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名駅(めいえき)は、愛知県名古屋市中村区西区にある地名である。と並ぶ名古屋市の代表的な繁華街及びビジネス街である。現行行政地名は中村区名駅一丁目から五丁目および西区名駅一丁目から三丁目(いずれも住居表示実施済み区域)であり、中村区と西区とで同じ名の町丁は隣接している[注釈 1]。中村区には「名駅」を冠した地名として他に名駅南一丁目から五丁目がある。

名駅
桜通口側(名古屋駅東側)のビル群(2017年4月)
桜通口側(名古屋駅東側)のビル群(2017年4月)
名駅の位置(愛知県内)
名駅
名駅
名駅の位置
名駅の位置(名古屋市内)
名駅
名駅
名駅の位置
北緯35度10分11.13秒 東経136度53分19.4秒 / 北緯35.1697583度 東経136.888722度 / 35.1697583; 136.888722
日本の旗 日本
都道府県 愛知県の旗 愛知県
市町村 Flag of Nagoya, Aichi.svg 名古屋市
中村区
西区
町名制定[1][2] 1977年昭和52年)10月23日
人口
2019年(平成31年)2月1日現在)[3]
 • 合計 3,774人
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
453-0002(中村区の一部)[4]
450-0002(中村区の一部)[5]
451-0045(西区)[6]
市外局番 052 (名古屋MA)[7]
ナンバープレート 名古屋
太閤口側(名古屋駅西側)の電気街(2014年3月)

概要編集

 
名駅地区の高層ビル群と名古屋城(2018年3月)

公称地名としての「名駅」は、名古屋駅から見た東側の地域一帯を指す町丁名である。一方で「名古屋駅周辺地域」という用途で「名駅」が用いられる場合には、公称地名としての町丁「名駅」に加えて、名古屋駅西側の町丁である椿町太閤則武広小路通を挟んで町丁「名駅」の南側に位置する名駅南、北東側に位置する那古野(なごの)、北西側(名古屋駅から見て北側)の牛島町といった町丁の全部ないしは一部を含めた地域の総称として捉えていることとなる。

町丁名としての「名駅」は、1977年(昭和52年)10月に当地区で住居表示が実施された際に用いられたのが最初である。後述の通り1977年・1978年・1981年の住居表示実施により、中村区鷹羽町堀内町泥江町上笹島町志摩町米屋町花車町・西区早苗町の全部と中村区島崎町牧野町笹島町広井町広小路西通小鳥町西柳町東柳町大船町船入町と西区牛島町・江西町替地町菊井通那古野町西菊井町則武町則武新町輪ノ内町のそれぞれ一部の町域が、中村区名駅一丁目から五丁目、西区名駅一丁目から三丁目となった[9]。これらの地域周辺はと並ぶ名古屋の代表的なビジネス街及び繁華街である。近年、老朽化したビル等を建て替え超高層ビルを建設する再開発が、地区内名駅通沿いを中心に継続して行われている。

JR名古屋駅再開発に伴うJRセントラルタワーズ開業及びメインテナントであるジェーアール名古屋タカシマヤ開店を契機に近年は以前から名古屋市最大の繁華街であった栄から近年再開発著しい名駅へと商業の中心が移りつつある。[10]

歴史編集

 
広小路通・名駅四丁目より柳橋交差点方向(2011年2月)
 
タワーズライツ(2007年11月)

国鉄名古屋駅は、1886年(明治19年)5月に設置された当初は当時の名古屋市街の西端にあたる2013年現在の笹島交差点付近にあった。ここから、名古屋市街中心部に向けて、1898年(明治31年)に名古屋鉄道の前身の一つである名古屋電気鉄道(名電)により路面電車(後の名古屋市電)が開業すると、当地区は交通結節点としての発展を始めた。その後1913年(大正2年)には、名電の郊外向けのターミナルが当地区の東端の柳橋駅に設置された。

昭和になって、1937年(昭和12年)に名古屋駅が現在地に移転すると、名古屋駅東側を南北方向に走る名駅通や名古屋駅から東に伸びる桜通が整備された。また1938年(昭和13年)には関急名古屋駅(2014年現在の近鉄名古屋駅)、1941年(昭和16年)には新名古屋駅(2014年現在の名鉄名古屋駅)が相次いで開業し、これらの駅を擁する名駅地区は交通の集積地としてさらに発展するようになった。

第二次世界大戦後には、名鉄百貨店近鉄百貨店松坂屋が相次いで出店し、1957年(昭和32年)には、名古屋で最初の地下鉄である東山線が名古屋駅から栄町駅(2014年現在の栄駅)まで開業すると、名駅地区は商業地区としての大きな発展を見せることとなる。それでも、この時期の名駅地区は名古屋駅と名古屋市中心街への乗換えで通過する町という側面が強かった。

しかし、1999年(平成11年)にJR名古屋駅がオフィス・ホテルや商業施設から成る超高層ビルであるJRセントラルタワーズに建て替えられ、メインのテナントとして高島屋が進出してくると、名駅にも人の流れが出来るようになった。また2005年には常滑沖に中部国際空港が開港し、名鉄特急の利用により同空港まで30分以内で乗り換えなしでアクセス可能なビジネス拠点という立地に着目した企業が名駅にオフィスを構えるようになった。

JRセントラルタワーズの開業以降も、名駅地区ではミッドランドスクエア(2006年竣工)・アクアタウン納屋橋(2006年竣工)・名古屋ルーセントタワー(2007年竣工)・モード学園スパイラルタワーズ(2008年竣工)・名古屋プライムセントラルタワー(2009年竣工)などの超高層ビルの建設が相次いでいる。その後も、JRゲートタワー(元:名古屋ターミナルビル、2017年竣工)、JPタワー名古屋(元:名古屋中央郵便局名古屋駅前分室、2015年竣工)や大名古屋ビルヂング(2代目、2015年竣工)などを超高層ビルとして建て替える工事が実施されるなど国内屈指の超高層ビル街への変貌を遂げつつあり、栄と並ぶ名古屋圏を代表するビジネス街としての拠点性が高まっている。

2004年には、それまでのJR西名古屋港支線を旅客路線とした名古屋臨海高速鉄道西名古屋港線(あおなみ線)の名古屋駅が開業している。

町名の沿革編集

地理編集

   
ゲートウォーク地下街
(2017年6月)
エスカ地下街
(2012年10月)

広義での(「名古屋駅周辺地域」の意での)名駅地区は、中村区東部と西区南部におおよそ東西約1.1km、南北約1.1kmの町域を成す。地区東端の丸の内との町界沿いには堀川が流れる。当地区は名古屋台地の西側の端に沿う形で流れる堀川の西側にあたることとなり、地区内の海抜はおよそ2m程度である。

南北方向に名古屋駅を挟み込む形で走る名駅通(東側)・名古屋市道椿町線(西側)と江川線(名古屋市道江川線)、東西方向に走る広小路通愛知県道60号名古屋長久手線)・錦通桜通愛知県道68号名古屋津島線)・太閤通(愛知県道68号名古屋津島線)といった大通りを軸に町が構成されている。これらの道路の沿線にはビルが林立している。

また、日本初の本格的地下街であるサンロード(名古屋駅東側)をはじめ、名古屋駅東側のメイチカ新名フードダイナードミヤコ地下街ゲートウォーク(旧:テルミナ地下街)、ユニモール、名古屋駅西側のエスカ地下街、JR名古屋駅コンコース地下に所在しユニモールとエスカ地下街を結ぶ形となっているファッションワンなど、駅の東側、西側ともに広大な地下街が複雑に広がっている。

名古屋駅東編集

 
名古屋駅からの桜通(2015年)

名古屋駅の東側の地区は名古屋市有数のビジネス街・繁華街となっている。

JR・地下鉄・近鉄・名鉄の主要な鉄道駅が集中し、道路の地下にはサンロード・メイチカ・ゲートウォーク等の地下街が形成される形となっている名駅通沿いには、同時に百貨店などの商業施設も集中している。近年の再開発も名駅通の沿線を中心に行われている。また、桜通地下にはユニモール、錦通地下にはミヤコ地下街があり、沿線のビル群と併せてビジネス街・繁華街を構成する形となっている。

名古屋駅桜通口正面から南東方向にかけては歓楽街飲食店街が広がっている。大名古屋ビルヂング裏手の名駅3丁目界隈は通称:名3(めいさん)、ミッドランドスクエア裏手から広小路通にかけての名駅4丁目界隈は通称:名4(めいよん)と呼ばれ、古くからの歓楽街であり、昼食時や夜間はひときわ人通りが激しい。2011年からは名3において各飲食店の食べ歩きグルメグランプリイベント「名3グランプリ」が2月に開催され、2012年からは名4の店舗も加わっている[12]

名駅北東の那古野には円頓寺商店街があり、下町風情の残る地域となっている。

名古屋駅西編集

 
名古屋駅太閤通口(2010年2月)

名古屋駅の西側は、「駅西」または「駅裏」と呼ばれている。

地区内を走る主要道路としては、名古屋市道椿町線と太閤通が挙げられる。また、JR名古屋駅と椿町線の間の地下にはエスカ地下街が形成されている。

駅西は、名古屋駅開業以後も中村区役所周辺である西側の中村地区の発展とは対照的に市街地としての発展が遅れていた。第二次世界大戦後には、闇市バラックが立ち並び雑然としていた地区であったが、1964年10月の東海道新幹線の開通と機を同じくして大規模な土地区画整理が行なわれた。しかし、その後は名古屋市を本拠とする河合塾などの大手予備校専門学校のほかビジネスホテル、小さな商店や風俗店アニメショップなどが雑然と立ち並ぶ地区となった。

2004年にはあおなみ線名古屋駅が太閤通口側に新たに開業している。また、2010年には、高速バスの発着場所として機能していた駅東地区の名古屋ターミナルビルが解体建て替え工事に入ったことから、当地区にJRハイウェイバスの発着場が移転してきている。

世帯数と人口編集

2019年(平成31年)2月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[3]

丁目 世帯数 人口
中村区 名駅一丁目・二丁目 160世帯 224人
名駅三丁目 388世帯 620人
名駅四丁目 81世帯 154人
名駅五丁目 585世帯 921人
中村区 計 1,214世帯 1,919人
西区 名駅一丁目 21世帯 24人
名駅二丁目 1,036世帯 1,640人
名駅三丁目 119世帯 191人
西区 計 1,176世帯 1,855人
2,390世帯 3,774人

学区編集

市立小・中学校に通う場合、学校等は以下の通りとなる[13]。また、公立高等学校に通う場合の学区は以下の通りとなる[14]

丁目 番・番地等 小学校 中学校 高等学校
中村区 名駅一丁目 全域 名古屋市立笹島小学校 名古屋市立笹島中学校 尾張学区
名駅二丁目 全域
名駅三丁目 全域
名駅四丁目 全域
名駅五丁目 全域
西区 名駅一丁目 全域 名古屋市立なごや小学校 名古屋市立菊井中学校
名駅二丁目 全域
名駅三丁目 全域

主な施設編集

町名としての名駅に所在するものを挙げる。

名駅一丁目編集

 
略地図
1
JRセントラルタワーズ
2
JRゲートタワー
3
JPタワー名古屋(KITTE名古屋)・名古屋中央郵便局
4
名鉄百貨店本店
5
近鉄百貨店名古屋店(近鉄パッセ)
6
名鉄バスセンター
7
名鉄グランドホテル
8
ヤマダ電機LABI名古屋
9
JR東海太閤ビル

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名駅二丁目編集

 
略地図
1
DMG森精機本社
2
松岡ビル
3
桑山ビル
4
ザ サイプレス メルキュールホテル名古屋
5
ホテルサンルートプラザ名古屋
6
名古屋プライムセントラルタワー
7
ブリリアタワー名古屋グランスイート

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名駅三丁目編集

 
略地図
1
大名古屋ビルヂング
2
名古屋ダイヤビルディング(1号館・2号館・3号館)
3
東洋ビルディング
4
大東海ビル
5
称名寺

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  • 大名古屋ビルヂング
  • 名古屋ダイヤビルディング(1号館・2号館・3号館)
  • 東洋ビルディング
  • 大東海ビル


名駅四丁目編集

 
略地図
1
ミッドランドスクエア
2
名古屋ビルデイング
3
愛知県産業労働センター
4
名古屋クロスコートタワー
5
センチュリー豊田ビル
6
シンフォニー豊田ビル
7
桜通豊田ビル
8
キャッスルプラザ
9
M4テラス
10
モード学園スパイラルタワーズ
11
柳橋中央市場
12
西柳公園
13
名古屋柳橋郵便局
14
名古屋市立笹島小学校・中学校

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名駅五丁目編集

 
略地図
1
花車ビル(本館・北館・南館)
2
アクアタウン納屋橋
3
帝国データバンク名古屋支店
4
名古屋銀行柳橋支店
5
名古屋名駅五郵便局

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ギャラリー編集

その他編集

日本郵便編集

  • 集配担当する郵便局は以下の通りである[15]
町丁 郵便番号 郵便局
中村区 名駅(1-1-8、1-1-12、1-1-13、1-1-14、1-3-4、1-3-7) 453-0002[4] 中村郵便局
名駅JRゲートタワー(1〜46階) 450-6601〜450-6646 名古屋西郵便局
名駅JRゲートタワー(地階・階層不明) 450-6690
名駅JRセントラルタワーズ(1〜51階) 450-6001〜450-6051
名駅JRセントラルタワーズ(地階・階層不明) 450-6090
名駅JPタワー名古屋(1〜40階) 450-6301〜450-6340
名駅JPタワー名古屋(地階・階層不明) 450-6390
名駅大名古屋ビルヂング(1〜34階) 450-6401〜450-6434
名駅大名古屋ビルヂング(地階・階層不明) 450-6490
名駅ミッドランドスクエア(高層棟)(1〜47階) 450-6201〜450-6247
名駅ミッドランドスクエア(高層棟)(地階・階層不明) 450-6290
上記以外の区域 450-0002[5]
西区 名駅 451-0045[6]

脚注編集

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注釈編集

  1. ^ たとえば「名駅三丁目6番」のように、1つの街区が2区にまたがる部分も存在する[8]

出典編集

  1. ^ a b 名古屋市計画局 1992, pp. 767-768.
  2. ^ a b c d e 名古屋市計画局 1992, p. 754.
  3. ^ a b 町・丁目(大字)別、年齢(10歳階級)別公簿人口(全市・区別)” (日本語). 名古屋市 (2019年2月20日). 2019年2月20日閲覧。
  4. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2019年2月10日閲覧。
  5. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2019年2月10日閲覧。
  6. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2019年2月10日閲覧。
  7. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2019年1月6日閲覧。
  8. ^ 今尾恵介 2004, p. 168.
  9. ^ 名古屋市計画局 1992, p. 279.
  10. ^ 勢い増す「名駅」に対抗 名古屋・栄に新店舗でてこ入れ:朝日新聞デジタル” (日本語). 朝日新聞デジタル. 2019年10月14日閲覧。
  11. ^ 名古屋市計画局 1992, p. 767.
  12. ^ 名3グランプリ(公式サイト)
  13. ^ 市立小・中学校の通学区域一覧”. 名古屋市 (2018年11月10日). 2019年1月14日閲覧。
  14. ^ 平成29年度以降の愛知県公立高等学校(全日制課程)入学者選抜における通学区域並びに群及びグループ分け案について”. 愛知県教育委員会 (2015年2月16日). 2019年1月14日閲覧。
  15. ^ 郵便番号簿 平成29年度版 - 日本郵便. 2019年02月26日閲覧 (PDF)

参考文献編集

  • 名古屋市計画局『なごやの町名』名古屋市計画局、1992年3月31日。
  • 今尾恵介『住所と地名の大研究』〈新潮選書〉、2004年。ISBN 4-10-603535-9

関連項目編集

外部リンク編集