絶体絶命都市2 -凍てついた記憶たち-

絶体絶命都市2から転送)

絶体絶命都市2 -凍てついた記憶たち-』(ぜったいぜつめいとしツー いてついたきおくたち)は、アイレムソフトウェアエンジニアリングより2006年3月30日に発売されたPlayStation 2ゲームソフト2002年に発売された『絶体絶命都市』の続編。北米では『Raw Danger』の名称で発売。

絶体絶命都市2 -凍てついた記憶たち-
ジャンル サバイバル・アクションアドベンチャー
対応機種 PlayStation 2[PS2]
ゲームアーカイブス[GA](PS3のみ)
開発元 アイレムソフトウェアエンジニアリング
発売元 [PS2]アイレムソフトウェアエンジニアリング
[GA]グランゼーラ
人数 1人
メディア [PS2]DVD-ROM1枚
発売日 通常版:2006年3月30日
愛コレ!:
2008年2月7日
PS2ゲームアーカイブス:
2015年2月18日
対象年齢 CEROC(15才以上対象)
コンテンツ
アイコン
犯罪
売上本数 59,749本[1]
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2008年2月7日に廉価版『アイレムコレクション(愛コレ!)』が発売され、2015年2月18日PlayStation 3向けPS2ゲームアーカイブス版が配信された。

概要編集

前作『絶体絶命都市』から5年後の、2010年12月の設定。前作は地震によって崩壊・水没する人工島からの脱出がテーマだったが、本作では集中豪雨による河川の堤防決壊によって水没が始まった地下都市からの脱出がテーマとなる。前作に比較して大幅にスケールアップされ、ゲームシステムにも「複数主人公制」「カスタマイズ要素」と言った新しく意欲的な試みが多く見られる。また、前作の登場人物も複数登場している。次回作からはまた地震がテーマに、主人公も単一に戻った事で本作はシリーズでも異彩を放つ作品となっている。

2011年3月、アイレムは今作を含む『絶体絶命都市』の全シリーズ販売終了・廃盤を決定。DL版の販売も中止され、パッケージ版の入手は在庫限りとなった。

2011年4月、絶体絶命都市シリーズを開発していた名倉剛、九条一馬がアイレムから独立し、新会社グランゼーラを設立した。2014年12月、グランゼーラはアイレムより『絶体絶命都市』シリーズタイトル(新規タイトルを含む)に関する全世界でのIPおよび販売権を取得し[2]2015年2月18日からPS2アーカイブスにて配信開始した。

ゲームシステム編集

一人の主人公で最後までプレイした前作とは異なり、複数の主人公が異なる立場で同じ災害に遭遇するオムニバスストーリーになった。それぞれの主人公たちを操作して絶体絶命の状況を生き抜くことがゲームの基本的な目的だが、主人公によって行動原理は異なり、都市からの脱出だけが最終目標とは限らない。主人公はプレイヤーが自由に選択できるわけではなく、それぞれの主人公のシナリオを決められた順番でプレイしていく事になる。各シナリオのボリュームは均等ではなく、プレイ時間が数時間に及ぶ長大なシナリオもあれば、一時間も掛からずクリアできる短いシナリオもある。主人公にはそれぞれ固有の特殊技能があり、脱出のサポートをしたり、娯楽を与えたりすることができる。また、ストーリーの進行に深く関わっているものもある。

各シナリオはマルチエンディングであり、AとBの二つのエンディングが用意されている(シナリオによっては三つ目のCも存在する)。基本的にシナリオを最後まで進める場合のトゥルーエンディング的な結末がA、途中で終了するバッドエンディング的な結末がBだが、シナリオによっては最後にAかBに分岐するといった場合もある。また、同じエンディングでもプレイヤーの選択で細部の展開が変化する事も。エンディングは主人公が街を脱出する以外にも、パートナーを見捨てて自分だけ逃げる、生還はしても逮捕される、死亡するなどと言った結末がある。迎えたエンディングによってはその後の展開に影響を与える事もある。

ダッシュ、ジャンプと言ったアクションを駆使して危機を乗り越えるゲーム性は前作と同様。テーマが水害である今作では揺れや建物の崩落は勿論だが、それ以上に洪水、濁流、寒さによる体調悪化と言った新たな脅威がプレイヤーを襲う。激しい水流に流されないようにロープなどに掴まりながら移動する、ぶら下がり状態から下に飛び降りる、(任意の場所で)四つん這いで移動する、と言った新たなアクションも可能になった。

前作に比べ、ゲームの進行途中で主人公の台詞や行動をプレイヤーが選択する場面が大幅に増加している。選択肢には他者を優先する判断や冷酷な判断の他に、人道に反した行為、ふざけた言動など、あきらかにその場の雰囲気にそぐわないようなものも含まれている。これは『ポンコツ浪漫大活劇バンピートロット』や「パチパラシリーズ」付属の「パチプロ風雲録」シリーズなどアイレム作品全般に見られる傾向である。

グラフィックや街並みの表現に進化が見られる。最初から街が崩壊していた前作に対して本作では被災前の通常の街も描かれており、災害の起きていない平和なシーンで主人公を操作するパートも存在する(これはシリーズでも本作のみ)。前作ではゲーム開始時点で一部の人々を除いて避難は完了しており、街のほとんどがゴーストタウン状態だったが、本作では主人公以外のキャラクターが配置された場所が多くなっており、これらの人物との関わり方次第でエンディングなどに変化が生じる場合もある。人物のグラフィックについても、前作では少なかった登場人物の表情の変化や口パクが表現されている。一方、前作のような進行に応じて主人公や同行者の服装が破損していく演出は無くなっており、また雨の降りしきる場所や吹雪のシーンなどでは深刻な処理落ちが発生する箇所も存在している。

乗り物も前作より増加しており、ボートやタクシーを局面によっては操作する必要がある。前作に引き続き、街中に落ちている「コンパス」を集めるというコレクション要素も存在する。

チュートリアルモードも存在し、市民災害センターで災害擬似体験をするというストーリー仕立てになっている。最後に成績が発表され、それに応じて称号が取得できる。

主人公相互干渉効果編集

ある主人公が起こした行動で、以降のシナリオの主人公に影響が起こると言う事である。例えば、主人公Aが邪魔な障害物を別の場所に退かしたとき、主人公Bでプレイした時に、新たな障害物になる、主人公Cが主人公Dを助けるか否かで主人公Dの初期位置が変化する、などがある。

また、アイテムは点在するゴミ箱と各地に現れる「回収おじさん」に預けることができる。預けたアイテムは他の主人公が回収する事も可能。ただし、ゴミ箱はそれぞれの場所でアイテムが管理されるため、預けた場所でしか回収することができない。戻って来られる保障も他の主人公が同じ場所を訪れる保障もないため、貴重品をゴミ箱に入れるのは得策ではない。一方、回収おじさんは預かったアイテムを全て管理するので場所も時期も問わず回収できる。

体調編集

前作の喉の渇き(QP)に代わり、今作では体調(TP)に気を配らねばならない。舞台は冬の都市であり、そこに冷たい水が襲う。当然服は濡れ、体調は悪化する。体調が悪化すると速く走れなくなり、最終的にゲームオーバーになる。それを防ぐため、ストーブや焚き火などの「あたたまりポイント」で暖まらなければならない。ほぼ全編で主人公たちは雨雪等の水にさらされているので、力任せで雑なプレイをすると主人公はすぐにTPを低下させるため、丁寧かつ迅速な操作が必要とされる。

前作のような物理的な体力ゲージ(HP)は存在せず、TPが体力を兼ねている(何かしらのダメージを受けるとTPが即座に悪化する)。TPは服が濡れた状態では常に減少し、濡れていなくても薄着だったりするとやはり減っていく。本作では衣服の濡れ具合も表示され、完全に乾いている状態では「DRY」と、濡れている場合は濡れ具合に応じて水滴のアイコンが表示される。濡れれば濡れるほどTPの減少速度が速くなる。TPが底を付くと行き倒れとなり、ゲームオーバーとなる。ストーブや焚き火に当たればTPは全回復し、衣服も乾く。

TPはアイテムでも回復可能。使い捨てカイロを使用すると一定時間TPの減少を防ぐことができる。また、調理器具を持っていればストーブや焚き火でカップ麺やレトルト食品などの食料アイテムを食べることも可能で、一定時間TPを自動回復させることができる。

前作同様、揺れが起きた際にはふんばらなければ転倒してダメージを受けてしまう。更に今作では浸水した場所や雨が降る中で転倒すると即座にずぶ濡れになってしまう為、前作以上に転倒には気を付ける必要がある。

前作同様、高所から落下する、災害や事故に巻き込まれる、逮捕される、殺害されるなどでTPに関係なくゲームオーバーとなる即死ポイントも多数存在する。災害の性質上浸水した箇所が多く、主人公の身長より深い水に入ったり、浅いところでもしゃがむ、倒れるなどして一定時間顔が水の中に入っていると溺れてゲームオーバーとなる。それに伴い、前作では可能だった泳ぎは不可能になっている。

装備品編集

本作では装備品が複数用意されている。前作にもヘルメットやマスクなどは存在したが、今作では防寒具、上着の他に私服、制服、コスプレなどバリエーションに富んでおり、見た目を変えて楽しむ事が出来る。装備箇所もトップス、ボトムスの他、上着、靴、帽子、手袋、眼鏡、バッグやポーチと多く、好きに組み合わせが出来る。但し、キャラクターによって装備できるものが異なる。自分で着替える以外に同行者に渡して着替えさせることが可能。2周目以降では一度でも入手した装備品をゴミ箱から好きなだけ取り出すことができる。

薄着ではTPが減りやすく、厚着をするか防寒具を装備するとTPの減少が抑えられる。基本的に突然災害に巻き込まれる関係上、初期の服装では防寒性能が低い為、効率的にプレイするなら必然的に新しい装備品を身に付け、着替えていく事になる。また、いらない衣服を解体すれば可燃ゴミが生成され、ライターがあれば回復アイテムとして使用できる。雨ガッパや傘は濡れを抑える事が出来るが、激しい行動を取っていると破損してしまう。

本作にはアウトドアウェアブランドのコロンビア・スポーツウェアが協力しており、ゲーム中にはコロンビア社製のバックパックやホイッスルが装備品として登場する。

凍てついた記憶たち編集

各シナリオをクリアすると、最後に主人公(或いは同行者)が回想する形でストーリーを振り返る演出が入る。プレイヤーが取った行動が影響する為、プレイする度に違った文章が出来上がる。これらは各主人公につき5つずつ保存が可能であり、タイトル画面の「凍てついた記憶たち」から参照できる。

フリーゲーム編集

好きな主人公のシナリオだけを選択してプレイ可能なゲームモード。一度でもエンディングを迎えると解禁される。選択したシナリオをクリアするとタイトル画面に戻る為、後のシナリオへの主人公相互干渉効果は無い。尚、プレイしているシナリオ以前に遭遇する主人公相互干渉効果については、「二次災害を起こした」「協力を拒んだ」など、いずれもプレイヤーに不利なものが選択されている。最終話は条件を満たせば主人公を篠原と須藤から選択可能だが、須藤の場合は「解き明かす」に必要な情報が足りないため、フリーゲームではグッドエンディングを迎える事は出来ない。

ストーリー編集

首都島の壊滅(前作)から5年後。失われた第3首都の座は空席のまま、都市開発の波は激しさを増し、Z県の地方都市、富坂市にまで及んでいた。富坂市を急速に発展させ変えたのが、地下空間を有効活用する地下都市計画「ジオフロンティア計画」である。そして2010年12月、ジオフロンティア計画の第一期工事が完了する。しかし、都市開発で活気づく富坂市は突如、未曾有の水害の脅威にさらされることとなる。

第1話 篠原編
2010年12月24日のクリスマスイブ。ジオフロンティア計画の第一期工事完成披露パーティが、韮沢ジオセクションで行われていた。記録的な豪雨が降り続く中、パーティは進行する。
篠原一弥はそこでウェイターのアルバイトをしていた。華やかなパーティの最中、従業員たちはチーフウェイターに富坂市の中心を流れる羽代川が決壊していることを知らされ、驚きの中、客を誘導する。しかし篠原は、閉じ込められたアルバイト仲間の藤宮春香を救い出すために逃げ遅れ、災害の渦中に投げ出される。水没を始めるビルを歩き出す二人だが、行く手には様々な困難が待ちうける。
災害で崩壊する街からの脱出を目指すという、比較的前作に近いオーソドックスなシナリオ。第1話ではあるが、ボリュームは全シナリオ中最大。ゲーム開始直後は災害前の平和な状況から始まり、ウェイターの仕事に勤しむ事になるが、ストーリーを進めると災害が発生する。
ステージ
  • 韮沢区第一地下施設(初日)
篠原達がアルバイトをしている会場。当初こそ華やかなパーティが催されているが、水害によって見る影もなく崩壊、水没してしまう。
  • 韮沢区ジオセクション
地下施設を出た先。ビルの立ち並ぶ市街地だが既に道路は冠水し、川のようになっている。
  • 韮沢駅周辺
大規模な崩落により、既に駅は機能していない。地下鉄構内を通って反対側に渡る事になるが、篠原の行動次第では駅が完全に崩壊してしまう。
  • 富坂西I.C.
降りしきる雨の中、被災者達が救助ヘリを待つ。しかし救助ヘリは墜落し、篠原は高架下に転落する。
  • 柿沼S.A.付近(二日目)
東I.C.に向かう高速道路。浸水が進んでおり、ジェットスキーで移動する。奥富ダム決壊による大洪水で橋が押し流される。
  • 富坂東I.C.
高架の下にショッピングセンターがある。激流に流されそうなガソリンスタンドの上で藤宮とエリカが助けを求めている。選択次第ではここで街を脱出する。
  • アンジェリーナ周辺
レストラン・アンジェリーナとその周囲の住宅地。アンジェリーナにはまだ被害は殆どないが、周囲は道路が崩れていたりと崩壊は進んでいる。
  • 椿ケアセンター(三日目)
椿ケアセンターに続く住宅地。街の大部分が水没しており、ゴムボートを使用しなければ移動できない。ここから雪が降り始める。
  • 富坂市民公園
避難所となっているサーカスのテント。被災者が救助ヘリを待っているが、またしてもヘリは墜落し、続く洪水でテントもトレーラーも全て押し流されてしまう。
  • 中央ジオセクション2
第二中央ジオセクションから富坂駅に続く線路。猛吹雪の中を進まなければならない。ここでの行動次第で同時刻に下にいた速水達が二次災害に襲われる。
  • 富坂駅
富坂市で僅かに残った陸地。駅内では巨大なクリスマスツリーが倒れてくる。
第2話 佐伯編
大学2年生の佐伯優子は、兄殺しの容疑で韮沢警察署の留置所にいた。実は冤罪なのだが、彼女が発する無実の訴えに誰も耳を貸さなかった。そのとき突如轟音が響き、数分の間に留置所はあちこちが浸水して避難することになる。しかし、戻って来た刑事に手錠をかけられ、意図的に警察署に閉じ込められる。佐伯は何とか警察署から逃げ出すことに成功し、警察の目をかいくぐり富坂市を徘徊する。途中、Z県知事である田辺宗一郎の秘書、青山透と出会い、その協力を得て自分の無実を証明すべく行動する。
このシナリオでは主人公は常に手錠をかけられており、ぶら下がりなど一部の行動が不可能となる。また警察に追われる身分のため、一部の局面では災害以外に警察官の目を逃れたり、追って来る敵から逃げるという行動も必要となる。
ステージ
  • レジデンス市ノ谷(前日)
佐伯聡が住んでいるマンション。このステージは優子の回想であり、聡の死亡時の状況をプレイヤーが追体験する。
  • 韮沢署(初日)
韮沢署とその周辺。留置所は水害で浸水し、優子は手錠を填められた状態で閉じ込められる。警察署からの脱出の仕方によっては爆発事故が起きてしまう。
  • 韮沢区ジオセクション
篠原編で訪れた時より更に時間が進み、やがて洪水で街が沈んでいく。篠原編での行動によって一部展開が変化する。
  • 韮沢駅周辺
駅構内を警官に見つからないように移動する。篠原編での行動によって展開が大きく変化する。
  • 川底トンネル周辺
橋は渡ろうとすると崩れてしまう為、トンネルを通る。トンネル内にいる速水を助けるか否かで速水編のスタート地点が変わる。
  • レジデンス市ノ谷
二度目の来訪。事件現場に警官はいないが、マンションは崩れ始めている為に危険な箇所がある。
  • アンジェリーナ周辺
奥富ダムに向かう車を探す事に。レストランでは須藤が推理を進めている。
  • 奥富ダム(二日目)
押根峠にある巨大ダム。貯水量が限界を超えた事で決壊し、濁流が下流へと押し寄せる(篠原編二日目で襲ってきた鉄砲水)。更に雪崩も起きる。
第3話 柘植編
タクシー運転手の柘植明は、韮沢ジオセクションで週刊報都記者の本多涼子と名乗る妙な女の客を拾う。持ち合わせがなく運賃は着いた先で払うという本多の調査活動の足にされ、災害の進行する富坂市を走り回る。
タクシーを運転して災害の起こる街中を走り回る異色のシナリオである。他の主人公とは違い、タクシーに乗っていれば風雨は防げ、ヒーターでいくらでも回復することができるのだが、荒い運転をすれば次第に車が壊れていき、窓がなくなれば雨が車内に降り込むようになる(回復も不可能になる)。アイテムで補強するか修理所に行くことで再びタクシーの恩恵を受けられる。タクシー内ではラジオで災害の状況をリアルタイムで聞ける。
ステージ
  • コンビニ周辺(初日)
災害発生前のコンビニ。買い物もできる。
  • 韮沢区ジオセクション
羽代川決壊の影響か、車が渋滞している。
  • 韮沢署
佐伯編と同時刻で、そちらで爆発事故を起こしていた場合、警察署が崩壊してしまう。
  • レジデンス市ノ谷周辺
マンションは既に無人と化している。一見、水害の被害は及んでいないようだが、マンション裏側に回ろうとすると道路が突然崩れる。
  • 新富製薬
新富製薬の研究所。職員は既に避難しているが、研究所のシステムは生きている。
  • 泉ニュータウン、韮沢駅周辺、アンジェリーナ周辺
研究所に閉じ込められた本多を助ける為、根岸を探して市内を駆け回る。泉ニュータウンでは怪我人が助けを求めている。
  • 押根峠(二日目)
奥富ダムへの道のり。道路が分断されている為、オフロード走行で山上を目指さなければならない。
  • 奥富ダム
佐伯編で訪れた時と同時刻。決壊し始めたダムを探索してガソリンを探す。
  • 富坂商業高等学校
富坂市にある高校の敷地内。鉄砲水が押し寄せる為、一気に駆け抜ける。
  • 新富製薬
再訪直後はあまり変化が無いが、やがて地盤沈下による崩落が始まり、最終的に敷地全てが水に沈む。
  • 富坂駅周辺(三日目)
まだ崩壊や浸水は起きておらず、街は形を留めている。
第4話 西崎編
富坂商業高校1年生の西崎佳奈は同級生のグループから陰湿ないじめを受けていた。その日も、生徒が体育館に避難する際に掃除道具用のロッカーに閉じ込められ放置され、一人教室に取り残される。なんとか自力で教室から脱出し、体育館を目指す西崎の前途にはいくつもの危機と選択が待ち受ける。
市街地を移動する他のシナリオとは異なり、全編学校の敷地内が舞台となる。更に他のシナリオが二日以上に渡るのに対してこのシナリオは僅か数時間の出来事であるため、(第6話を除けば)最も短いシナリオとなっている。主人公が実際に災害に見舞われるシーンは少なく学校内の人間模様が大まかな内容であり、避難途中に出会う特定の人物との関わり方次第でエンディングに変化が生じる。
ステージ
  • 富坂商業高等学校(二日目)
校舎は所々壊れており、更に鉄砲水が発生した事で陸の孤島となる。生徒や教師達は体育館に避難しているが、謎の奇病が生徒達を襲っている。
第5話 速水編
目覚めたときすべての記憶を失っていた白衣の青年・速水祐司は、自身を探していたという女性、成瀬沙耶とともに、自分はいったい何者なのか、そして何をしなければならないのかを探ることになる。
このシナリオではストーリーの進行にしたがって「記憶の断片」を入手し、徐々に記憶を取り戻していくシステムとなっている。スタート時点で災害発生から時間が大分経過している為、崩壊のかなり進んだ危険な街を通り抜ける事になる。水没も進行している事で、ボートなどを用いて水上を進むシーンも多い。
ステージ
  • コンビニ周辺(二日目)
浸水が進んでいるが、無事な建物もまだ幾つかある。救急所では謎の奇病が発生している。
  • 泉ニュータウン
既に一帯が浸水しており、まともに歩ける場所が少ない。
  • アンジェリーナ周辺
篠原編と同時刻であり、その時の選択によって展開が変わる。
  • 富坂商業高等学校
西崎編終了間際の頃。避難した教師や生徒は全員すぐに救助ヘリで飛び立ち、無人となる。
  • 中央ジオセクション2(三日目)
篠原編と同時刻で、そちらで通った線路の遥か下にある第二中央ジオセクションの市街地。街は大部分が海に沈んでいる。
  • 変電所
街はずれの変電所。市内の殆どが水没した今になってもこの一帯には浸水はまだ無い。
第6話 篠原編 / 須藤編
第1話終了直後、救助される手前までたどり着いた篠原は突如一人取り残されることになり、最後の脱出機会を求めて市街中心部にあるメディアタワーを駆け上る。
水没する富坂市で最後に残ったメディアタワーをひたすら登る最終シナリオ。次々と崩壊、水没して行くステージを駆け抜け、メディアタワー最上部に辿り着けばエンディングとなる。
これまでのシナリオを特定の条件を満たしてクリアすると主人公が代わり、富坂市内にあるビルの一室で推理をしていた記者、須藤真幸を操作し、推理を完成させ、富坂市からの脱出を試みることになる。辿るコースは篠原とほぼ同じだが、篠原よりも移動距離は長く、また足が不自由であるため移動速度も遅くなっている。
ステージ
  • 報都新聞オフィス(須藤真幸のみ)
オフィスの周囲は既に浸水が進んでおり、間もなく水没が始まる。
  • 富坂駅周辺
市全域の水没が始まり、瞬く間に駅は崩壊、水没してしまう。
  • メディアタワー
富坂市で最後に残った建造物。このメディアタワーの水没を以て、富坂市は完全に海の底に消えた。

舞台設定編集

富坂市編集

ゲームの舞台となる架空の都市・富坂市(とみさかし)は、限られた土地を有効かつ計画的に活用するための「ジオフロンティア計画」によって、人口約118万人の地下大都市に発展した。富坂市は元々四方を海と山に囲まれた一地方都市で、1911年に市政が始まった。市内を流れる羽代川は度々大雨によって氾濫しており、奥富ダムの建造までは水害の多い土地だった。

1995年に後の田辺知事が都市開発競争で生き残るための新たなプランとして地下空間を有効活用するジオフロンティア計画を始動させ、2006年には第3首都候補地として名乗りを上げた。そして2010年12月に第一期工事が完了。この日より、地下と地上を融合させた都市「ジオシティ」として本格的に歩み出す。中央ジオセクションを中心として、その周囲に配置された第2中央ジオセクション、韮沢ジオセクション、梅川ジオセクション、蓮野ジオセクション、港ジオセクションを五角形の頂点とし、各ジオセクション間をトンネルで繋いだ構造で成り立っている。

ジオフロンティア計画に伴い、地下空間を利用するための様々な設備が整えられ、巨大な空気循環清浄システムや各水路を連結、連携させて効率よく雨水を海へ排出する地下雨水コントロール水路網、強固な耐震構造、警備システムなど治安や防災面は万全であった。

富坂水害編集

2010年12月18日から季節外れの雨が富坂市に降り始め、連日降り続いた雨は23日には1日の降水量が観測史上最高の800mmを記録する大雨となった。翌日の24日も雨は降り続け、同日14時6分に市内を流れる羽代川が警戒水位を超過するが雨量は増加し続ける。その結果排水しきれない雨水が溢れ始め、韮沢ジオセクションのジオフロンティア計画第一期工事完成披露のパーティ会場で水漏れが発生するなど徐々に影響が出始めた。この頃より警察が出動して警戒に当たるとともに、自主避難も始まった。篠原編では、この時にガスや水道が止まったことを料理長から聞くことができる。

14時20分ごろ遂に羽代川が決壊。市西部で大規模な浸水が発生して多数の行方不明者が発生する。更に韮沢ジオセクション各所で陥没事故が発生したため、市は羽代川より西側の地域に緊急避難命令を発令。韮沢駅と富坂西インターチェンジとの間で避難バスが被災者を運び始める。

その後も増え続ける雨量の影響で決壊部分は広がり続け、18時23分には地下のホームに流れ込んだ水によって流された電車が韮沢駅を破壊。22時58分には西インターチェンジで被災者を輸送していたヘリが墜落する。この時浸水は市の西部から東部、更に南部の羽代区へと広がっており海岸線決壊の危険があるため、市全域に避難命令が出され午前2時頃には蓮野区の避難がほぼ完了した。

翌日11時ごろ、連日の大雨で貯水容量の限界を超えた奥富ダムが破損。上部の洪水吐からも緊急放流を始めるも間に合わず破壊が進行し、完全に崩壊する。この影響により貯水していた水がすべて濁流となって下流を襲い、柿沼サービスエリア付近の橋に鉄砲水が押し寄せた。同時期に田辺知事が行方不明となったとの情報が流れる。この頃までに避難所を中心に死亡率が極めて高く、感染速度の速い新型インフルエンザが蔓延する。その正体は速水編で明らかとなる。

日付が26日に変わる頃には海岸線決壊による海水の流入と、豪雨の影響によって沿岸部を中心に陥没が連鎖的に発生。雨が雪に変わるが韮沢区をはじめとする市の西部は完全に水没状態となり、中央区が残るのみとなるが浸水は勢いが衰えず徐々に市全域が沈み始めた。そして26日17時30分、最後に残された富坂駅で浸水が始まり駅の崩壊が始まる。駅に続いてメディアタワーも崩壊が始まり、雪が止んで日が差し始めた頃中央区が水没。天気が晴れに変わり、1週間にわたって降り続いた豪雨はようやく終息。しかし、メディアタワーの水没をもって富坂市は完全に水没し、見えなくなった。

登場人物編集

主人公編集

本作には全6人の主人公が存在する。振る舞いの多くが選択肢に委ねられる関係上、各主人公のキャラ付けは前作よりも薄くなっているが、ある程度は自発的に喋り、またオブジェクトを調べた際のコメントなどにもそれぞれの性格が反映されている。

篠原 一弥(しのはら かずや)
身長:175cm / 体重:65kg / A型 / 天秤座[3]
- 渡邊正幸
第1話の主人公であり、最終話の主人公の一人。大学4年生で、アルバイト中のウェイター。22歳。特殊技能は「温めあう」で、同行者の藤宮春香とTPを分かち合うことができ、藤宮のTPの方が高い場合は篠原のTPを回復できるが、逆の場合はTPを奪われることになり、また使用時の演出は藤宮の篠原への好感度によって変化する。服装は変えられるが、初期の服装はウェイターの制服を着用している。
韮沢ジオセクションで開催された「ジオフロンティア計画完成披露パーティ」でウェイターのアルバイトをしていた際に突然の水害に巻き込まれたが、アルバイト仲間の藤宮と協力し、次第に水没する富坂市から脱出を図る。当初は藤宮を「藤宮さん」と呼んでいたが、選択肢によっては徐々に彼女に惹かれていき、困難を乗り越えていく内にお互いを「春香」「一弥さん」と名前で呼び合うようになる。中盤、濁流に建物ごと流された藤宮を救出し、ようやく救助ヘリに乗れる事になったものの、藤宮が街に残って義母の片桐芳枝の元へ向かう事を選んだ為にそれに同行。藤宮を義母と再会させた後に藤宮の父親の待つ富坂駅に辿り着いた(エンディングA)。
最終話では藤宮の父の救助ヘリに乗る間際で最後の災害に巻き込まれ、その最中に出会った根岸俊介からデータディスクを託されつつ、辿り着いたメディアタワーの頂上にて藤宮の父のヘリに救助され、今度こそ脱出に成功した。
中盤の選択肢次第では、義母の元へ行こうとする藤宮を説得して一緒に救助ヘリに乗る(エンディングB)。或いは藤宮を一人で行かせて自分だけ救助される(エンディングC)。どちらの場合でも篠原が途中で脱出すると最終話の操作キャラが須藤に変わる。
佐伯 優子(さえき ゆうこ)
身長:160cm / 体重:49kg / O型 / 双子座[4]
声 - 赤井路子
第2話の主人公。大学2年生で、佐伯聡の妹。20歳。特殊技能は「出来心」で、近くにいる人物からアイテムを一つ盗むことができる[注 1]。序盤で逮捕されてしまったために手錠をつけられており、最後までそのまま行動する事になるが、ぶら下がりは出来ない一方で、着替えたり梯子を登ったりとかなり自由に動く事が出来る[注 2]。服装は変えられるが、初期の服装はピンクのセーターにスカートを着用し、タイツに茶色のロングブーツを履いている[注 3]。上着に限っては袖を通さず羽織る形になる。
兄に呼ばれて彼のマンションを訪れるが、その兄は殺害されており、更に兄殺害の容疑で警察に逮捕され、無実の訴えも虚しく韮沢警察署の留置所に入れられてしまう[注 4]。その後、警察には取り合って貰えないまま突然の水害で韮沢警察署が崩壊し、その混乱の最中に脱出はしたものの水害の渦中に放り出されてしまう。その後、青山透と出会い、彼の協力を得て自分の無実を証明するために街を奔走する。立場上、災害よりも人間にも襲われる事が多いが、いずれの場合も運良く災害に助けられる格好となっている。
兄の遺言に従って向かった奥富ダムにて兄が隠したデータディスクを発見するが、直後に青山が本性を表し、更に彼こそが兄を殺害した真犯人であった事が判明。ナイフを振り下ろされるが、幸いにも手錠がナイフに引っ掛かり、そこに発生した雪崩で青山がダムに転落しかける。助けを求める青山を怒りを以って見下ろすが、選択肢次第で青山を助けて警察に突き出す、青山を見捨てて彼が転落した後に警察に保護される、青山を自ら殺害した為に警察に自首するのいずれかの結末を迎える(エンディングA)。データディスクはその場に駆け付けた根岸俊介に手渡した。
篠原編で駅を崩壊させていた場合はそれに巻き込まれる。この時の選択肢次第では真相を解き明かす事を諦めてそのまま救助されるが、容疑も晴れていない為に再び逮捕される(エンディングB)。
柘植 明(つげ あきら)
身長:180cm / 体重:80kg / B型 / 牡牛座[5]
声 - 蓮池龍三
第3話の主人公。タクシー運転手。36歳。今まで色々と苦労していたようで、故に転職経験が3回もある。特殊技能は「カーラジオ」で、タクシー乗車中のみ使用可能である為に「災害情報局」や「バラエティ局」という2局の番組を聴取でき、番組の内容はゲームを進めると変化する。タクシーで街中を移動するために主人公の中では最も移動距離が長い。服装は変えられるが、初期の服装はタクシー運転手の制服を着用している。
水害発生前はコンビニで立ち読みをしていたが、作業員を韮沢ジオセクション付近まで送り届けた後にジオセクションを出て来た本多涼子を乗せる事になる。その結果、水害の最中あちらこちらに振り回されるが、やがて彼女と奇妙な連帯感を持つようになる。本多が研究所に閉じ込められた事で救出の為に根岸を探して街を奔走するが、今度は根岸の運転手を務める事になってしまい、共に奥富ダムに向かう。その後、データディスクを回収した根岸と共に研究所に戻り、本多を救出。タクシーを爆走させ、崩壊する研究所から間一髪で脱出する。根岸と別れた後は本多から溜まりに溜まった運賃を貰い[注 5]、もう一回乗車を頼んできた本多をまた着払いという条件で乗せ、街を脱出した(エンディングA)。
佐伯編で爆発事故を起こしていた場合、序盤に巻き込まれる。この際の選択肢によっては本多を見捨ててそのまま街を脱出する(エンディングB)。
西崎 佳奈(にしざき かな)
身長:155cm / 体重:45kg / A型 / 獅子座[6]
声 - 小林恵美
第4話の主人公。富坂商業高等学校に通う高校1年生。15歳。特殊技能は「おもいで」で、いじめに遭っていた時の記憶を確認できるが、強制的に入手するものと特定の場所を調べて入手するものがある。また、服装は変えられるが、初期の服装は高校の制服を着用し、上履きを履いている[注 6]。主人公の一人ではあるが、本筋のストーリーへの関わりは極めて薄い。
クラスの中でいじめに遭っており、避難命令が出された時には教室のロッカー内に閉じ込められた為に逃げ遅れ、長い間気を失っていた。目覚めた後は辛い思い出に苛まれながら避難するが、途中で辺見に襲われ、その追跡から逃げつつ比嘉を助けて共に体育館に避難する。体育館でいじめの首謀者である桜坂綾乃と再会し、衰弱して助けを求めてきた彼女に肩を貸すか、或いは拒否して屋上に向かう。屋上に到達する直前、階段が崩落した事で綾乃が転落しかける様を目の当たりにし、綾乃を助けるか見捨てるかの決断を下した後に屋上のヘリに救助された(エンディングA)。
綾乃を助けも見捨てもせず延々と罵り続けた場合、地響きが発生した事で転落し、最期まで綾乃に見下されながら死亡する(エンディングB)。
速水 祐司(はやみ ゆうじ)
身長:175cm / 体重:58kg / AB型 / 蠍座[7]
声 - 川島章吾
第5話の主人公。白衣を着た記憶喪失の青年。26歳。特殊技能は「記憶を思い出す」で、会話などで「記憶の断片」を入手してそれをパズルのように組み合わせることで記憶を取り戻していくが、選んだ選択肢によって入手できる「記憶の断片」が異なる場合がある。他の主人公の行動次第でスタート地点が変化する。服装は変えられるが、初期の服装は研究員のような白衣を着用している。
初登場時は川底トンネルで気を失っており、佐伯編で救出するか否かでスタート地点が変化する。救出した場合はコインランドリーにて、知り合いとされる成瀬沙耶に見守られながら目を覚ます。しなかった場合は自力で地下を這い出し、成瀬と合流する。災害に巻き込まれて頭を負傷しており、自分が誰かさえ分からない記憶喪失状態のまま、失われた記憶を取り戻すために成瀬と共に富坂市を彷徨う。行動していく内に徐々に記憶を取り戻していき、終盤では市内にある大手製薬会社「新富製薬」の社員であることやアポロンこと田辺宗一郎に頼まれて成瀬の恋人である佐伯聡と共に殺人ウイルス「エキドナ」の開発を行っていたこと、エキドナの完成直後に聡と共に田辺を裏切ってエキドナを隠していたことやかつての恩師である河村昭三と協力してエキドナを処分しようとした矢先に記憶を失ったことなど全てを思い出す(但し、情報の繋ぎ方次第では取り戻す記憶に差異が生じる)。
河村の死を看取った後はエキドナを変電所に運び、そこで田辺と対峙するが、撃たれて重傷を負う。それでも残った力を振り絞り、田辺の隙を突いてエキドナの処分に成功したものの、怒った田辺に銃が弾切れになるまで撃たれて死亡する(エンディングA)。その為、エンディングAに到達すると必ず死亡してしまう主人公となっており、クリア後の「凍てついた記憶たち」も速水自身ではなく同行者の成瀬の独白になっている。
選択肢によっては田辺に従う事を選び、エキドナを運び出して街を脱出する(エンディングB)。篠原編での行動次第ではエキドナが流されてしまい、回収に失敗すると速水自身は生還するもののエキドナが海に流出する結末を迎える(エンディングC)。
須藤 真幸(すどう まさゆき)
身長:175cm / 体重:65kg[8]
声 - ヤマモトヒロフミ
最終話の主人公の一人。前作『絶体絶命都市』の主人公で、報都新聞社に勤務する新聞記者。かつて首都島で起きた地震による大崩壊の渦中から真実を掴んで脱出した「災害を生き延びた男」。30歳。特殊技能は「解き明かす」で、速水の特殊技能と同じく入手したメッセージの断片を組み合わせて災害の裏で起きている事件の真相を明らかにする。しかし解き明かす為の情報はそれまでのシナリオのプレイ状況によっては足りない事もある(フリーゲームの場合は必ず足りない状態で始まってしまう)。今作ではジャケットとジーンズを着用し、サングラスを掛けている。服装の変更は出来ない。脚を怪我しており、ロフストランドクラッチを使用しているが、その怪我の原因は明らかにされておらず、プロデューサーの九条一馬は「別の機会にご覧いただけるようにする予定」と答えている[9]
ある事件の真相を究明するために水害で沈みゆく富坂市に残って取材を続けており、シナリオ上で主人公に遭遇する他、作中の随所でその姿を見る事ができる[注 7]。しかし脱出に乗り出した時には既に街が水没を始めており、首都島の時と同じような状況に陥ってしまう。途中で根岸俊介からデータディスクを託される。真相を解き明かさなかった場合はメディアタワーと運命を共にする事になり(エンディングB)、真相を解き明かした場合は後輩である本多涼子が乗る救助ヘリに乗って脱出した。その後、富坂水害の裏で起きていた事件の真相を告発する記事を書き、各方面で話題を呼ぶ(エンディングA)。

同行者編集

藤宮 春香(ふじみや はるか)
身長:160cm / 体重:50kg / A型 / 乙女座[3]
声 - 古山あゆみ
篠原の同行者で、大学3年生。21歳。実家は裕福なようだが、それを感じさせる雰囲気を持っている。篠原一弥と同じパーティー会場でウェイトレスのアルバイトをするが、体調不良から早退しようとしていた際に水害に遭遇。更衣室に閉じ込められていた所を篠原に助けられたことで行動を共にする。服装は変えられるが、初期の服装はウェイトレスの制服を着用している(被災直後は自分のコートを着ていたが、後に清掃員のおばさんに譲る)。死亡する事は無いが、TPが減った状態で話しかけると台詞も辛さを訴えるものになる。
中学時代、父の再婚相手である片桐芳枝を母と認めず、実母の形見を誤って捨てられた事で毛嫌いするようになっていたが、その自分の行動が原因で義母は足が不自由になり、その負い目から中学卒業と同時に家を出て全寮制の高校に入った。以来、実家には帰っていない。その義母が富坂市の病院に入院している事から、義母を置いて自分だけ逃げる訳にはいかない、と脱出には消極的である。一方で義母への申し訳なさと、未だ母と認められない感情が入り混じり、いざ対面してもどうすれば良いか決めかねており、篠原の言葉で最終的な決断を下す。
篠原と共に避難するうちに徐々に彼に惹かれていく(選択肢によってはお互いに名前で呼ぶようになる)。篠原が高架から落ちた事で離れ離れになり、翌日に富坂東I.C.で子供を助けようとして危機に陥っていたところを再び篠原に救われて再会。その後は街を脱出せず義母の元へ向かう事を選択し、同行を申し出た篠原と共に富坂市に残る。途中体調を崩すも篠原と速水の看病で回復し、再会した義母の死を乗り越えて救助ヘリで駆け付けた父と再会を果たした(エンディングA)。最終話では直後に高熱を再発して倒れ、同時に起きた最後の災害で篠原と引き離される。最後は父のヘリに救助された篠原と共に街を脱出した。
選択次第によっては義母の元へ向かう事を諦めて脱出する(エンディングB)か、もしくは篠原と別れて一人で義母の元を目指す[注 8](エンディングC)。
青山 透(あおやま とおる)
身長:173cm / 体重:61kg / AB型 / 射手座[4]
声 - 小田久史
佐伯優子の同行者で、田辺の秘書。28歳。警察と水害に襲われていた優子を助け、共に事件の真相を突き止めるべく同行する。かなり気弱だが、指名手配されている優子に協力を買って出る上、時には銃撃から優子を守る一面を見せる。田辺のことを尊敬していると語る。前作の陣内に続き、本シリーズでは数少ない男性同行者である。服装は変えられるが、初期の服装は青いスーツを着用している。選択肢次第では優子に恋愛感情を抱かれるものの、最終盤の台詞によると優子は好みではないらしい。
実は優子の兄の佐伯聡を殺害した真犯人である。田辺(アポロン)の指示で独自にデータディスク及び裏切った聡の行方を追っており、後に聡を見つけ出して彼を殺害するが、肝心のデータディスクは部屋から見つからなかった為にそこで聡の妹である優子を利用することを思い付く。その後、タイミングを見計らって優子と出会い、彼女を利用してデータディスクの居場所を探ると共に見つけたら一気に横取りしようと画策し、自らの計画通りに優子と行動を共にする。終盤で優子がデータディスクを見つけた事を知り、横取りする為に彼女を襲うが、雪崩に遭ってダムから転落しそうになり、優子の選択次第では助けられた後に警察に逮捕されるか、もしくはそのままダムに転落する(エンディングA)。中盤で優子が救助された際は、全てを諦めた優子を叱責し、最後まで正体を明かさない(エンディングB)。
実は柘植編のラストシーンの背景に青山本人かどうか定かではないが、身なりがそっくりの青いスーツを着た人物が黒いスーツを着た人物を追いかけているのが見える[注 9]
本多 涼子(ほんだ りょうこ)
身長:164cm / 体重:52kg / B型 / 山羊座[5]
声 - 坂戸こまつな
柘植の同行者で、週刊報都の編集者である須藤真幸の後輩。25歳。豪胆な性格で、パーティ会場で従業員から制服を手に入れて取材のために潜入したり、災害の中製薬会社に侵入したりとかなり大胆な行動を取っている。田辺宗一郎の疑惑を調べる為に富坂市にやって来ており、金を持っていないにも関わらずに柘植の運転するタクシーを料金後払いでほぼ貸しきり状態で富坂市を乗り回し、無理やり水害の中で取材を強行する。初期の服装は白のジャケットとパンツルックのスーツ姿となっているが、篠原がウェイトレスの制服を渡した場合はその恰好のまま柘植のタクシーに乗り込んで来る。
新富製薬の研究所でセキュリティシステムに閉じ込められ、更に流れ込んだ水で溺れかけるも、根岸を連れて来た柘植に助けられる。目的を終えた後は須藤にタクシー代を立て替えてもらい、再び柘植のタクシーに乗って脱出した(エンディングA)。最終話が須藤編になり且つ須藤が事件を解き明かした場合は救助ヘリで助けに来る。選択肢によっては優子が起こした爆発事故に巻き込まれて死亡(エンディングB)。その場合は須藤編で情報が足りなくなる為に事件を解き明かせず、助けも来ない。
比嘉 夏海(ひが なつみ)
身長:158cm / 体重:41kg / O型 / 蟹座[6]
声 - 立野香菜子
西崎佳奈の同行者で、教育実習中の大学生。前作『絶体絶命都市』に引き続き登場。22歳。高校生だった前作から心身共に成長しており、まだ実習生の身でありながらも既に教師として責任感のある行動を見せている。佳奈のいじめ問題に真っ先に気付いていつも彼女の相談に乗っていたようで、佳奈からも信頼されている。教育実習で来ていた富坂商業高等学校にて、突然の水害に巻き込まれ、災難続きの運命を嘆きつつも前向きに脱出を目指す。逃げ遅れた生徒を探しているうちに佳奈を発見し、体育館に避難するように呼びかけるも直後にピアノに足を挟まれて動けなくなり[注 10]、佳奈に助けられる。体育館への避難後は生徒達を連れて屋上に向かい、救助ヘリで街を脱出した(全エンディング共通)。
同行者の一人だが、実際に佳奈と行動を共にするシーンは殆ど無く、追随するパートも無い。服装もオレンジのジャケットと緑のスカートで固定で、着替えさせる事は出来ない。
成瀬 沙耶(なるせ さや)
身長:155cm / 体重:38kg / A型 / 牡牛座[7]
声 - 田中繭子
速水の同行者で、佐伯優子の兄である聡の恋人。22歳。記憶を失った速水の前に現れ、行動を共にする。聡を通じて記憶を失う前の速水とは面識があり、様々な事を教えている。服装は変えられるが、初期の服装はカーディガンワンピースを着用している。速水との合流直後に突如意識を失うほど体調は芳しくないが、恋人である聡の死の真相を確かめるという強い意志の下、既に崩壊が進んだ街にて速水に同行する。
聡の最後の手紙を受け取った後は彼の意志を継いでエキドナを処分する為に速水と共に変電所に向かう。その後、速水が田辺に射殺された後はただ一人その場に残され、速水の亡骸に寄り添って泣いたまま沈みゆく街と運命を共にした(エンディングA)。
速水の行動によっては変電所に同行せずに学校に残ったり、寝返った速水が田辺と共にエキドナを運び出す様をショックを受けつつ取り残される(エンディングB)が、いずれにせよ無事に街を脱出する描写は無い。速水がエキドナを海に流してしまった場合のみ生還した事が判るが、同時に世界がエキドナに侵されてしまう(エンディングC)。

サブキャラクター編集

田辺 宗一郎(たなべ そういちろう)
声 - 喜多川拓郎
Z県の知事で、元富坂市長。ジオフロンティア計画によって富坂市を発展させた功労者であり、黄色いスーツが特徴的。56歳。前の職業は医者だったようで、かつては風土病の権威としても知られていた。水害発生時には自ら率先して救助活動を指揮していたが、二日目には行方不明となる。
実は殺人ウイルス「エキドナ」の開発を推し進めていた首謀者で、同時にエキドナの出資者「アポロン」の正体である。自身の村が疫病で全滅し、更には感染を恐れた富坂市が村に火を放つことで山火事に見せかけて村を消滅させたことを知り、富坂市に対する復讐から富坂市にバイオテロを引き起こそうと画策する。その後、エキドナを生み出す為に市内の大手製薬会社「新富製薬」に目を向け、自らは「アポロン」と名乗って出資と協力の元で佐伯聡と速水祐司にエキドナの研究及び開発をさせる。エキドナの完成後はバイオテロを起こすつもりだったが、良心の呵責に耐えかねた聡と速水の裏切りに遭い、聡からはデータディスクを持ち出され、速水からはエキドナを隠されてしまう。更には発生した水害によって街は徐々に崩壊し、市民達も次々と避難し始めた事で計画は一層狂い、データディスクの奪還を秘書の青山に任せ、自身は行方不明を偽装して単独で速水を追っていた。しかし青山の方は失敗に終わり、自身も後一歩のところで速水にエキドナを台無しにされてしまう。最後は怒りから速水を射殺。彼が絶命しても怨嗟の言葉と共に銃を打ち続け、項垂れたまま部下に連れられてその場を去ったが、脱出後の安否は不明である(事件の真相については須藤によって公にされる)。
このウイルスはタンクに入った状態で街を漂流していたが、少しずつ漏洩していたようでニュースでは市内で致死率の極めて高い新型インフルエンザが流行っている事が報道される。
速水の行動によっては目当てのエキドナが海に流れ、富坂市どころか世界中にエキドナを蔓延させてしまったり、逆にエキドナの入手に成功して速水と共にエキドナを運び出す結末もある。
片桐 芳枝(かたぎり よしえ)
声 - 七海入歌
藤宮春香の義母。春香の実母が亡くなった後に藤宮家に嫁いだが、春香に良く接する一方でその春香には母と認められず終始冷たく当たられ、春香の実母の形見を誤って捨ててしまった事をきっかけに春香から完全に嫌われてしまう。しかし家を飛び出した春香を追いかけた際に交通事故に遭い、下半身に車椅子の使用も困難な程の障害を負ってしまった。それを負い目に春香は実家を出た上に、離婚して片桐姓に戻っている。
災害時には危篤状態となって椿ケアセンターで療養を受ける。その後は椿ケアセンターに崩壊に伴ってドクターヘリで病院を脱出し、後に救助テントにて春香と再会を果たすが、命は既に長くは無く、選択肢次第で死の間際に春香から本心と謝罪を告げられ、自身もそれに応じて許すといった本音を伝え、最後は春香と和解した後に息を引き取った。
佐伯 聡(さえき さとし)
声 - 奈良徹
佐伯優子の兄で、新富製薬の社員。29歳。アポロン(田辺宗一郎)の指示で殺人ウイルス「エキドナ」の研究に手を貸し、結果としてそれを完成させるが、後に良心の呵責に耐えかねてエキドナの研究データが入ったディスクを持ち出す。その後、優子に託せるようにディスクをある場所に隠したが、最後はアポロンの命を受けた秘書の青山透に殺害される。
根岸 俊介(ねぎし しゅんすけ)
声 - 前田俊文
佐伯優子と最初に接触した黒服の男だが、正体は優子の兄でもある佐伯聡のかつての同僚である。一方で選択肢によっては「新富製薬の研究員でないのは確かだ」と語っており、銃を携行していたり偽の避難命令を出せる等、大きな権力を持っている事を匂わせるが真の正体は謎である。聡が持ち出したデータディスクを探しており、既に殺されていた彼の部屋から現れたことで優子と出会う(そのため、一時は聡を殺した犯人とも思わせる流れになる)。災害発生後も富坂市内を移動しながらデータディスクの行方を探し続け、再び訪れた聡のマンションにてデータディスクの隠し場所を記したメモを優子から奪い、本多を助ける協力を求めてきた柘植を脅して移動手段を確保。その後はしばらく柘植と行動を共にし、奥富ダムにて優子を通じてデータディスクを手に入れた後は柘植との約束を果たして本多を救出。研究所脱出後は柘植と握手を交わして去って行くが、終盤で崩壊するタワーの頂上で重傷を負ったままの状態で篠原(最終話の操作キャラによっては須藤)と出会い、彼にデータディスクと後の事を託して自身は崩壊するメディアタワーと運命を共にする。
重傷を負った理由は明らかにされていないが、柘植編のラストシーンに青いスーツの男に追いかけられる黒いスーツの人物が小さく映っており、恐らくはアポロンの手先の襲撃を受けたものと思われる。
秋本 茂(あきもと しげる)
声 - 高宮武郎
佐伯優子を逮捕した韮沢署の刑事。犯罪そのものを憎悪し、「弁護士に罪を軽くしてもらって、刑期を終えれば自由の身。被害者はやられ損」と現行の裁判制度を生ぬるく感じているが、故に犯罪者に対して容赦無い考えを示しており、「逮捕されてなかったら俺がこの手で殺していた」「犯罪者は全員死刑にすべきだ」という危険思想さえも持っている。優子の無実の訴えにも一切耳を貸さず犯人と決めつけたり、優子を避難させる為に外に出そうとした部下にでさえ「責任問題だ」と激しく叱責して優子を水没する留置所に閉じ込めたり[注 11]、住民の避難に尽力する部下にも「相手は凶悪犯だ」と叱り付けて優子の逮捕を最優先させたりと過激な姿勢も見せている。犯罪者が逃亡犯になった際も逃がさずに執拗に追い続けるといった執念深さもあるが、その執念深さは常軌を逸しており、洪水に流されようと土砂崩れに巻き込まれようと住民の避難そっちのけでひたすら追いかけてくる程である。挙句、正当防衛や仕方のない状況と思わせて犯人を射殺するといった残忍な一面も見せており、本人はその事を「良くある話だ」と正当化して開き直っている。これほど極端な思想に至った経緯は最後まで不明である。優子を執拗に追跡し、あまつさえ彼女を逃亡犯として射殺しようと画策するが、悉く災害によって邪魔され、パトカーと共に転げ落ちて以降は登場しなくなる[注 12]
パチパラ14 〜風と雲とスーパー海IN沖縄〜』収録の『パチプロ風雲録6〜情熱篇』にも登場する。
桜坂 綾乃(さくらざか あやの)
声 - 黒河奈美
西崎佳奈をいじめるグループのリーダー格で、大手建設会社社長の娘。気が強く、普段は取り巻きを引き連れて威張り散らしているが、実際は自分が窮地に陥ると掌を返したり、命乞いをするなどの小物である。趣味は乗馬で、最近は自ら調教するとのこと。
災害発生と共に体育館へと避難するもエキドナの影響と思しき病気に侵され、数名の生徒と共に身動きが出来なくなる。その後、体育館へとやってきた佳奈に助けを求め、直後に彼女の肩を借りながら(選択肢次第では佳奈に拒否されて自力で歩く)行動を共にするが、終盤では地響きで崩壊した階段から落ちそうになり、選択次第では佳奈に助けられて共に生還(病気に関してのその後は語られない)するか、もしくは彼女に見捨てられた後に転落死するか、または地響きの拍子に転落する佳奈の最期を見届ける(その際に佳奈の死を嘲笑うか喜ぶかのような意味深な笑みを浮かべる)。
同行者には含まれないが、実際に佳奈と行動を共にするパートがあるのは比嘉ではなく彼女の方である。
辺見 泰造(へんみ たいぞう)
声 - 奈良徹
富坂商業高校の化学教師。表向きは優しい性格で、生徒の悩みに対しても親身に相談に乗るなどしているために生徒たちからの信頼はかなり厚いが、その本性はかなりの変態で、ズボンを脱いで女子トイレに籠ったり、また佳奈に対してもストーカーに近い眼差しを向けている。災害発生後はピンセットを両手に持って女子トイレから現れ、本性を剥き出しにした上で狂笑しながら佳奈を襲い、そのまま彼女を追い回すが、途中で洪水に巻き込まれる(その時に柘植の行動によっては彼が運転するタクシーに撥ねられて足止めを食らう)。その後もなぜか生存しており、鉄骨から落ちそうになった佳奈を追いかけるが、地響きによってそのまま鉄骨から転落した。その後の消息は不明である。
河村 昭三(かわむら しょうぞう)
声 - 緒方賢一
白衣を着た老人で、新富製薬の元社員であり、速水や佐伯聡の恩師でもある。新富製薬に勤めていた時に殺人ウイルス「エキドナ」の開発とアポロンの計画に反発しており、言う事を聞いていた速水のやり方にも反対していたが、後に計画の邪魔になると判断したアポロンによって新富製薬を追い出された。その後は個人で脅威を止める為に行動し、後に速水がアポロンを裏切った事を知ると今度は協力関係を築くようになり、その上で速水からエキドナの弱点とアポロンの正体を聞き出すつもりであったが、彼が記憶喪失に陥ったことでひとまず聞き出すことを断念し、富坂商業高校の現状を確認するためにその場を後にする。その後、速水から一通りの情報を聞き出すが、既にエキドナに感染して身体も持たない状態であったためにその場に倒れてしまい、最後は速水たちに後のことを託して息絶える。
竹辺 幸(たけべ ゆき)
声 - 黒河奈美
前作にも登場した火事場泥棒の女。情緒不安定のような言動や自意識過剰な考えによる発言を繰り返したり、雨が降る中で棒立ちしていたり、宝石を見つけると必死に漁っていたりと完全に理性を失っている。何かしらのトラウマを抱えているようで、故に主人公たちと接触すると冷たい態度を取るが、その中でも西崎佳奈にだけは「自分と似ている」と共感を示しており、恐らくは彼女と同じようにいじめに遭っていたものと思われる。
須藤真幸以外の全主人公で遭遇し、特定のアイテムを渡すなどの条件を満たすと1人につき宝石を一つ渡す。全ての宝石を集めると特別な装備品を獲得できる。篠原一弥にはカイロを貰い、彼が優しくするのは宝石目当てと勘違い[注 13]して怒鳴り散らしながらも二度と話しかけない事を条件にくず真珠を投げつける。佐伯優子には傘を貰い、直後に話しかけたのは自分の持つ宝石が目当てだと勘違いしてヒステリーになりながら去るが、その際にちいさなオパールを落とし、それを優子が拾う。柘植明にはタクシーで目的地まで乗せて貰い、運賃の代わりとして欠けたサファイアを渡す。佳奈には優しい態度を見せた上で励ましの為に無条件で真紅のルビーを渡す。速水祐司には食べ物を貰い、更には彼に成瀬沙耶という女性の同行者がいる事を知ったことで「彼女に騙されている」と勘違いして自分と付き合うように告げるも断られ、代わりに自分だと思って大事にするようにと大きなダイヤモンドを渡す。その後の消息は不明だが、『絶体絶命都市4Plus』に登場する事から生還はした事が判る。
チーフ
韮沢ジオセクション第一地下施設のチーフウェイター。篠原が会場でふざけた行動を取ったり失態を犯すと、すぐさま駆け付けて叱る。水害発生時にはアルバイト達に客の避難誘導と、その後は自分達も速やかに避難する事を指示する。ジオセクション崩壊後は逃げ遅れた避難者達と共に地上を目指し、途中で篠原達と合流。しかし先に梯子を登っていた藤宮がもたついているうちに[注 14]下にいた避難民達と共に激流に流されて死亡する。
料理長
韮沢ジオセクション第一地下施設の料理長。チーフの死後は中心となって避難者をまとめる。しかし救助ヘリが墜落した際に高架から転落しかけ、助けようとした篠原と共にそのまま転落してしまう。篠原は助かったものの料理長は致命傷を負い、「こんな事ならもっと息子の相手をしてやればよかった」と言い残して息を引き取る。
エリカ
篠原達の乗り込んだバスに乗っていた幼い少女。事態の深刻さを理解しておらず、避難中も「遠足みたいで楽しい」と笑っていた。経緯は不明だが、篠原が富坂東I.C.に辿り着いた時にはガソリンスタンドの上から降りられなくなっており、助けようとした藤宮も一緒に身動きが取れなくなっていた。篠原が受け取る形で助かるも、今度は藤宮がガソリンスタンドごと流されてしまう。藤宮が篠原に助けられた後、救助ヘリによって母と共に救助されていった。藤宮を慕っている様子で、篠原が藤宮を説得してヘリに乗せた場合は「お姉ちゃんと一緒だ」と喜ぶ。
エリカの母
娘のエリカと共にバスで避難している母親。エリカがガソリンスタンドから降りられなくなった為に篠原に助けを求める。藤宮が流された後は篠原に協力して足場になるオブジェを動かした。最後はエリカと共に救助される。
藤宮の父
藤宮春香の父親。かつて妻を亡くした後、片桐芳枝と再婚したが春香との一件が原因で離婚している。水害発生後、春香には芳枝の件は気にせず帰ってくるように言っていたが、再会時には芳枝の最期の瞬間に傍にいてくれた事を感謝していた。
富坂水害の最中には私財を擲って救助活動を行っており、三日目には自ら救助ヘリに乗り込んで娘の救助に駆け付けた。富坂駅にて篠原に連れられた春香と再会し、娘を守ってくれた篠原に礼を言うも、直後に最後の災害が発生した事でやむなく篠原を残して離陸。篠原にメディアタワーを登るように訴え、最後はタワー最上部に辿り着いた篠原を救出した。
看守
韮沢署留置所の看守。留置所に残った人間を避難させようとしていたが、棚に足を挟まれて身動きが取れなくなっていた所を優子に助けられる[注 15]。共に脱出しようとしたものの、現れた秋本に「犯罪者を外に出す気か」と怒鳴られ、優子は留置所に再び閉じ込められてしまう。
ジオくん
声 - 阿澄佳奈
ジオシティのマスコットキャラクター。地面から顔を出すモグラがモチーフとなっている。本編では篠原編のパーティ会場に着ぐるみが登場し、その他にも随所にイラストやバルーンなどが登場する。カップラーメンやコンパスにもデザインされており、作中で入手できる。最終盤では、富坂市発展の象徴であったそのオブジェが皮肉にも障害物となって主人公を襲う。篠原が着ぐるみを着る事もできるが、狭い通路が通れないため、すぐに脱ぐ。チュートリアルモードでは着ぐるみの元にたどり着くことが課題となっている。
後にグランゼーラが開発した『マンガ・カ・ケール』では、ダウンロードコンテンツ素材にジオくんの着ぐるみやコンパスが収録されている。
回収おじさん
声 - なし
富坂市の随所に現れる謎の人物。災害真っ只中の街にも関わらず神出鬼没であり、見た目はかなり怪しいが、主人公のアイテムを預かってくれる他、預けたアイテムは別の主人公が受け取る事もできる。

攻略本編集

  • 『絶体絶命都市2 -凍てついた記憶たち- 公式コンプリートガイド』エンターブレイン、2006年。ISBN 978-4757727847

脚注編集

注釈編集

  1. ^ メニュー画面の説明には「本当の犯罪者になります」とあるが、実行してもペナルティは無い。
  2. ^ 着替えは問題無く袖を通せる上、梯子の昇降時には手錠が伸び縮みする。
  3. ^ ブーツは留置所で私物を回収しないと手に入らないため、佐伯編未プレイ時に他のシナリオに登場した際には靴を履かずに行動している。
  4. ^ 優子自身には全く身に覚えが無いが、凶器のナイフには彼女の指紋が付着していた事が証拠となった。
  5. ^ ただし、支払ったのは本多の先輩である須藤真幸。
  6. ^ イメージイラストやシナリオ選択画面では革靴を履いているが、二周目以降のゴミ箱以外では西崎編で入手する事は出来ない
  7. ^ マップの時系列を見ると、水害発生から三日に渡って市内全域を奔走していた事が分かる。
  8. ^ 以降のシナリオでは姿を見せない為、その後の安否は不明である。
  9. ^ 佐伯編で青山が死亡している場合はこの人物は現れないが、根岸が重傷を負う展開は変わらない。
  10. ^ 足を挟まれて身動きが取れなくなるのも前作に続いて二度目。
  11. ^ これは優子を逃がさない為でなく、災害を利用して彼女を死なせようと画策していたものと思われる
  12. ^ 落ちた先に降りると、パトカーの下敷きになって動かなくなった秋本が見える
  13. ^ 前作で須藤に宝石を渡した事を、「絆創膏一つで騙し取られた」と認識している為。
  14. ^ 藤宮は登り切る直前に何故か顔を逸らして立ち止まっており、その所為で後続がすぐには梯子を登れなかった。
  15. ^ 優子の行動次第では死亡する。

出典編集

  1. ^ 『ファミ通ゲーム白書2007』エンターブレイン、2007年、395頁。ISBN 978-4-7577-3577-4
  2. ^ グランゼーラ、絶体絶命都市の版権を取得”. 株式会社グランゼーラ. 2014年12月25日閲覧。
  3. ^ a b 『絶体絶命都市2 -凍てついた記憶たち- 公式コンプリートガイド』6頁。
  4. ^ a b 『絶体絶命都市2 -凍てついた記憶たち- 公式コンプリートガイド』7頁。
  5. ^ a b 『絶体絶命都市2 -凍てついた記憶たち- 公式コンプリートガイド』8頁。
  6. ^ a b 『絶体絶命都市2 -凍てついた記憶たち- 公式コンプリートガイド』9頁。
  7. ^ a b 『絶体絶命都市2 -凍てついた記憶たち- 公式コンプリートガイド』10頁。
  8. ^ 『絶体絶命都市2 -凍てついた記憶たち- 公式コンプリートガイド』11頁。
  9. ^ 絶体絶命都市2で、前作の主人公である須藤真幸が片足に怪我を負った状態で登場しますが、一体何が原因で負ってしまった(Peing- 質問箱 -)


外部リンク編集