神原汽船
神原汽船株式会社(かんばらきせん、英語: KAMBARA KISEN Co.,Ltd.)は、日本の海運会社。広島県福山市に拠点を置く常石グループの源流企業であり、常石グループの中でも海運事業グループの中核会社である。
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒720-0395 広島県福山市沼隈町常石1083番地 |
設立 | 1903年 |
業種 | 海運業 |
法人番号 | 4240001037708 |
事業内容 | 海上運送業、海運周辺事業、不動産業、その他 |
代表者 | 神原宏達 |
資本金 | 1億円 |
売上高 |
620億円 (2021年12月期) |
純利益 |
39億9200万円 (2023年12月期)[1] |
純資産 |
205億4000万円 (2023年12月期)[1] |
総資産 |
234億4800万円 (2023年12月期)[1] |
従業員数 | 59名(2023年1月1日時点) |
決算期 | 12月 |
主要株主 | ツネイシホールディングス |
外部リンク | www.kambara-kisen.co.jp |
特記事項:設立年は旧・神原汽船の設立年 |
・定期船事業(コンテナ船)
日中の定期航路としては、北海道(小樽)・北陸(新潟・富山・金沢)・瀬戸内(水島・福山・広島・大分)・九州(大分・伊万里・志布志)の11の地方港と、上海・寧波・大連・青島・天津新港などの中国沿岸主要港や長江流域の港をつなぐ、日中ネットワーク網を確立。また、東南アジア、南アジア、中東へもサービスネットワークを広げている。
・不定期船事業(ばら積み船・油槽船・自動車運搬船・中型コンテナ船貸渡事業)
中型船を多種多様に所有。海外法人を含めると約50隻の外航船を所有している。また、所有船の殆どを同じ常石グループである造船事業グループの常石造船(日本・フィリピン・中国)で建造している。
-ばら積み船は58,000DWT・64,000DWT・82,000DWT・99,000DWT・100,000DWT
-ボックスシェイプ船は42,000DWT・45,000DWT
-タンカーは77,000DWT
-自動車運搬船は4,300台積船
-コンテナ船は1,100TEU・2,800TEU
-家畜運搬船は2,000頭積
・近海船事業(一般貨物船)
一般貨物船にて近海(中国・フィリピン)向けの貨物輸送を行っている。
西日本の製鉄所・製鋼所・舶用メーカー・造船所から中国・フィリピンの造船所に貨物を輸送。2,000DWTから14,000DWTの船型を利用。
2007年(平成19年)1月に当時の常石造船株式会社を含むグループ10社と合併し、ツネイシホールディングス株式会社が発足。海運事業部門を担当する社内カンパニーとなった。
2011年(平成23年)1月、ツネイシホールディングスの海運事業部門を新設分割により、神原汽船株式会社として分割した[2][3]。
沿革
編集- 1903年 - 小倉・大阪間の石炭輸送のため、初代社長 神原勝太郎が帆船を3隻購入し、海運業を興す。当時は一度の航海で中古船の購入資金が回収できたほど収益があった。[4]
- 1944年6月 - 瀬戸内海船舶株式会社を設立。
- 1948年11月 - 本社を東京に移し、神原汽船株式会社に社名変更。
- 1957年 - 二代目社長で沼隈町長の神原秀夫がパラグアイへの移民団を結成し、それをサポートするため神原汽船が同国のエンカルナシオンに事務所を設立[5]。
- 1995年 - 本社を広島県沼隈町に移し、東京を支店とする。
- 2003年 - 同じ常石グループの甲子園運輸倉庫とともに、経営不振に陥った東日本フェリーのスポンサーに名乗りを上げる。
- 2004年 - 東日本フェリーのスポンサーから辞退する。
- 2007年1月 - グループ10社と合併、ツネイシホールディングス株式会社が発足。同社の社内カンパニーの一つとなる。
- 2011年1月 - ツネイシホールディングスから海運事業部門が、神原汽船株式会社として新設分割により、再発足[2][3]。
- 2012年3月31日 - 小樽事務所閉鎖[6]。
- 2014年1月1日 - 城暁男社長が代表取締役会長に、神原宏達副社長が代表取締役社長に就任[7]。
- 2015年1月1日 - 城暁男代表取締役会長、特別顧問に就任[8]。
就航する主な港湾
編集会社概要
編集- 本社:広島県福山市沼隈町常石1083番地
- 東京支店:東京都千代田区一番町2-2一番町第二TGビル3階
- 福山物流センター:広島県福山市箕沖町109番地5
- 阪神事務所:京阪神地区の集荷セールス担当
- 厦門事務所
- 寧波事務所
- 天津事務所
- 南京事務所
脚注
編集- ^ a b c 神原汽船株式会社 第13期決算公告
- ^ a b “グループ報「つねいし」No.334” (PDF). ツネイシホールディングス (2011年1月1日). 2011年12月17日閲覧。
- ^ a b “ツネイシホールディングスの分社化について〜ツネイシホールディングスを持ち株会社へ7事業会社を分社〜”. ツネイシホールディングス (2010年12月7日). 2011年12月17日閲覧。
- ^ 寺院経営における企業スポンサーの役割に関する一考察─神勝寺と常石グループの事例から小野瀬拡・山口浩、駒澤大学、Journal of Global Media Studies Vol. 26、2020年
- ^ 進出事例(4/4)アスティジェロ・ツネイシ・パラグアイ「南米南部共同市場:我が国企業のビジネス拡大に係る基礎的情報調査・分析報告書 : 平成27年度新興国市場開拓事業相手国の産業政策・制度構築の支援事業」(経済産業省委託調査報告書) / アクセンチュア株式会社 (経済産業省, 2016-02-29)
- ^ 『小樽事務所の閉鎖について』(PDF)(プレスリリース)神原汽船、2012年4月4日 。2012年4月16日閲覧。
- ^ 神原汽船/神原宏達副社長、新社長に就任日本海事新聞、2013年12月27日
- ^ 役員人事についてのお知らせツネイシホールディングス株式会社、2014年11月17日
関連項目
編集外部リンク
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