浜本隆志
浜本 隆志(はまもと たかし、1944年 - )は、日本のドイツ文学者。関西大学名誉教授。専門はドイツ文化論、比較文化論。ドイツ文化に関する著書多数。
人物・来歴編集
香川県生まれ。大阪府池田市のダイハツ工業の研究部門に勤務しながら、1966年関西大学文学部、二部(夜間部)に入学。1972年同大学大学院文学研究科修士課程修了。関西医科大学専任講師を経て、関西大学助教授、ワイマル古典文学研究所およびジーゲン大学に留学。博士(文学)。関西大学文学部教授、関西大学文学部長を歴任。2015年退職、名誉教授。
主要著作編集
単著編集
- 『ドイツ・ジャコバン派―消された革命史』(平凡社、1991年)
- 『鍵穴から見たヨーロッパ―個人主義を支えた技術』(中公新書、1996年)
- 『ねむり姫の謎―糸つむぎ部屋の性愛史』(講談社現代新書、1999年)
- 『紋章が語るヨーロッパ史』(白水社、1998年/白水uブックス版、2003年)
- 『指輪の文化史』(白水社、1999年/白水uブックス版、2004年)
- 『アクセサリーが消えた日本史』(光文社新書、2004年)
- 『魔女とカルトのドイツ史』(講談社現代新書、2004年)
- 『モノが語るドイツ精神』(新潮選書 2005年)
- 『拷問と処刑の西洋史』(新潮選書、2007年)
- 『「窓」の思想史:日本とヨーロッパの建築表象論』(筑摩選書、2011年)
- 『海賊党の思想―フリーダウンロードと液体民主主義』(白水社、2013年)
- 『バレンタインデーの秘密:愛の宗教文化史』(平凡社新書、2014年)
- 『シンデレラの謎ーなぜ時代を越えて世界中に拡がったのか』(河出書房新社、2017年)
- 『ナチスと隕石仏像ーSSチベット探検隊とアーリア神話』(集英社新書、2017年)
- 『関西大学と大正ロマンの世界 ―「夢の顔たち」の人脈ヒストリア―』(関西大学出版部、2017年)
- 『図説 指輪の文化史(ふくろうの本/世界の歴史)』(河出書房新社、2018年)
- 『図説 ヨーロッパの紋章(ふくろうの本/世界の歴史)』(河出書房新社 2019年)
- 『ポスト・コロナの文明論―感染症の歴史と近未来の社会―』(明石書店、2020年)
共著編集
- (高橋憲)『現代ドイツを知るための55章―変わるドイツ・変わらぬドイツ』(明石書店、2002年)
- (森貴史)『文化共生ハンドブック』(関西大学出版部、2008年)
- (柳原初樹)『最新ドイツ事情を知るための50章(エリアスタディーズ77)』(明石書店、2009年)
- 『異界が口を開けるとき―来訪新のコスモロジー(関西大学東西学術研究所研究叢刊)』(関西大学出版部、2010年)
- (菅野瑞治也)『決闘のヨーロッパ史』(河出書房新社、2021年)
共編著編集
- (福岡四郎・新谷浩堆)『基準ドイツ文法』(郁文堂、1988年)
- (柏木治)『ヨーロッパの祭りたち』(明石書店、2003年)
- (伊藤誠宏)『色彩の魔力―文化史・美学・心理学的アプローチ』(明石書店、2005年)
- (柏木治・森貴史)『ヨーロッパ人相学―顔が語る西洋文化史』(白水社、2008年)
- (平井昌也)『ドイツのマイノリティ―人種・民族・社会的差別の実態―(世界人権問題叢書)』(明石書店、2010年)
- (伊藤誠宏・柏木治・森貴史・溝井裕一)『ヨーロッパ・ジェンダー文化論(女神信仰・社会風俗・結婚観の軌跡)』(明石書店、2011年)
- (藪田貫)『EUと日本―「あかねさす」国際交流』(関西大学出版部、2011年)
- (高橋憲)『現代ドイツを知るための62章(第2版)』(明石書店、2013年)
- (柏木治・高田博行・細川裕史・溝井裕一・森貴史)『欧米社会の集団妄想とカルト症候群-少年十字軍、千年王国、魔女狩り、KKK、人種主義の生成と連鎖』(明石書店、2015年)
- (高橋憲)『現代ドイツを知るための67章(第3版)』(明石書店、2020年)
翻訳編集
- ディーター・ブロイアー『ドイツの文芸検閲史』共訳(関西大学出版部、1997年)
- ハインリヒ・フォン・ヴリスロキ『「ジプシー」の伝説とメルヘン―放浪の旅と見果てぬ夢』(明石書店、2001年)