諏訪神社 (中津川市山口)

諏訪神社(すわじんじゃ)は、岐阜県中津川市山口に鎮座する神社

 諏訪神社 (中津川市山口)
所在地  岐阜県中津川市山口731
位置 北緯35度33分47秒 東経137度32分24秒 / 北緯35.56306度 東経137.54000度 / 35.56306; 137.54000 (諏訪神社 (中津川市山口))座標: 北緯35度33分47秒 東経137度32分24秒 / 北緯35.56306度 東経137.54000度 / 35.56306; 137.54000 (諏訪神社 (中津川市山口))
主祭神 建御名方神伊弉諾命伊弉冉命誉田別命木花咲耶姫
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祭神

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主神
配神

祭礼

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花馬祭り(山車) 7月27日

歴史

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信濃国諏訪大社から勧請され創建された神社である。

現存する棟札には、慶長16年(1611年)に修復したことが記されており、創建は、それ以前に遡ることは明らかである。

社叢の目通しが周囲8mの老杉があり、その由緒の古さを物語っている。

棟札によると今の社殿は、文化4年(1801年)の再建で、宮ノ越宿宮大工中村傳左衛門善重の作とある。

総欅造の本殿は、流れ造りの二面二間で、鷲、鶴、龍、鯉、仙人、高砂の姥などの精巧華麗な彫刻が施されている。

明治5年(1872年)1月に旧村社となり、明治41年(1908年)7月に旧村社の猿投神社(旧山口村十一区鎮座、口碑に慶長十六勧請とある)を合祀した。

平成5年(1993年)6月3日、(長野県木曽郡山口村教育委員会)によって諏訪神社本殿が有形文化財に指定された[1]

当地は元は、長野県木曽郡山口村であったが、平成17年(2005年)2月13日に岐阜県越県合併したため、現在は岐阜県中津川市山口となっている。

境内

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神楽殿、拝殿、粟島神社がある。

社叢

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この社叢の植生は特徴的で、岐阜県と長野県境という内陸寒冷地に位置するにもかかわらず、アラカシサカキ等の暖帯性の樹木が生育している。

これは、この社叢が地下水の湧き出る場所にあるため、植物にとって大切な根の周りの温度が一定以下にならないためだと考えられている。

また、植生ばかりでなく珍木である「シダレエノキ」が存在することもこの社叢の価値を高めている。

大正14年(1925年)に、ここを訪れた松本女子師範学校の教諭が、この木を見て、「天下に類をみない珍種であり天然記念物に指定すべきである」と当時の内務省に申請したという逸話も残っている。

これらの理由によって社叢は、かつては長野県の天然記念物に指定されていたが、

平成18年(2006年)9月5日に岐阜県の天然記念物に指定された。

粟島神社

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関連リンク

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参考文献

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  • 『山口村誌』
  • 『寺と神社 (信州の文化シリーズ)』 諏訪神社 p252 信州郷土史研究会 信濃毎日新聞社 1981年

脚注

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  1. ^ 現在は岐阜県中津川市の有形文化財に指定されている。