納屋橋饅頭

愛知県名古屋市の銘菓

納屋橋饅頭(なやばしまんじゅう)は、愛知県名古屋市銘菓土産菓子)。

納屋橋饅頭
納屋橋饅頭本店
移転前の納屋橋饅頭本店
納屋橋饅頭万松庵本店(2022年1月撮影)
納屋橋饅頭平田町店(2022年12月撮影)

概要

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名古屋の土産菓子の定番として、駅売店や百貨店などで幅広く売られている[1]酒饅頭で、皮には一切の砂糖を加えないのが特徴。皮は酒母ともち米をあわせて小麦粉で練り上げて自然発酵させる。保存料などを使用していないのですぐ固くなるが、蒸しなおせば旨味が増す。揚げたり炙り焼きにしてもよい。

1886年明治19年)、三重県桑名郡(現在の桑名市)の出身で米運搬の船頭をしていた三輪伊三郎が、納屋橋のそばに「伊勢屋」を創業、饅頭を売り始めた。1913年大正2年)に納屋橋の掛け替え工事が完成し、夫婦が3代いる者により渡り初めが行われることになったが、「伊勢屋」の店主家族に白羽の矢が立った。それを機に「伊勢屋」は「納屋橋饅頭」に屋号を改めた。

工場の老朽化により、「衛生面、安全面、環境面で自信を持って製造販売することができなくなった」として、2022年令和4年)1月10日で製造販売を終了することを2021年(令和3年)12月に発表した[2]

製造元

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現在、本家と分家2店により製造・販売されている。各店とも、擬宝珠を象ったロゴマークを設定している。

納屋橋饅頭本店

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納屋橋饅頭の本家本元。創業以来、愛知県名古屋市中村区名駅に店を構える。2007年平成19年)に消費期限内に売れ残った商品からあんを取り出して再加熱し、再び使い回していたことが発覚した[3]2007年(平成19年)末に納屋橋のそばに位置した店舗・工場建物は解体され、広小路通の柳橋交差点近くに店舗を移転した。業績低迷などを理由に2016年(平成28年)末より休業中[4]

納屋橋饅頭万松庵

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1919年(大正8年)に本家で番頭を務めていた中島一一が暖簾分けをしてもらい独立、愛知県名古屋市中区大須万松寺のそばで創業した。1997年(平成9年)、饅頭にトレハロースを混ぜることにより日持ちする製造法を確立した[5]

また、納屋橋まんじゅうを揚げた「揚げまん棒」を大須万松寺通店で販売。パイ生地で包んだ「パイまん」を大須と名駅地下街サンロードの直営店で販売している。老朽化した工場の取り壊しを理由に、2022年(令和4年)1月11日より製造販売を中止することを公表した[6]

  • 社名:合名会社納屋橋饅頭万松庵
  • 住所:愛知県名古屋市中区大須2-6-11

納屋橋饅頭平田町店

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本店の味を継承し、昔ながらのもっちり感にこだわり手作りの製造を行っていた。愛知県名古屋市東区の店舗と名古屋近郊のスーパーマーケットで取り扱っていたが、2021年(令和3年)3月30日をもって閉店した[7]

関連項目

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脚注

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  1. ^ 「納屋橋饅頭」販売中止へ 名古屋名物、工場老朽化で”. 産経ニュース (2021年12月18日). 2021年12月18日閲覧。
  2. ^ 「納屋橋饅頭」販売中止へ 名古屋名物、工場老朽化で”. 共同通信 (2021年12月18日). 2021年12月18日閲覧。
  3. ^ 「YOMIURI ONLINE」 2007年11月9日。
  4. ^ “納屋橋饅頭本店が休業 創業130年、再開めど立たず”. 中日新聞(CHUNICHI Web). (2017年1月25日). https://web.archive.org/web/20170125074305/http://www.chunichi.co.jp/s/article/2017012590085759.html 2017年2月6日閲覧。 
  5. ^ 朝日新聞」名古屋本社発行版・第2経済面 1998年9月10日。
  6. ^ “納屋橋饅頭製造販売中止へ”. 中日新聞朝刊: p. 1. (2021年12月14日) 
  7. ^ https://twitter.com/UedaThomas/status/1376883161167065088

外部リンク

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