沖縄アリーナ

沖縄県沖縄市のコザ運動公園にある多目的アリーナ

沖縄アリーナ(おきなわアリーナ)は、沖縄県沖縄市のコザ運動公園(沖縄市総合運動場)にある多目的アリーナである。

沖縄アリーナ
OKINAWA ARENA

Okinawa arena 1.jpg

地図
地図
施設情報
正式名称 沖縄アリーナ
収容人数 10,000人
管理運営 沖縄アリーナ株式会社
竣工 2021年3月
所在地 904-0034
沖縄県沖縄市山内1-16-1
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概要編集

アリーナが建設する以前は闘牛場があり[1]、2017年10月の「ORANGE RANGE presents テレビズナイト017 in 闘牛場 FINAL」をもって閉場。同地に1万人規模のアリーナ施設の建設を進めることとなった。

概算事業費は、概算で本体(地上5階、鉄筋コンクリート造・一部鉄骨造・延べ面積約2万6,200平方メートル)の工事費が約135億7200万円、外構工や駐車場整備などを含むその他工事費を22億8,500万円と算出(什器備品、設計費、消費税を除く)。事業収入は年間3億3,000万円、支出も同額と想定。健全な経営が行われれば、年間4,000万円程度の指定管理料で維持できると試算している。また、経済波及効果は建設時約267億円、単年度運用時で約133億円と試算している[2]

琉球ゴールデンキングスのスポーツ興業を中心に、コンサートや展示会などにも対応できるようにする。また、バスや駐車場を含む交通面の整備、周辺地域や飲食・宿泊業などの付帯産業と連携を進め、経済波及効果の最大化、防災拠点としての役割も持たせる[2][3][4]

なお、2023年にフィリピン・インドネシアとの共催で開催される「2023年FIBAバスケットボール・ワールドカップ」の会場となる[5]

施設編集

コンクリート床仕上げのイベントフロアは県内最大の床面積を誇り、アリーナの天井から510インチの大型映像装置が吊り下げられており、演出に活用できる設計になっている[6]。 メインアリーナは可動席を収納した場合、最長48.35m×61.35m、八角形で約2,600㎡のスペースを確保できる。

沿革編集

 
沖縄アリーナの建設予定地

2016年9月15日、沖縄市は「(仮称)沖縄市多目的アリーナ施設等整備全体計画調査業務報告書」を公表。同地に1万人規模のアリーナ施設の建設を進めることになった。2016年度中に実施設計を終え、当初は17年末に本体工事に着工し、2020年度にオープンする予定であった。[7]

2018年編集

9月25日起工。施設は、米軍再編事業の進展に応じて支給される「再編推進事業補助金」などを活用する。メインアリーナとサブアリーナ、多目的室を設け、2020年9月の工事完了を目指している。天候に左右されない沖縄県内初の「全天候型大規模アリーナ」として、スポーツやコンサートなどのエンターテイメント事業の開催を見込む[8][9]

2019年編集

7月10日、琉球ゴールデンキングスを運営する、沖縄バスケットボール株式会社のグループ会社「沖縄アリーナ株式会社」が、アリーナの指定管理者の候補者として決定[9][10]。また同日、琉球ゴールデンキングスエイベックスとの業務提携の合意を発表。アリーナエンタテインメントにおける取り組みが進められることになる[11][12]

9月6日、2021年のB.LEAGUE ALL-STAR GAMEの開催を発表した[13]

2020年編集

2月18日、沖縄市から、自然災害の発生による工期延長により、実施予定日までの竣工の確約が難しいことから、2021年に予定していたオールスターゲームの開催を、2022年に延期することを発表した[14][15]。着工した2018年8月ごろには廃棄物混じり土が見つかり、2019年1月には環境基準値の5倍を上回る六価クロムが検出。さらに同年に発生した台風の影響により、アリーナ建設が遅延されていた[16]

5月11日、FIBA(国際バスケットボール連盟)は「2023年FIBAバスケットボール・ワールドカップ」の日程を発表した[17]。アリーナでは、8カ国で構成される1グループの予選ラウンドなどが行われる[18]

8月7日、沖縄市議会で建設工事の請負契約変更議案を全会一致で可決。総事業費は予定金額より約2億8000万円増額し、約162億3000万円となった。また、台風に伴う建設資材の遅れなどを踏まえ、2021年3月までの完成が決まった[19][20]

2021年編集

4月10日から5月末まで「プレオープニングイベント」を開催。6月からの本格稼働開始前に、B.LEAGUE 2020-21シーズンにおける、琉球ゴールデンキングスのホームゲームを実施。さらにチャンピオンシップに関し、ホーム開催権を獲得した場合には、沖縄アリーナで開催することになっている[21]

脚注編集

  1. ^ キングス本拠地が決定 沖縄市の闘牛場にアリーナ建設 - 沖縄タイムス社
  2. ^ a b http://www.nikkeibp.co.jp/atcl/tk/PPP/news/091900020/
  3. ^ 『23年バスケW杯開催へ 沖縄市「1万人アリーナ」に託す夢 沖縄市上田副市長インタビュー(上)』(プレスリリース)スポーツイノベイターズ公式サイト、2017年12月18日https://tech.nikkeibp.co.jp/dm/atcl/feature/15/092100040/121200025/2019年7月17日閲覧 
  4. ^ 『沖縄市「1万人アリーナ」、試合・人・街つなげるICT 沖縄市上田副市長インタビュー(下)』(プレスリリース)スポーツイノベイターズ公式サイト、2017年12月20日https://tech.nikkeibp.co.jp/dm/atcl/feature/15/092100040/121300026/2019年7月17日閲覧 
  5. ^ 『2023年バスケW杯は沖縄市 3カ国共催、沖縄で8カ国が予選』(プレスリリース)沖縄タイムス公式サイト、2017年12月10日https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1818692019年7月17日閲覧 
  6. ^ 『施設特長』(プレスリリース)沖縄アリーナ公式サイトhttps://www.okinawa-arena.jp/features/2019年12月23日閲覧 
  7. ^ http://ryukyushimpo.jp/news/entry-358910.html
  8. ^ 『全天候で1万人収容 「沖縄市多目的アリーナ」起工』(プレスリリース)琉球新報公式サイト、2018年10月4日https://ryukyushimpo.jp/news/entry-813661.html2019年1月22日閲覧 
  9. ^ a b 『沖縄アリーナ指定管理者決定』(プレスリリース)公式サイト、2019年7月10日https://goldenkings.jp/news/detail/id=140102019年7月16日閲覧 
  10. ^ 『キングス子会社、指定管理者可決/沖縄市アリーナ』(プレスリリース)沖縄タイムス公式サイト、2019年7月9日https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/4431972019年7月16日閲覧 
  11. ^ 『琉球ゴールデンキングスとエイベックスが業務提携』(プレスリリース)公式サイト、2019年7月10日https://goldenkings.jp/news/detail/id=140122019年7月16日閲覧 
  12. ^ 『キングス、エイベックスと業務提携/沖縄』(プレスリリース)毎日新聞公式サイト、2019年7月12日https://mainichi.jp/articles/20190712/rky/00m/020/006000c2019年7月16日閲覧 
  13. ^ 『Bリーグオールスターゲーム、2021年に沖縄で開催決定』(プレスリリース)琉球新報公式サイト、2019年7月12日https://ryukyushimpo.jp/news/entry-996687.html2019年12月23日閲覧 
  14. ^ 『Bリーグオールスター戦、沖縄開催は2022年に延期 沖縄市「試合日までにアリーナ完成を確約できない」』(プレスリリース)琉球新報公式サイト、2020年2月18日https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1076256.html2020年3月1日閲覧 
  15. ^ 『Bリーグオールスターゲーム2021の開催地が変更、沖縄市新アリーナの建設が昨年の台風の影響で遅れる』(プレスリリース)バスケットボールカウント、2020年2月18日https://basket-count.com/article/detail/370482020年3月1日閲覧 
  16. ^ 『バスケBリーグ 沖縄での2021年オールスター戦延期 アリーナ建設間に合わず』(プレスリリース)沖縄タイムス公式サイト、2020年2月18日https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/5365042020年3月1日閲覧 
  17. ^ 『「FIBAワールドカップ2023」の日程が発表…沖縄アリーナで予選ラウンドを開催』(プレスリリース)バスケットボールキング、2020年5月12日https://basketballking.jp/news/world/wc/20200512/229620.html2020年6月16日閲覧 
  18. ^ 『23年バスケW杯 「沖縄らしいもてなしを」大会成功へシンポジウム』(プレスリリース)琉球新報、2020年8月26日https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1180012.html2020年9月8日閲覧 
  19. ^ 『沖縄市の多目的アリーナ、年度内完成へ 市議会で工事契約可決』(プレスリリース)琉球新報、2020年8月7日https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1170253.html2020年9月8日閲覧 
  20. ^ 『新たなエンタテインメントを提供する『沖縄アリーナ』は来年3月オープン予定、沖縄のバスケ熱の発信地に』(プレスリリース)バスケットカウント、2020年9月4日https://basket-count.com/article/detail/502332020年9月8日閲覧 
  21. ^ 『プレオープニングイベントとは』(プレスリリース)沖縄アリーナ プレオープニングイベント特設サイトhttps://pre-opening.goldenkings.jp/2021年1月5日閲覧 

外部リンク編集

座標: 北緯26度19分58.5秒 東経127度47分1.1秒 / 北緯26.332917度 東経127.783639度 / 26.332917; 127.783639