河北省食品輸出入集団天洋食品工場

河北省食品輸出入集団天洋食品工場(かほくしょう-しょくひん-ゆしゅつにゅうしゅうだんてんようしょくひんこうじょう)は、中国河北省にかつて存在した食品メーカー。年間取扱数量約4,500トンの、中国国内では中堅規模の食品工場だった。2007年の冷凍餃子の劇薬混入事件の翌年、従業員をすべて解雇し操業を停止した[1]。その後2013年頃に工場が取り壊された[2]

河北省食品輸出入集団天洋食品工場
Hebei Food Stuffs Import & Export Group Tianyang Food Processing
略称 天洋食品
本社所在地 中華人民共和国の旗 中国
河北省石家庄市倉豊路31号
設立 1993年
業種 食料品
事業内容 畜産加工食品の製造
売上高 3,000万人民元
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河北省食品輸出入集団
天洋食品工場
各種表記
繁体字 河北省食品進出口集團
天洋食品工廠
簡体字 河北省食品进出口集团
天洋食品工厂
拼音 Héběishěng Shípǐn Jìnchūkǒu Jítuán
Tiānyáng Shípǐn Gōngchǎng
英文 Hebei Food Stuffs Import & Export Group Tianyang Food Processing
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主な製品 編集

餃子ロールキャベツ串カツソーセージミートパイなど肉類の冷凍加工食品の生産が中心だった。

日本との関わり 編集

中国国内に79ヶ所ある、口蹄疫の防疫を目的とした農林水産省の偶蹄類加熱加工品生産認定工場の一つであり、商社を通じて日本冷凍食品が輸入されている。そのうち、日本の食品商社の一つである双日食料では1996年秋より取引を開始し、ジェイティフーズ向けを中心に、約2,000トンの製品を輸入していた。冷凍餃子最大手の味の素も原料購入していた[3]

事件・事故 編集

従業員の死亡事故 編集

2007年(平成19年)、19歳の女性従業員が蒸し器の区画内で死亡した。被害者が私物の携帯電話を取りに入ったことを知らずに、機器を稼動させたことが原因。食品工場では、調理用の区画(部屋)に食品を入れた棚を並べ、区画ごとに加熱調理している。遺族と和解したため、表沙汰にはならなかった[4][出典無効]。この事件は、「私物は一切持ち込めない」という天洋食品側の主張と矛盾している。

天洋食品製の食品の劇薬等異物混入による事故 編集

2007年12月下旬から2008年1月にかけて、中国の天洋食品が製造、ジェイティフーズが輸入、日本生活協同組合連合会が販売した冷凍餃子を食べた千葉県千葉市市川市兵庫県高砂市の3家族計10人が下痢や嘔吐などの中毒症状を訴え、このうち、市川市の女児が一時意識不明の重体になった。両県警が餃子を鑑定したところ、メタミドホスなど有機リン系殺虫剤が検出されたため、ジェイティフーズは同社製造の23品目、約58万点の自主回収を行うと発表。その後の詳細な鑑定の結果、市川市の家族が食べて吐き出した餃子の皮から3580ppm(3.58mg/g)、具から3160ppm(3.16mg/g)のメタミドホスが検出された。2010年3月16日、ギョーザに毒物を混入させた容疑で天洋食品の元従業員呂月庭容疑者が拘束された。日本政府の側には26日夜に通報された。動機は給料・待遇に対する不満や同僚とのトラブルで、個人的な鬱憤を晴らすためだった。また、毎日新聞の報道によれば、元従業員に対する判決が20日にあるという中国側からの通報が在中国日本大使館にあったと言う。

脚注・出典 編集