竹浪 比呂央(たけなみ ひろお、1959年 - )は青森ねぶた祭のねぶた制作者(ねぶた師)。本名は竹浪 博夫(読み同じ)。1991年から2000年までは竹浪 魁龍(たけなみ かいりゅう)としてねぶたを制作していた。

人物

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1959年(昭和34年)生まれ。青森県木造町(現つがる市)出身[1]青森県立五所川原高等学校東北薬科大学(現 東北医科薬科大学)卒業[2]。大学2年生の時に千葉作龍に弟子入りする[3]。親戚の影響を受け薬剤師となり11年間調剤薬局に勤務[1]1989年(平成元年)に初の大型ねぶたを制作。以降、数々の賞を受賞している。東京ドームをはじめブダペストロサンゼルスなど国内外でねぶたを制作。竹浪比呂央ねぶた研究所を主宰し、青森ねぶたの制作を行っている[4]。2023年に第7代ねぶた名人に認定される。そして前年に続くねぶた大賞を獲得し名人位に花を添えた。2023年時点でねぶた大賞受賞回数は8回であり、北村隆の12回に次ぐ史上3位である。最優秀制作者賞の受賞回数は9回で最多記録保持者。

経歴

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  • 1989年(平成元年)、大型ねぶた制作者としてデビュー。
  • 1996年(平成8年)、ハンガリー建国1100年祭出陣ねぶたをブダペストにて制作。
  • 1998年(平成10年)、東京ドームにて行われた、活彩あおもり大祭典に登場するねぶたを制作[5]
  • 2005年(平成17年)、第13回あおぎん賞を受賞。
  • 2007年(平成19年)、アメリカロサンゼルス二世ウィーク出陣ねぶたを制作。
  • 2010年(平成22年)、竹浪比呂央ねぶた研究所を設立。
  • 2012年(平成24年)、第30回NHK東北放送文化賞を受賞。
  • 2015年(平成27年)、椎名林檎長く短い祭/神様、仏様』CDジャケット「大間の天妃神 千里眼と哪吒」使用協力[6]。同年、アメリカロサンゼルス二世ウィーク出陣ねぶたを制作。
  • 2016年(平成28年)、青森県佐井村へ「箭根森八幡」中型ねぶたを制作。
  • 2017年(平成29年)、ホテル雅叙園東京「和のあかり×百段階段」展示オブジェ《相馬太郎良門 妖術を修る》を制作。
  • 2018年(平成30年)、竹組みねぶた《大森彦七と千早姫》を制作、青森市高田地区で運行[7][8][9]
  • 2019年(平成31年)、ねぶたの技法を活用した「灯りの彫刻」を制作、青森市中心商店街にて展示[10]
  • 2023年(令和5年)、第7代ねぶた名人に認定される。

主な受賞歴

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 1991年(平成3年)-青森菱友会「為朝誉弓勢」市長賞(初受賞) 

 1994年(平成6年)-青森菱友会「北方夢幻・津刈丸」知事賞(初受賞)

 1995年(平成7年)-青森マルハ侫武多会「漢楚春秋 剛勇樊噲」観光協会会長賞(初受賞)

 1996年(平成8年)-青森菱友会「雲谷の屯慶と七鬼面」知事賞(2度目) 

 1998年(平成10年)-青森菱友会 -「森山弥七郎信真 青森開港」市長賞(2度目)

  • 2000年(平成12年)青森菱友会-「今別の伝説より『大泊の鬼』」ねぶた大賞(初受賞)
  • 2001年(平成13年)青森菱友会-「亀ヶ岡 幻想」観光コンベンション協会会長賞(2度目)
  • 2002年(平成14年)青森菱友会-「龍飛の黒神」市長賞(3度目)
  • 2003年(平成15年)青森菱友会-「志功画伯に捧ぐ 赫不動・青不動」市長賞(4度目)                         青森マルハ侫武多会「入雲龍 公孫勝」商工会議所会頭賞(初受賞)
  • 2004年(平成16年)-JRねぶた実行委員会「孫悟空 閻魔庁を騒がす」ねぶた大賞(2度目)                      青森菱友会「猿賀権現 鬼面奉射」観光コンベンション協会会長賞(3度目)
  • 2005年(平成17年)-青森菱友会「小川原湖伝説 道忠幻生」ねぶた大賞(3度目)最優秀制作者賞(初受賞)              JRねぶた実行委員会「雷震」知事賞(3度目)
  • 2006年(平成18年)-青森菱友会「じょんから節発祥の由来 常縁奮戦」知事賞(4度目) 
  • 2007年(平成19年)-JRねぶた実行委員会「酒呑童子」知事賞(5度目)
  • 2008年(平成20年)-JRねぶた実行委員会「将門の神霊 瀧夜叉を救う」市長賞(5度目)優秀制作者賞(初受賞)
  • 2009年(平成20年)-JRねぶた実行プロジェクト「役行者 と 蔵王権現」商工会議所会頭賞(2度目)・優秀制作者賞(2度目)
  • 2011年(平成23年)-JRねぶた実行プロジェクト「韋駄天」観光コンベンション協会会長賞(4度目)・優秀制作者賞(3度目)         青森菱友会「田村麿と妙見宮の鬼面」商工会議所会頭賞(3度目)
  • 2012年(平成24年)JRねぶた実行プロジェクト「東北の雄 阿弖流為」最優秀制作者賞(2度目)・知事賞(6度目)           2012年(平成24年)青森菱友会「羅漢」観光コンベンション協会会長賞(5度目)
  • 2013年(平成25年)JRねぶた実行プロジェクト「八犬伝 円塚山 火遁の術 道節と荘助」市長賞(6度目)優秀制作者賞(4度目))    青森菱友会「津軽野萩ノ台合戦 奮戦 安東堯季」商工会議所会頭賞(4度目)
  • 2014年(平成26年)-「大間の天妃神 千里眼と哪吒」最優秀制作者賞(3度目)・知事賞(7度目) 
  • 2015年(平成27年)-青森菱友会「つがる新田 信政公と水虎様」最優秀制作者賞(4度目)・知事賞(8度目)            JRねぶた実行プロジェクト「津軽海峡 義経飛龍」市長賞(7度目)
  • 2016年(平成28年)-JRねぶた実行プロジェクト「蝦夷ヶ島 夷酋と九郎義経」ねぶた大賞(4度目)・最優秀制作者賞(5度目            青森菱友会「箭根森八幡」市長賞(8度目)
  • 2017年(平成29年)-青森菱友会「七戸立」商工会議所会頭賞(5度目)
  • 2018年(平成30年)-青森菱友会「岩木川 龍王と武田定清」ねぶた大賞(5度目)・最優秀制作者賞(6度目)           JRねぶた実行プロジェクト「風神雷神」観光コンベンション協会会長賞(6度目)
  • 2019年(令和元年)-青森菱友会「紀朝雄の一首 千方を誅す」ねぶた大賞(6度目)・最優秀制作者賞(7度目)          JRねぶた実行プロジェクト「浄焔 日本武尊」市長賞(9度目)
  • 2022年(令和4年)-青森菱友会「龍王」ねぶた大賞(7度目)・最優秀制作者賞(8度目)                        JRねぶた実行プロジェクト「鍾馗」知事賞(9度目)
  • 2023年(令和5年)-青森菱友会「牛頭天王」ねぶた大賞(8度目)・最優秀制作者賞(9度目)                        JRねぶた実行プロジェクト「強弓 島の為朝」知事賞(10度目)                                               ※ねぶた大賞、及び、知事賞・市長賞・商工会議所会頭賞・観光コンベンション協会会長賞・最優秀制作者賞・優秀制作者賞は通算。

弟子

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手塚茂樹

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2014年より、マルハニチロ侫武多会の大型ねぶたの制作を開始。

  • 《雷神》(2014年)[11]
  • 《三国志より 張飛 長坂橋に吼える》(2015年)[12]
  • 《海神と山幸彦》(2016年)[13]
  • 《岩見重太郎 狒々退治》(2017年)[14]
  • 《大海原の神 金毘羅大権現》(2018年)[15]
  • 《大森彦七と千早姫》(2019年)[16]
  • 《豪傑 武松 猛虎退治》(2022年)[17]
  • 《三日月祈願 山中鹿之助》(2023年)

野村昂史

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竹浪比呂央ねぶた研究所 研究生。展示用小型・中型ねぶた等の制作を行っている[18]

2023年より、プロクレアねぶた実行プロジェクトの大型ねぶたの制作を開始。

《大日大聖不動明王》(2023年)優秀制作者賞(初受賞)

津川創

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竹浪比呂央ねぶた研究所 研究生(2014年 - )[19]。小学校5年生の頃(2010年)から竹浪比呂央ねぶた研究所に出入りし、ねぶた制作を行っている[20]。小型ねぶたや中型ねぶた等の制作を行っている。弘前大学医学部医学科に在学中[21][22][23]

田中悠志

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2018年、弟子入り。竹浪比呂央ねぶた研究所 研究生(2018年 - )。京都造形芸術大学日本画コース卒(2018年3月)[24]

鶴宮一輝

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竹浪比呂央ねぶた研究所 研究生。東北大学文学部卒[25]

脚注

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出典

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  1. ^ a b 取材:福永茉那実. “ねぶたを世界へ発信するねぶた師のスゴい人!”. 日刊スゴい人!. 2020年11月18日閲覧。
  2. ^ 第二十回 豪快無双のねぶた祭りを訪ねる|歌舞伎美人”. 歌舞伎美人. 2020年11月18日閲覧。
  3. ^ http://www.rabkikaku.co.jp/seisaku/goodjob/takenami.html
  4. ^ http://takenami-nebuken.com
  5. ^ http://www.ame.co.jp/img_regional/nebuta/nebutaao.html
  6. ^ 大型CMタイアップ2タイトルの両A面シングル発売決定! ジャケット・アートワーク&ニュービジュアル公開!”. ユニバーサル ミュージック (2015年6月26日). 2015年9月9日閲覧。
  7. ^ 戦前ねぶた 青森・高田地区で23日復活|教育|青森ニュース|Web東奥”. Web東奥. 2019年3月6日閲覧。
  8. ^ 情緒あふれる竹組みねぶた 青森で運行|観光・イベント|青森ニュース|Web東奥”. Web東奥. 2019年3月6日閲覧。
  9. ^ 2018年6月 – お知らせ”. 2019年3月6日閲覧。
  10. ^ お知らせ – 作品のご紹介、展示会やワークショップのご案内。”. 2019年3月6日閲覧。
  11. ^ マルハニチロ侫武多会 - 青森ねぶた祭”. www.nebuta.or.jp. 2018年9月21日閲覧。
  12. ^ マルハニチロ侫武多会 - 青森ねぶた祭”. www.nebuta.or.jp. 2018年9月21日閲覧。
  13. ^ マルハニチロ侫武多会 - 青森ねぶた祭”. www.nebuta.or.jp. 2018年9月21日閲覧。
  14. ^ マルハニチロ侫武多会 - 青森ねぶた祭”. www.nebuta.or.jp. 2018年9月21日閲覧。
  15. ^ マルハニチロ侫武多会 - 青森ねぶた祭”. www.nebuta.or.jp. 2018年9月21日閲覧。
  16. ^ マルハニチロ侫武多会 - 青森ねぶた祭”. www.nebuta.jp. 2019年9月1日閲覧。
  17. ^ マルハニチロ侫武多会 - 青森ねぶた祭”. www.nebuta.jp. 2022年10月14日閲覧。
  18. ^ 2018年6月 – お知らせ”. 2019年3月6日閲覧。
  19. ^ お知らせ – ページ 2 – 作品のご紹介、展示会やワークショップのご案内。”. 2019年3月6日閲覧。
  20. ^ 津川創 (2013). “ねぶたと自分”. 第35回青森県少年の主張大会報告書「青い雲」: 7. 
  21. ^ お知らせ – ページ 2 – 作品のご紹介、展示会やワークショップのご案内。”. 2019年3月6日閲覧。
  22. ^ 津川創 HajimeTsugawa(@tsuga_haji)さん | Twitter”. twitter.com. 2018年9月21日閲覧。
  23. ^ ABOUT”. 津川創 / Hajime Tsugawa. 2019年9月1日閲覧。
  24. ^ “青森ねぶた制作 長野県出身者が弟子入り|青森ニュース|Web東奥” (日本語). Web東奥. https://www.toonippo.co.jp/articles/-/34877 2018年9月21日閲覧。 
  25. ^ お知らせ”. 津川創 / Hajime Tsugawa. 2023年8月16日閲覧。