駅で下車する利用客はかなり稀で、ほとんどの乗客はそのまま鋼索線を利用して高野山駅まで向かうか、その反対方向への乗換えをするだけである。高野山駅から先の道路はバス専用と一般道路があり、バス専用道路は人も通行できないため、歩いて高野山中心部に向かう場合は、当駅から登山道(和歌山県道118号高野橋本線)を進み、女人堂へ出るルートと、高野山駅から大門方面へ進むルートの2つがある。
各年度の1日平均乗降人員数は下表のとおり。
年度 | 1日平均 乗降人員 |
順位 | 出典 |
---|---|---|---|
1980年(昭和55年) | 43 | - | [6] |
1985年(昭和60年) | 52 | - | [6] |
1990年(平成 | 2年)80 | - | [6] |
1995年(平成 | 7年)97 | - | [6] |
2000年(平成12年) | 55 | - | [6] |
2001年(平成13年) | 53 | - | [6] |
2002年(平成14年) | 46 | - | [6] |
2003年(平成15年) | 44 | - | [6] |
2004年(平成16年) | 101 | 96位 | [6] |
2005年(平成17年) | 53 | - | [6] |
2006年(平成18年) | 49 | - | [6] |
2007年(平成19年) | 49 | - | [6] |
2008年(平成20年) | 41 | - | [6] |
2009年(平成21年) | 43 | - | [6] |
2010年(平成22年) | 42 | - | [6] |
2011年(平成23年) | 34 | 97位 | [7] |
2012年(平成24年) | 62 | 97位 | [7] |
2013年(平成25年) | 37 | 98位 | [7] |
2014年(平成26年) | 37 | 98位 | [7] |
2015年(平成27年) | 50 | 97位 | [8] |
2016年(平成28年) | 41 | 97位 | [9] |
2017年(平成29年) | 32 | 97位 | [10] |
2018年(平成30年) | 68 | 96位 | [11] |
2019年(令和元年) | 56 | 96位 | [12] |
駅周辺編集
駅の北側に駅名の由来となった極楽橋があり、不動坂という高野山への参道に通じている。駅から極楽橋の袂へは改札を出て右に折れ、林道を歩いてケーブル駅への連絡橋をくぐり、右(駅構内方向)の道を登ると抜けることが出来る。不動坂(極楽橋駅~高野山女人堂間の約2Kmにある旧道と新道)は高野参詣道の一つ京大坂道の区間として2016年に世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に追加登録され、橋の塗装が塗り替えられた。
隣の駅編集
脚注編集
- ^ 台風第21号による被害状況等について(第4報) (2017/10/24 7:00現在) (PDF) - 国土交通省
- ^ 台風21号の影響による列車の運休区間について - 南海電気鉄道、2017年10月24日
- ^ “高野線(高野下駅~極楽橋駅)の運転再開について|南海電鉄” (日本語). www.nankai.co.jp. 2018年4月4日閲覧。
- ^ “極楽橋駅のリニューアルオープン日を、7月20日(月)に決定! ①極楽橋駅限定グッズや「極楽鳥の願掛羽」の詳細をお知らせします ②オープン日以降、極楽橋駅で途中下車が可能になります|南海電鉄” (日本語). www.nankai.co.jp. 2020年6月25日閲覧。
- ^ a b ハンドブック南海2020 鉄道事業 (PDF)
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 【南海電鉄各線駅別 1日あたりの乗降客数の推移】|和歌山県総合交通政策課 (PDF) - 和歌山県
- ^ a b c d 平成26年度和歌山県公共交通機関等資料集 (PDF)
- ^ 平成27年度和歌山県公共交通機関等資料集 (PDF)
- ^ 平成28年度和歌山県公共交通機関等資料集 (PDF)
- ^ 平成29年度和歌山県公共交通機関等資料集 (PDF)
- ^ 平成30年度和歌山県公共交通機関等資料集 (PDF)
- ^ 令和元年度和歌山県公共交通機関等資料集 (PDF)