海岸駅

かつて日本の和歌山県湯浅町にあった有田鉄道の駅

海岸駅(かいがんえき)はかつて和歌山県有田郡湯浅町湯浅にあった有田鉄道線廃駅)である。藤並駅 - 海岸方面を結んだ鉄道路線終着駅であった。

海岸駅
かいがん
湯浅
地図
所在地 和歌山県有田郡湯浅町湯浅
北緯34度2分15.90秒 東経135度10分31.09秒 / 北緯34.0377500度 東経135.1753028度 / 34.0377500; 135.1753028座標: 北緯34度2分15.90秒 東経135度10分31.09秒 / 北緯34.0377500度 東経135.1753028度 / 34.0377500; 135.1753028
所属事業者 有田鉄道
所属路線 有田鉄道線
キロ程藤並起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1915年大正4年)5月28日
廃止年月日 1959年昭和34年)4月3日*
備考 当駅 - 藤並廃線に伴う廃駅
*1 - 1934年(昭和9年)休止
*2 - 1938年(昭和13年)貨物営業再開
*3 - 1940年(昭和15年)旅客営業廃止
*4 - 1944年(昭和19年)貨物営業休止
*5 - 1959年(昭和34年)貨物営業廃止
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歴史 編集

1915年大正4年)5月28日に海岸駅 - 下津野駅間が開通した時に終着駅として開業した。当駅の所在地は湯浅市街地北側にある山田川に面しており、有田みかんの積み出しなどに用いられた。営業休止・旅客営業の廃止・不要不急線の指定による路線休止を経て、1959年昭和34年)4月3日廃駅となった。

年表 編集

  • 1915年大正4年)5月28日:当駅 - 下津野間の開通に併せて開業する。
  • 1934年昭和9年):休止駅となるが、後に旅客営業を再開する。
  • 1938年(昭和13年):貨物営業を再開する。
  • 1940年(昭和15年):旅客営業を廃止する。
  • 1944年(昭和19年)12月10日:当駅 - 藤並間が不要不急線に指定され、再び休止駅となる。
  • 1959年(昭和34年)4月3日:当駅 - 藤並間の廃線に併せて廃駅となる。

駅構造 編集

1面1線のホームを有する地上駅であった。

駅周辺 編集

山田川沿いにあり、民家が多く建つ。近隣には史跡醤油醸造所歴史資料館などの観光施設があるが、この辺りは伝統的建造物群保存地区に指定されている[周辺 1]。西へ抜けると湯浅広港に、北(山田川の対岸)へ抜けると栖原の集落に至る。栖原には温泉宿の「栖原温泉」[周辺 2]みかん農園の「主井農園」[周辺 3]や栖原海岸(和歌山の夕陽百選に選ばれた海岸[周辺 4]がある。

現状 編集

駅跡地は「まちなみの駅湯浅」となった[注釈 1]線路跡は片側1車線通行の道路に転用されたため、駅があった当時の面影は残っていない。

隣の駅 編集

有田鉄道
有田鉄道線
海岸駅 - 湯浅駅

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 駐車場公衆便所で構成される休憩施設のこと。

出典 編集

本文 編集

駅周辺 編集

  1. ^ 醸造の香り漂う 伝統的建造物群保存地区”. 海と山の小さなまちの湯浅さんぽ. 湯浅町観光協会. 2023年9月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月20日閲覧。
  2. ^ 小宿 栖原温泉【公式サイト】 | 創業明治25年 紀州のかくれ湯”. 小宿 栖原温泉. 2023年12月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月19日閲覧。
  3. ^ 主井農園”. 海と山の小さなまちの湯浅さんぽ. 湯浅町観光協会. 2023年5月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月20日閲覧。
  4. ^ 栖原海岸”. 海と山の小さなまちの湯浅さんぽ. 湯浅町観光協会. 2023年9月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月20日閲覧。
  5. ^ 湯浅中町郵便局”. 日本郵政グループ. 日本郵政. 2020年10月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月19日閲覧。
  6. ^ 角長”. 湯浅醤油の角長. 角長. 2023年5月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月19日閲覧。
  7. ^ 醤油資料館”. 湯浅醤油の角長. 角長. 2023年10月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月19日閲覧。
  8. ^ a b 甚風呂”. 海と小さなまちの湯浅さんぽ. 歴史と文化. 湯浅町. 2023年9月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月19日閲覧。
  9. ^ 青梧山本勝寺 | 和歌山県有田郡湯浅町”. 八百万の神. INFO UNITE. 2021年9月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月19日閲覧。
  10. ^ 湯浅・重伝建地区編 <4>本勝寺」『読売新聞オンライン』、2023年5月25日。2023年12月19日閲覧。オリジナルの2023年5月25日時点におけるアーカイブ。「(連載「きいさんぽ」より)」
  11. ^ 竜頭山福蔵寺 | 和歌山県有田郡湯浅町”. 八百万の神. INFO UNITE. 2015年6月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月19日閲覧。
  12. ^ 憩の松広場を整備しました” (PDF). 広報ゆあさ 2020年6月号(Vol.547). 湯浅町. p. 6 (2020年6月1日). 2022年8月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月19日閲覧。
  13. ^ 大仙堀”. 海と山の小さなまちの湯浅さんぽ. 湯浅町. 2023年5月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月19日閲覧。
  14. ^ 古民家・町屋の宿 千山庵 SenzanAn 紀州ゆあさ”. 千山庵. 2023年2月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月19日閲覧。
  15. ^ a b 旧栖原家住宅(フジイチ)”. 海と山の小さなまちの湯浅さんぽ. 湯浅町観光協会. 2023年5月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月20日閲覧。
  16. ^ 海上釣堀湯浅”. 海上釣堀湯浅. 2023年12月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月19日閲覧。
  17. ^ ゆあさ海の駅”. ゆあさ海の駅. 2023年12月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月19日閲覧。
  18. ^ 和歌山湯浅ワイナリー”. 和歌山湯浅ワイナリー. 2023年12月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月19日閲覧。
  19. ^ 北橋の時刻表 路線一覧”. NAVITIME. ナビタイムジャパン. 2023年12月19日閲覧。
  20. ^ a b c 湯浅広港”. 和歌山県. 2022年7月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月19日閲覧。
  21. ^ 紀州から銚子へ”. ヤマサの歴史. ヤマサ醤油. 2023年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月19日閲覧。

関連項目 編集