福島市音楽堂(ふくしましおんがくどう)は、福島県福島市にあるコンサートホール。運営は、公益財団法人福島市振興公社が行っている。福島市に本社を置く福島信用金庫施設命名権を取得しており、2019年4月1日からふくしん夢の音楽堂の呼称を使用している[1]

福島市音楽堂
Fukushima city concert hall
地図
情報
通称 ふくしん夢の音楽堂(命名権・2019年04月01日 - 2024年03月31日)
正式名称 福島市音楽堂
開館 1984年7月4日
客席数
  • 大ホール:1,002席
  • 小ホール:200席
運営 公益財団法人福島市振興公社
所在地 960-8117
福島県福島市入江町1-1
位置 北緯37度46分11秒 東経140度28分43秒 / 北緯37.7697度 東経140.4786度 / 37.7697; 140.4786座標: 北緯37度46分11秒 東経140度28分43秒 / 北緯37.7697度 東経140.4786度 / 37.7697; 140.4786
アクセス 該当項目参照
外部リンク ふくしん夢の音楽堂(福島市音楽堂)
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概要

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  • 大ホール 1,002席(固定席)
  • 小ホール 200席(移動席)

※その他、練習室及び楽屋が設けられている。

特徴

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1984年(昭和59年)開館。

日本に現存する、最古のコンサートホール(クラシック音楽、特にオーケストラの演奏に最適化したホール)の一つである。

大ホールの壁全体に、石川県九谷焼タイルを施し、床には音響効果のため全てのムク材を使用している。正面にはデンマーク製のパイプオルガンを備え、このオルガンを演奏したときに最高の音色が得られるよう設計されている。

これにより、残響時間は空席時で3秒、満席時でも2.5秒と、全国のコンサートホールの中でも、特に響きの豊かなホールとなっている。

岩城宏之(指揮者)の評

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指揮者岩城宏之は、1984年(昭和59年)10月26日に本ホールで札幌交響楽団を指揮し、翌年(1985年)に上梓した著書において下記の趣旨を述べた[2]

利用状況

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このような特徴から、クラシック音楽を中心として多くの演奏会に使用されている。しかし、近隣の福島県文化センターと比較すると、座席数が少なく駐車場も狭いことから、吹奏楽コンクール合唱コンクールといった大規模な大会には用いられていなかった(声楽アンサンブルコンテスト全国大会には使用されている)。しかし、最近では合唱コンクールに用いられるようになった。

福島市古関裕而記念館

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福島市古関裕而記念館(ふくしまし こせきゆうじきねんかん)は、福島市音楽堂に隣接する施設。福島市出身の作曲家・古関裕而が福島名誉市民1号となったことを記念し、福島市の音楽文化の振興のため、建設された。1988年(昭和63年)11月12日開館。

古関が作曲した「とんがり帽子」を髣髴とさせる、円錐状の屋根を持つ外観が特徴の建物で、館内には、本人が愛用したハーモニカハモンドオルガンといった品々や直筆の色紙や楽譜、レコードなどが展示された展示室、作曲するときに使っていた部屋を再現した記念室、古関裕而に関する映像や音楽を視聴できるAVコーナーがある。また、通り沿いのガラス張りのサロンもあり、ミニコンサートなどが開かれる。

古関裕而記念館

アクセス

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その他

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脚注

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  1. ^ ♪音楽堂♪ネーミングライツ・パートナー決定 !!』(プレスリリース)福島市、2018年7月31日https://www.city.fukushima.fukushima.jp/kohoka-koho/shise/koho/happyo/h3001/documents/01happyou180731.pdf2024年5月7日閲覧 
  2. ^ a b c d 岩城宏之「再びホールについて(福島発)」『棒ふり旅がらす 続』朝日新聞社、1985年、216-218頁。 
  3. ^ 岩城宏之「(46) ジャパン・アズNo.1」『棒ふり旅がらす』朝日新聞社、1984年、144-146頁。 

関連項目

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外部リンク

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