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酒田市立図書館(さかたしりつとしょかん)は、山形県酒田市にある公共図書館である。 酒田市が管理運営する図書館には、中央図書館、光丘文庫、八幡分館、松山分館及びひらた図書センターがあり、中央図書館内に児童図書室を併設している。

Japanese Map symbol (Library) w.svg 酒田市立図書館
Sakata City Library
施設情報
前身 光丘文庫
専門分野 総合
事業主体 酒田市
所在地 酒田市(5館・1室)
統計情報
蔵書数 369,074冊[1][2](2015年度末時点)
貸出数 519,019冊[1][3](2015年度)
条例 酒田市立図書館設置条例・酒田市ひらた図書センター管理運営規則
公式サイト http://library.city.sakata.lg.jp/
プロジェクト:GLAM - プロジェクト:図書館
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資料検索、予約、貸出の管理等はシステムによって全館で共有されており、貸出を行わない光丘文庫を除く各館では、相互に取寄や返却が可能となっている。また、酒田市内にある東北公益文科大学図書館とも連携しているため、同大学図書館の図書の取寄も可能(逆に、東北公益文科大学で酒田市立図書館の図書を取寄せることも可能)。

慶應義塾大学のHUMIプロジェクトと協力し、多くの資料や史料がデジタル化されており、一部は公式サイトから閲覧することができる。

歴史編集

酒田における公共図書館の歴史は古く、1901年明治34年)に発足した「酒田書籍購読会」(後に「酒田文庫」を経て「私立酒田図書館」に改称)による蔵書の縦覧所に遡る[1]。これとは別に、酒田の豪商であった本間家3代目当主の本間光丘の遺志を継ぐ形で、同家8代目当主の本間光弥から資金及び蔵書が寄贈され、1925年大正14年)に光丘文庫が完成し、私立酒田図書館の全蔵書も財団法人光丘文庫に寄贈された[1]

1950年昭和25年)、図書館法の施行に伴い、財団法人光丘文庫所有の建物及び蔵書の一部を借りて酒田市立図書館が設置された[1]。さらに、1958年(昭和33年)には光丘文庫の建物及び蔵書等が酒田市に寄付される形で事業が承継され、光丘文庫は酒田市立光丘図書館に改称した[1]

1982年(昭和57年)に酒田市総合文化センターが開設された際、センター内に中央図書館が設置され、光丘図書館は光丘文庫に改称した[1]2005年平成17年)の新設合併に伴い、旧平田町にあった図書センターをひらた図書センターとし、旧八幡町地域及び旧松山町地域については、公民館図書室を分館として位置づけた。2006年(平成18年)、児童図書室が開設されている[1]

中央図書館・児童図書室編集

  酒田市立中央図書館・児童図書室
施設情報
事業主体 酒田市
延床面積 1,449.33[1] m2
開館 1982年昭和57年)4月1日
所在地 998-0034
山形県酒田市中央西町2-59
位置 北緯38度55分16.6秒 東経139度50分13.7秒 / 北緯38.921278度 東経139.837139度 / 38.921278; 139.837139座標: 北緯38度55分16.6秒 東経139度50分13.7秒 / 北緯38.921278度 東経139.837139度 / 38.921278; 139.837139
統計情報
蔵書数 236,430冊[1][4](2015年度時点)
貸出数 423,385冊[1][4](2015年度)
来館者数 281,781人[1][4](2015年度)
公式サイト http://library.city.sakata.lg.jp/
プロジェクト:GLAM - プロジェクト:図書館
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酒田市総合文化センターに設けられている酒田市立図書館の中央図書館である。1階に書架等があるほか3階には参考図書室、学習室(青少年室)が設けられている。

元々、酒田市の図書館は後述する光丘文庫(光丘図書館)の1館体制であったが、1982年に旧琢成小学校跡地に完成した酒田市総合文化センター内に中央図書館が設置され、以降は当館が酒田市立図書館の中心的な役割を担うこととなった。また、1975年から、子ども読書室として琢成小学校旧校舎内に光丘図書館分室が開設され、中央図書館にも児童用のスペースが設けられていたが、2006年4月22日、酒田市総合文化センター1階に児童図書室が別途設けられた。

休館日・開館時間編集

  • 開館時間
    • 中央図書館:午前9時~午後7時(日曜・祝日は午後5時まで)
    • 児童図書室:午前10時~午後7時(日曜・祝日は午後5時まで)

光丘文庫編集

  酒田市立光丘文庫
 
酒田市立光丘文庫 本館正面玄関
施設情報
事業主体 酒田市
延床面積 878.79[1] m2
開館 1925年(大正14年)9月30日
所在地 998-0037
山形県酒田市日吉町二丁目7-71
位置 北緯38度55分10.9秒 東経139度49分51秒 / 北緯38.919694度 東経139.83083度 / 38.919694; 139.83083
統計情報
蔵書数 51,234冊[1][2](2015年度時点)
貸出数 0冊[1](2015年度)
来館者数 3,775人[1](2015年度)
公式サイト http://library.city.sakata.lg.jp/
プロジェクト:GLAM - プロジェクト:図書館
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日枝神社南東に位置する酒田市立図書館の一つである。本間家が歴代にわたって収集した古典籍のほか、古文書、酒田にゆかりのある人物にまつわる書物等を所蔵している。所蔵している資料の性格から、館内での閲覧に限られ、貸出は行われていない。

歴史編集

本間家3代目当主の本間光丘は、酒田北西部の海岸に防砂林としてクロマツ植林するなど、公益事業にも熱心であった。当時、最上川の渡し場一帯の治安が問題となっていたが、大規模な開発を行えば周辺に生育するが失われ、屋根冬囲いの材料が不足することが懸念された。このため光丘は、旅人のための宿泊施設と、僧俗一般の勉学のための文庫を兼ねたを建てることを思い立ち、1758年宝暦8年)以降、毎年のように庄内藩を経由して幕府へ願い出た[5]。しかし、新たな寺の建立を禁止していた幕府から許可が下りることはなかった。なお、1800年寛政12年)に致道館の設置が許可されているが、こちらは庄内藩の藩校であり、光丘が目指していたものとは異なる。

1918年(大正7年)、光丘に正五位が贈られたことを契機として、日枝神社の北東に光丘神社が作られ、さらに本間家の負担により光丘以来の蔵書などを寄贈することによって新たな図書館の建設が決まった[6]。1925年(大正14年)に光丘文庫が竣功すると、酒田をはじめ山形県内の旧家から多数の蔵書が寄贈された。

1950年(昭和25年)、光丘文庫をから建物と蔵書の一部を借りる形で酒田市立図書館が設立され、1958年(昭和33年)に建物と蔵書などが酒田市に寄付された。この時、酒田市立光丘図書館に改称されている。1982年(昭和57年)、酒田市立中央図書館が完成したことに伴い、名称を酒田市立光丘文庫に改称。

老朽化に伴い、2016年(平成28年)7月31日をもって休館し、資料は酒田市役所中町庁舎へ移動のうえ2017年(平成29年)1月を目途に一部が閲覧可能となる予定[7][8]。建物の保存・活用方法は、休館後に酒田市で検討していく方針とされた。

建物編集

銅板ぶき鉄筋コンクリートブロック社殿造りの近代和風建築で、本館は2階建て、書庫は3階建てとなっている。社殿造りの外観である一方、森山式と呼ばれる鉄筋コンクリート構造を採用した洋式の内装となっている。内務省神社局の技師であった角南隆が設計し、施工は森山善平が行った[9][10]。また、正面玄関の扁額鶴岡出身の海軍軍人佐藤鉄太郎によるもの。1996年(平成8年)、本館などが酒田市の指定有形文化財となった[10]

主な蔵書編集

本間家が歴代にわたって収集した書物などのほか、庄内地方を中心に、山形県内の旧家の文書や個人の蔵書が多く寄贈されており、主なものとして以下のものがある[10]

  • 指定文化財
    • 松森胤保「両羽博物図譜」(山形県指定有形文化財
    • 松森胤保「松森文庫」(山形県指定有形文化財)
    • 徳川光圀編「大日本史」写本(酒田市指定有形文化財)
    • 松平武右衛門「庄内藩古記録」(酒田市指定有形文化財)
    • 進藤重記「出羽一国御絵図」(酒田市指定有形文化財)
    • 伊藤鳳山「孫子詳解」(酒田市指定有形文化財)
  • 旧個人蔵書

休館日・開館時間編集

  • 休館日
    • 年末年始(12月29日から翌年1月3日)
    • 月曜日
    • 祝日
    • 特別整理期間
  • 開館時間
    • 午前9時30分~16時45分

ひらた図書センター編集

  酒田市ひらた図書センター
 
入口付近
施設情報
事業主体 酒田市
所在地 999-6711
山形県酒田市飛鳥字契約場35
位置 北緯38度53分20.9秒 東経139度55分37.1秒 / 北緯38.889139度 東経139.926972度 / 38.889139; 139.926972
統計情報
蔵書数 54,236冊[1](2015年度時点)
貸出数 70,565冊[1](2015年度)
来館者数 62,021人[1](2015年度)
公式サイト http://library.city.sakata.lg.jp/
プロジェクト:GLAM - プロジェクト:図書館
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酒田市ひらたタウンセンター内に設けられている図書館である。旧平田町が2002年7月に開設した図書センターを引き継ぐ形で運営しており、名称も他の分館と異なっている。

休館日・開館時間編集

  • 休館日
    • 年末年始(12月29日から翌年1月3日)
    • 第3月曜日
    • 特別整理期間
  • 開館時間
    • 午前9時30分~午後6時30分(日曜・祝日は午後5時まで)


八幡分館編集

  酒田市立図書館八幡分館
 
八幡分館の入っている八幡タウンセンター
施設情報
事業主体 酒田市
所在地 999-8235
山形県酒田市観音寺字寺の下41
位置 北緯38度58分16秒 東経139度56分32.1秒 / 北緯38.97111度 東経139.942250度 / 38.97111; 139.942250
統計情報
蔵書数 21,742冊[1](2015年度時点)
貸出数 23,496冊[1](2015年度)
来館者数 21,836人[1](2015年度)
公式サイト http://library.city.sakata.lg.jp/
プロジェクト:GLAM - プロジェクト:図書館
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酒田市八幡タウンセンター内に設けられている酒田市立中央図書館の分館である。2006年5月、八幡中央公民館図書室を中央図書館の分館と改める形で開設された。

休館日・開館時間編集

  • 休館日
    • 年末年始(12月29日から翌年1月3日)
    • 第3日曜日
    • 特別整理期間
  • 開館時間
    • 午前9時30分~午後6時30分(日曜・祝日は午後5時まで)

松山分館編集

  酒田市立図書館松山分館
 
松山分館の入っている松嶺コミュニティセンター
施設情報
事業主体 酒田市
所在地 999-6861
山形県酒田市字山田20-1
位置 北緯38度51分29.5秒 東経139度57分16.7秒 / 北緯38.858194度 東経139.954639度 / 38.858194; 139.954639
統計情報
蔵書数 5,432冊[1](2015年度時点)
貸出数 1,232冊[1](2015年度)
公式サイト http://library.city.sakata.lg.jp/
プロジェクト:GLAM - プロジェクト:図書館
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酒田市松嶺コミュニティセンター内に設けられている酒田市立中央図書館の分館である。2006年5月、松嶺公民館図書室を中央図書館の分館と改める形で開設された。

休館日・開館時間編集

  • 休館日
    • 年末年始(12月29日から翌年1月3日)
    • 第3日曜日
    • 特別整理期間
  • 開館時間
    • 午前9時30分~午後5時

脚注編集

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x 平成28年度 図書館の概要 (PDF)”. 酒田市立図書館. 2016年7月5日閲覧。
  2. ^ a b 光丘文庫の51,234冊は、図書館システムに登録されている資料のみの数字。
  3. ^ 東北公益文科大学図書館の341冊を含む。
  4. ^ a b c 中央図書館と児童図書室の数字を合算したもの。
  5. ^ 光丘文庫の経歴概要』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  6. ^ 光丘文庫の経歴概要』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  7. ^ “光丘文庫が老朽化進み、今夏で休館 資料9万点、市中町庁舎に移し閲覧へ”. 山形新聞. (2016年5月7日). http://yamagata-np.jp/news/201605/07/kj_2016050700160.php 2016年7月5日閲覧。 
  8. ^ “酒田の光丘文庫、8月1日から休館 一部機能は再開する見通し”. 山形新聞. (2016年6月9日). http://yamagata-np.jp/news/201606/09/kj_2016060900231.php 2016年7月5日閲覧。 
  9. ^ 光丘文庫の経歴概要』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  10. ^ a b c 酒田市立図書館 光丘文庫所蔵文化財”. 酒田市立図書館. 2016年7月5日閲覧。

関連項目編集

外部リンク編集