福岡市道舞鶴薬院線

福岡市中央区の市道

福岡市道舞鶴薬院線(ふくおかしどうまいづるやくいんせん)は、全区間が福岡市の「都心部」[注釈 1]の中にあり、中央区舞鶴一丁目の福祉センター交差点から南に向かって、都心部の中でも3地区の「都心核」[注釈 2]の一つとされる天神周辺地区の西側を貫通し、同区薬院やくいん三丁目の平尾1丁目交差点に至る全長が1,878.12メートル[1]市道(幹線二級市町村道)である。この路線のうち、天神三丁目と舞鶴一丁目との間を抜ける区間は親不孝通りと、大名一丁目及び二丁目と天神二丁目との間を抜ける区間は天神西通りと呼ばれる[5]

幹線二級市町村道
福岡市道舞鶴薬院線
地図
地図
総延長 1,878.12 m[1]
北端 福岡市中央区舞鶴一丁目那の津通りの福祉センター交差点[1]
南端 福岡市中央区薬院三丁目高宮通りたかみやどおりの平尾1丁目交差点[1]
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路

特徴 編集

福岡市道舞鶴薬院線の特徴は、同市の「都心部」[3]を南北方向に並走する複数の主要幹線道路の一つであり、互いに交通機能を補完しながらネットワークを形成していること、全区間に亘って両側の用途地域商業地域に指定されており、商業施設が集積していることである。これらの並走する幹線道路を西から順にあげると次の通りである。

なお、国道202号との交差点より約180メートルの区間には既存の道路が存在せず、直接は繋がっていない。

この路線の名称については、国道202号の北側に関しては、次の道路愛称(通称)の方が通りがよく、出版されている地図などの表記にも使われている[5]

  • 親不孝通り舞鶴一丁目の福祉センター交差点から大名二丁目の舞鶴1丁目交差点まで)
  • 天神西通り(大名二丁目の舞鶴1丁目交差点から大名一丁目の国道202号との交差点まで)

都市計画道路 編集

この路線は都市計画道路として、「薬院舞鶴線[注釈 3]の名称で都市計画の決定がなされており、起点が中央区薬院やくいん三丁目(平尾一丁目交差点)、終点が舞鶴まいづる一丁目福祉センター交差点、延長(総延長)が2,050メートルの路線[注釈 4]で、国道202号より南側の区間は2023年現在で未整備である。未整備区間の状況は次の通り[8]

  • 今泉いまいずみ一丁目、二丁目及び薬院やくいん一丁目
    • 区間:大名一丁目の国道202号との交差点(名称なし)から薬院やくいん三丁目の城東橋じょうとうばし交差点まで
    • 進捗状況:調査、検討
    • 備考:現在は丁字路である国道202号との交差点より約180メートルの区間は、拡幅の対象となる道路が存在しないため、直接は繋がっていないが、この区間を新設することにより十字路とする計画となっている。また今泉いまいずみ狭隘道路が多い[注釈 5]
  • 薬院三丁目及び平尾一丁目
    • 区間:城東橋交差点から薬院やくいん三丁目の平尾1丁目交差点まで
    • 進捗状況:未整備

接続する主な通り 編集

接続する主な通りの一覧表[1]
交差する道路 市町村名 交差する場所
福岡市道千鳥橋唐人町線那の津通り 福岡市 中央区 舞鶴一丁目 福祉センター交差点、始点
福岡市道博多姪浜線昭和通り 大名二丁目 舞鶴1丁目交差点
福岡市道千代今宿線明治通り 天神西交差点
国道202号国体道路 大名一丁目 (名称なし交差点)
福岡市道博多駅草ヶ江線城南線 薬院三丁目 城東橋じょうとうばし交差点
福岡県道31号福岡筑紫野線高宮通り 薬院やくいん三丁目 平尾1丁目交差点、終点

接続、近接する主な施設 編集

この路線に接続又は近接する主な施設を起点の北から順にあげると以下の通り。

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 「都心部」の都市計画における位置づけについては、『第9次福岡市基本計画』[2]の「都市空間構想図」において、具体的には東は御笠川、南は百年橋通り、西は大正通りに囲まれた地域とされている[3]。なお、『第9次福岡市基本計画』が2012年(平成24年)12月21日に策定されたときは、目標年次が2022年度末(令和4年度末)とされていたが、令和5年2月20日の市議会の議決を得て、2年延期された[4]
  2. ^ 都心部のなかでも特に天神渡辺通地区、博多駅周辺地区、ウォーターフロント地区(博多ふ頭及び中央ふ頭)の3地区が都心部の核とされている[3]
  3. ^ 起終点が現行の路線名とは逆。
  4. ^ 路線番号:3・5・1-82、路線名称:薬院舞鶴線、種別:幹線街路、当初決定告示:戦復院6号、S21.4.20、最終決定告示:市13号、H29.1.26[6][3][7]
  5. ^ 国道202号の南側に広がる今泉は、太平洋戦争の後に進められた戦災復興都市計画による土地区画整理事業の施工地区から外れ、古くから市街地が形成されている地区であり、幅員4メートル未満の狭隘道路が多いため、災害時の安全性などが課題となっている。
  6. ^ 所在地:810-0073中央区舞鶴一丁目7番、公園種別:街区公園、面積:4,549m2、開園年度:1968[9]

出典 編集

  1. ^ a b c d e 福岡市道路下水道局管理部路政課. “福岡市路線情報提供システム”. 2023年6月17日閲覧。→利用条件に同意→検索等
  2. ^ 福岡市総務企画局企画調整部企画課. “福岡市基本構想・第9次福岡市基本計画”. 2023年4月18日閲覧。→『第9次福岡市基本計画』(PDF)の48、56ページ
  3. ^ a b c d 福岡市都市計画課. “福岡市都市計画マスタープラン”. 福岡市. 2023年6月1日閲覧。都市計画法第18条の2に基づき市町村が定める都市計画に関する基本的な方針→23、29、31、33、34ページ
  4. ^ 福岡市議会事務局議事課. “令和5年/総務財政委員会”. 2023年4月9日閲覧。→第1回定例会→議案第26号/第9次福岡市基本計画の変更について
  5. ^ a b これらの道路愛称、通称は福岡市が指定する福岡市道路愛称ではない。福岡市道路下水道局管理部路政課. “福岡市/道路愛称”. 2023年7月3日閲覧。
  6. ^ 福岡市住宅都市局都市計画部交通計画課. “都市計画道路一覧(概要)”. 2023年7月4日閲覧。→や行→薬院舞鶴線(PDF)
  7. ^ 福岡市. “福岡市Webまっぷ”. 2023年7月4日閲覧。→字図情報、都市計画情報、行政情報
  8. ^ 福岡市道路下水道局計画部道路計画課. “福岡市道路整備アクションプラン2024”. 2023年7月4日閲覧。→福岡市道路整備アクションプラン2024 (PDF)→42、44ページ
  9. ^ 公益財団法人福岡市緑のまちづくり協会. “公園等検索”. 2023年7月4日閲覧。→キーワード検索等