ウントリセプチウム
原子番号137の元素
ウントリセプチウム (Untriseptium) は、原子番号137にあたる未発見の超重元素に付けられた一時的な仮名(元素の系統名)である。
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外見 | |||||||||||
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一般特性 | |||||||||||
名称, 記号, 番号 | ウントリセプチウム, Uts, 137 | ||||||||||
分類 | 超アクチノイド元素 | ||||||||||
族, 周期, ブロック | ?, 8, g | ||||||||||
原子量 | [ - ] | ||||||||||
電子配置 | [Og] 5g17 8s2 | ||||||||||
電子殻 | 2, 8, 18, 32, 50, 18, 8, 1(画像) | ||||||||||
物理特性 | |||||||||||
原子特性 | |||||||||||
この原子は存在可能な最後の元素である可能性がある。
特徴 編集
理論上、存在可能な最後の元素である可能性がリチャード・ファインマンによって指摘され、それにちなんでファインマニウム (Feynmanium, Fy)という名で非公式に呼ばれる事がある。
ボーアの原子模型 編集
ボーアの原子模型では、原子核の電荷(電子にとっては引力)に対抗するため、それに見合った電子の速度(いわば遠心力)が必要となる。最も原子核に近い1s軌道の電子が最も高速となるが、その速度は v:電子速度、Z:陽子数、α:微細構造定数、c:光速 のとき、次式で表される。
微細構造定数の逆数 (α-1) は約137なので、陽子数138ではvが光速を超える。当然、光速を超えることはできず、原子核(の中の陽子1つ)に衝突して電子捕獲により原子番号が小さくなる。
ディラック方程式 編集
相対性理論のディラック方程式では、原子が基底状態にあるときのエネルギー E は m:電子の静止質量、c:光速、Z:陽子数、α:微細構造定数 のとき、次式で表される。
陽子数138以上では平方根の中がマイナスとなり、エネルギーが虚数になってしまう(負のエネルギーが存在しうる波動関数のパラドックス)。