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車両と車両の間、車体の角部分に取り付けられているのが転落防止幌である。
(画像は小田急ロマンスカー20000形RSE車
JRwest 223-2000 FH.jpg
JR西日本の車両で装着が進められている先頭車間転落防止幌。 (画像は223系2000番台・225系100番台)
JR西日本の車両で装着が進められている先頭車間転落防止幌。
(画像は223系2000番台225系100番台
日本国外の鉄道でも同様の設備が備えられている事例がある。
(画像はニューヨーク地下鉄R142A形

転落防止幌(てんらくぼうしほろ)とは、鉄道車両の連結部分の車体外側面に合わせて付けられている、プラットホーム上の旅客が線路上に転落するのを防止するための部品である。

概要編集

倒れこむ旅客がこの部品より向こう側に落ちてしまうのを防ぐことを目的に、鉄道車両の連結面に装着して用いられる。鉄道事業者によっては様々なデザイン・構造のものが存在するが、車体塗装に合わせている事もある。また、急カーブのある路線(例:西武鉄道京王電鉄近畿日本鉄道南海電気鉄道など)では、前後の車両の両方に一体型のものを取り付けると急カーブで干渉する可能性があるため、上下2個に分割した物を前後の車両間で上下互い違いに噛み合わさるように取り付けている例もある。

新製時から取り付けられている場合と、改造や更新工事によって後から取り付けられる場合があり、いずれも取り付ける車両が増えている。

京浜急行電鉄京成電鉄新京成電鉄北総鉄道の一部の車両では、一見して一般型の形態となってはいるものの、検修の際に折り畳めることの可能な構造となっている転落防止幌も採用されている。ただし、京浜急行電鉄では後に折り畳み式の転落防止幌の採用を取りやめ、一般型のものの採用に変更しているため、現在では一般型タイプの折り畳み式を採用しているのは京成電鉄、新京成電鉄、北総鉄道のみとなっている。

西日本旅客鉄道(JR西日本)では、2010年12月に舞子駅で発生した乗客転落死亡事故がきっかけに、一部の車種(併結運用のない321系323系、奈良支所所属の221系6・8両編成およびJR四国に乗り入れる223系5000番台など)を除き先頭車間転落防止幌の装着が進められている。京阪神地区に新製投入された225系2次車(併結運用のない5100番台6両編成を除く)や、北陸地区に新製投入された521系3次車、広島地区に新製投入された227系など、増解結を頻繁に行う形式では新製時から装着されている。これ以外には山陽電気鉄道6000系電車の例があり、一部先頭車に、転落防止幌取り付け金具を備え、2編成連結時には幌を設置する[1]

呼び方編集

一般的には、「外ホロ」「外幌」という名称だが、近鉄では「ガードスクリーン」、Osaka Metroでは「連結面間転落防止装置」と称している。

種類編集

フルハイトタイプ
車両の連結面高さいっぱいまでのタイプ。新幹線車両の全ての車両、近鉄の特急車の全ての車両、小田急ロマンスカー連接車各形式、阪急6300系に採用されている。
ハーフハイトタイプ
一般的なタイプ。ほとんどがこのタイプ。材質は、一般的なゴム製と布製の2種類がある。
折り畳みタイプ
折り畳める構造のもの。主にOsaka Metro(布製)、阪急電鉄(ビニル製)、京浜急行電鉄、京成電鉄(ゴム製で一般型タイプと同様の形態)などが採用されている。
段違いタイプ
上下で2個に分割したもの。前後の車両で互い違いに噛み合わさる構造。主に京王、南海、近鉄の一部の一般車両、阪神武庫川線の車両などで採用されている。

歴史編集

 
古典的事例。正面向かって右側に畳まれているもの。
(画像は東京地下鉄道1000形の保存車)

歴史は古く、1927年に開通した東京地下鉄道(現在の東京メトロ)の1000形1933年に開通した大阪市営地下鉄(現在のOsaka Metro)の100形が「安全畳垣」という名で現在の転落防止幌と同じ役割をする転落防止装置を装備していた。

脚注編集

  1. ^ 片側のみの先頭車に設置、2編成増結時は偶数編成が神戸・大阪寄りに連結される

関連項目編集