第2親衛軍団 (ロシア陸軍)

第2親衛ルガンスク軍団(だい2しんえいルガンスクぐんだん、ロシア語: 2-й гвардейский Луганско армейский корпус)は、ロシア陸軍軍団南部軍管区隷下。

第2親衛ルガンスク軍団
創設 2014年10月7日
所属政体 ルガンスク人民共和国の旗 ルガンスク人民共和国
ロシアの旗 ロシア
所属組織 ロシア陸軍
部隊編制単位 軍団
兵科 自動車化狙撃兵
兵種/任務/特性 陸戦
人員 14,727人[1]
所在地 ルガンスク人民共和国の旗 ルガンスク人民共和国
ルガンスク
愛称 ルガンスク
セヴェロドネツク
上級単位 南部軍管区
主な戦歴 ドンバス戦争
ロシアのウクライナ侵攻
現司令官 ドミトリー・オフチャロフ少将
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概要 編集

ドンバス戦争 編集

2014年10月7日、ドンバスの親ロシア派分離主義勢力のルガンスク民兵を基幹に占領下のウクライナルハーンシク州ルハーンシクで創設された。当時からロシア陸軍の指揮下にあるとみられていた[2]

2022年2月23日、兵員未充足の部隊が多かったため、ドネツク人民共和国と共に国家総動員を発令した[3]

ロシアのウクライナ侵攻 編集

東部・セベロドネツク戦線 編集

2014年10月から、ドンバス戦争ウクライナ軍と交戦中だったため、ロシアのウクライナ侵攻はそのまま開戦した。ルガンスク人民共和国から攻勢を開始し、5月中旬までに東部ルハーンシク州セヴェロドネツィク地区クレミンナルビージュネを占領した。5月中旬には援軍の第5諸兵科連合軍第8親衛諸兵科連合軍第58諸兵科連合軍第1軍団、第90親衛戦車師団と合同で攻勢を開始し、7月上旬までにセヴェロドネツィクリシチャンシクを占領してロシア軍はルハーンシク州全域を占領した[4]

東部・バフムート戦線 編集

2022年7月上旬、東部ドネツィク州バフムート地区で攻勢を開始し、エフゲニー・ブロフコ副軍団長と第4独立自動車化狙撃旅団のヴャチェスラフ・マカロフ旅団長が戦死したが、2023年1月中旬にソレダルを占領した[5]

東部・北ドネツク戦線 編集

2022年9月上旬、第208自動車化狙撃連隊が東部ドネツィク州クラマトルシク地区リマンに配備されていたが、ウクライナ軍の攻勢で包囲された。降伏勧告を無視して抗戦し大損害を出したが、ウラジーミル・プーチン大統領がウクライナ4州の併合を発表すると撤退した[6][7]

2022年12月31日、ロシアルガンスク人民共和国併合に伴い、正式にロシア陸軍に編入し、南部軍管区隷下に配属された[8]

東部・スヴァトヴェ-クレミンナ戦線 編集

2023年4月上旬、東部ルハーンシク州セヴェロドネツィク地区に再配置され、クレミンナを防御している[9]。7月中旬には第123独立自動車化狙撃旅団のデニス・イワノフ旅団長がウクライナ軍のドローン攻撃で戦死した[10]

東部・バフムート戦線 編集

2023年7月、第4独立自動車化狙撃旅団が激戦地の東部ドネツィク州バフムート地区に再配置され、クリシチウカ(バフムート・フロマーダ)を防御したが解放された[11][12]。12月には第88独立自動車化狙撃旅団が第42親衛自動車化狙撃師団隷下の北アフマト連隊と合同でクリシチウカで反撃を開始した[13]

編制 編集

  • 軍団司令部(ルガンスク
  • 第4独立自動車化狙撃旅団
  • 第6独立自動車化狙撃旅団(旧第6自動車化狙撃連隊)
  • 第7独立自動車化狙撃旅団
  • 第85独立自動車化狙撃旅団
  • 第88独立自動車化狙撃旅団
  • 第123独立自動車化狙撃旅団(旧第2独立自動車化狙撃旅団)
  • 第4独立戦車大隊
  • 第202自動車化狙撃連隊(予備役)
  • 第204自動車化狙撃連隊(予備役)
  • 第208自動車化狙撃連隊(予備役)
  • 第254自動車化狙撃連隊(予備役)

脚注 編集

外部リンク 編集