舘山寺
静岡県浜松市中央区にある寺院
(舘山寺町から転送)
舘山寺
編集舘山寺 | |
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本堂 | |
所在地 | 静岡県浜松市中央区舘山寺町2231[1] |
位置 | 北緯34度45分40秒 東経137度36分48秒 / 北緯34.76111度 東経137.61333度座標: 北緯34度45分40秒 東経137度36分48秒 / 北緯34.76111度 東経137.61333度 |
山号 | 秋葉山[1] |
宗旨 | 曹洞宗[1] |
本尊 | 虚空蔵菩薩[2][3] |
創建年 | 810年[1] |
開山 | 空海[1] |
正式名 | 曹洞宗 秋葉山 舘山寺[1] |
札所等 | 浜松湖岸88箇所霊場 第27番[1][4] |
公式サイト | 曹洞宗 秋葉山 舘山寺 |
法人番号 | 2080405000726 |
概要
編集810年に空海(弘法大師)によって創建されたと伝えられる古刹で、秋葉山秋葉寺の末寺[1]。愛宕神社を併設する[5]。
本尊は虚空蔵菩薩[2][3]、鎮守として秋葉三尺坊大権現を祀る[2]。毎年12月15日に火祭りが行われ、読経の後に火渡りを行う[6]。一般参列者も火渡りに参加できる[6]。一休宗純への母からの手紙を所蔵している[2]。
沿革
編集- 810年(弘仁元年) - 空海によって真言宗の寺院として創建[1]。
- 1187年(文治3年) - 兵火により焼失、その後源頼朝が諸堂を再建[1]。
- 1384年(元中元年) - 兵火により再度焼失[1]。
- 1362年(貞治元年) - 藤原基秀(のち大沢氏)が堀江城(現在の浜名湖パルパル、ホテル九重付近)の城主として赴任、以降城主の祈願寺として庇護される[1]。
- 1598年(慶長3年) - 徳川家康より御朱印判物を賜る[1]。
- 1870年(明治3年) - 明治政府の神仏分離令(廃仏棄釈)により廃寺となる[1]。
- 1890年(明治23年) - 秋葉山秋葉寺の住職牧泰禅を招請し、秋葉寺の出張所を持ってくる名目で再興。その際に秋葉三尺坊大権現を祀ることになり、曹洞宗に改宗し山号も「中嶺山」から「秋葉山」に改めた[1]。
舘山
編集門前の温泉街を突き当たりまで進み階段を上がったところに舘山寺と愛宕神社の本堂・社殿があり、その背後には浜名湖に面して舘山(たてやま[1] [7])という低山を抱え遊歩道が整備されている。この山の中に種々の見所が点在する[8][9]。
アクセス
編集- 東名高速道路浜松西インターチェンジより車で15分[10]、または舘山寺スマートインターチェンジを利用するとより近い。
- 東海道新幹線浜松駅より遠鉄バスで約45分、「舘山寺温泉」バス停下車徒歩5分[10]。
ギャラリー
編集-
併設の愛宕神社
-
愛宕神社の鳥居。温泉街からまっすぐ突き当たった場所で、舘山寺の参道となる階段はこの右側。
舘山寺町
編集舘山寺町 | |
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舘山寺温泉街 | |
北緯34度45分39.69秒 東経137度36分48.26秒 / 北緯34.7610250度 東経137.6134056度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 静岡県 |
市町村 | 浜松市 |
区 | 中央区 |
面積 | |
• 合計 | 2.2506 km2 |
人口 | |
• 合計 | 2,542人 |
• 密度 | 1,100人/km2 |
等時帯 | UTC+9 (日本標準時) |
郵便番号 |
431-1209[14] |
市外局番 | 053 (浜松MA)[15] |
ナンバープレート | 浜松 |
浜名湖の北東岸・庄内半島に位置[7]し、呉松町の大草山との間に内浦湾を擁する。浜松・浜名湖周辺の観光の拠点となっており、毎年夏には舘山寺温泉灯篭流し花火大会が開催される。2004年には近隣の村櫛町にて浜名湖花博が開催され、観光の拠点として賑わいを見せた。
舘山寺温泉
編集舘山寺温泉の開湯は1958年(昭和33年)で温泉は疲労回復、神経痛、冷え性に効果がある。
主な施設など
編集→「舘山寺温泉」も参照
世帯数と人口
編集2018年(平成30年)12月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[13]。
町丁 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
舘山寺町 | 1,102世帯 | 2,542人 |
小・中学校の学区
編集市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[16]。
番・番地等 | 小学校 | 中学校 |
---|---|---|
全域 | 浜松市立庄内小学校 | 浜松市立庄内中学校 |
その他
編集日本郵便
編集警察
編集町内の警察の管轄区域は以下の通りである[18]。
番・番地等 | 警察署 | 交番・駐在所 |
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全域 | 浜松西警察署 | 舘山寺町交番 |
交通
編集鉄道
編集バス
編集- 遠鉄バス
- 30舘山寺線:(浜松駅 方面 - )東坊塚 - 動物園 - 浜名湖ベイストリート - ウェルシーズン浜名湖 - 舘山寺温泉 - 舘山寺町 - 舘山寺南 - 馬渡 - 馬渡南( - 村櫛・浜名湖ガーデンパーク 方面)
道路
編集県道
編集備考
編集漢字で表記する際には、俗字である「舘」[19]を用いて「舘山寺町」と表記することになっている[20]。しかし、「舘」の正字である「館󠄁」や、その新字体である「館」を用いた誤記も散見される。東名高速道路の浜松西インターチェンジや舘山寺バスストップの標識で、実際に「館山寺」と表示されていたことがある。
関連項目
編集- フラワー号 (浜松市) - 舘山寺温泉周辺を運行していたコミュニティバス
- 舘山寺温泉観光協会
- 舘山寺温泉灯篭流し花火大会 - 夏におこなわれる灯籠流しと花火のイベント
- 西部警察PART-II - 1982年5月に行われた日本全国縦断ロケの第一弾、静岡ロケで登場(第10話「大追跡 !! 静岡市街戦 - 静岡・前篇 -」1982年8月8日放送、第11話「大激闘 !! 浜名湖決戦 - 静岡・後篇 -」1982年8月15日放送)
脚注
編集- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p “曹洞宗秋葉山舘山寺”. 公式サイト. 2021年4月22日閲覧。
- ^ a b c d e f g “ご本尊”. 公式サイト. 2021年4月22日閲覧。
- ^ a b 「舘山寺」『デジタル大辞泉プラス』 。コトバンクより2021年4月22日閲覧。
- ^ “浜名湖岸 新四国八十八ヶ所霊場”. ニッポンの霊場. 2021年4月22日閲覧。
- ^ “愛宕神社”. 静岡県神社庁. 2021年4月22日閲覧。
- ^ a b “秋葉山信仰とは”. 公式サイト. 2021年4月22日閲覧。
- ^ a b 「舘山寺」『日本大百科全書(ニッポニカ)』 。コトバンクより2021年4月22日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i “舘山散策”. 公式サイト. 2021年4月22日閲覧。
- ^ “かんざんじ温泉そぞろ歩きマップ” (pdf). 浜名湖かんざんじ温泉観光協会. 2021年4月22日閲覧。
- ^ a b “交通・アクセス”. 公式サイト. 2021年4月22日閲覧。
- ^ “「顔そっくり」安倍首相と舘山寺観音像”. 中日新聞 (2020年9月1日). 2020年9月6日閲覧。
- ^ 統計情報:土地・気象 - 町・字別面積(平成22年3月16日公表版) - 浜松市. 2018年12月14日閲覧 (PDF)
- ^ a b “区別・町字別世帯数人口一覧表”. 浜松市 (2018年12月5日). 2018年12月13日閲覧。
- ^ a b “郵便番号”. 日本郵便. 2018年12月13日閲覧。
- ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2018年12月13日閲覧。
- ^ “小・中学校の通学区域”. 浜松市. 2018年12月13日閲覧。
- ^ 郵便番号簿 平成29年度版 - 日本郵便. 2018年12月13日閲覧 (PDF)
- ^ “交番・駐在所案内”. 浜松中央警察署. 2018年12月13日閲覧。
- ^ 小池和夫『異体字の世界――旧字・俗字・略字の漢字百科』最新版、河出書房新社、2013年、117頁。
- ^ 「町名・郵便番号一覧」『町名・郵便番号一覧(五十音順)/浜松市』浜松市役所、2020年1月1日。