金浦市

韓国・京畿道の市
金浦郡から転送)

金浦市(キンポし)は、大韓民国京畿道の北西部にある市であり、2023年2月1日より大都市に指定されている[2]。市の都市ブランドは「Best Gimpo」。

京畿道 金浦市
位置
金浦市の地図
各種表記
ハングル: 김포시
漢字: 金浦市
日本語読み仮名: きんぽし
片仮名転写: キンポ=シ
ローマ字転写 (RR): Gimpo-si
統計(2023年
面積: 276.65 km2
総人口: 486,172[1]
男子人口: 242,801 人
女子人口: 243,371 人
世帯数: 204,594 世帯
行政
国: 大韓民国の旗 大韓民国
上位自治体: 京畿道
下位行政区画: 3邑3面8洞
行政区域分類コード: 31230
金浦市の木: ケヤキ
金浦市の花: チョウセンレンギョウ
金浦市の鳥: カササギ
自治体公式サイト: 金浦市
テンプレートを表示
金浦市庁

概要 編集

ソウル特別市(市庁)より西北西25kmに位置し、漢江西岸に沿って北西から南東へ30kmの細長い市域を持つ。南は仁川広域市と接し、西は江華島(仁川広域市江華郡)と2本の橋で結ばれ、最北部は軍事境界線に接する。

金浦国際空港はかつて金浦郡(現・金浦市)にあったが、1963年に空港がある地域はソウル特別市に編入されたため、現在は空港はその名称にもかかわらず金浦ではなくソウルにある。

ソウル特別市へ編入させる計画(メガソウル構想)があり、2023年11月時点では与党の国民の力が推進している[3]

沿革 編集

  • 1895年6月23日 - 二十三府制施行により仁川府金浦郡となったが、翌年の十三道制の施行により京畿道に属す。
  • 1914年4月1日 - 郡面併合により、通津郡陽川郡金浦郡に編入。金浦郡に以下の面が成立。[4](9面)
    • 霞城面・月串面・大串面・陽村面・郡内面・黔丹面・高村面・陽西面・陽東面
  • 1936年4月1日 - 陽東面の一部が京城府に編入。[5](9面)
  • 1938年1月1日 - 郡内面が金浦面に改称。[6](9面)
  • 1958年 - 金浦国際空港が開港。
  • 1963年1月1日 - 陽東面・陽西面がソウル特別市江西区に編入[7]。これにより金浦国際空港が郡域外となる。(7面)
  • 1973年7月1日 - 富川郡桂陽面・吾丁面を編入。[8](9面)
  • 1975年10月1日 - 吾丁面が富川市に編入。(8面)
  • 1979年5月1日 - 金浦面が金浦邑に昇格。[9](1邑7面)
  • 1983年2月15日 - 陽村面の一部(馬松里・道沙里・水站里)・月串面の一部(西岩里・冬乙山里・帰田里・高亭里・甕井里)および大串面佳峴里が合併して通津面が発足。[10](1邑8面)
  • 1989年1月1日 - 桂陽面が仁川直轄市(現・仁川広域市)北区(現・富平区)に編入。[11](1邑7面)
  • 1995年1月1日 - 黔丹面が仁川広域市西区に編入。[12](1邑6面)
  • 1998年4月1日 - 金浦郡が金浦市に昇格。[13](6面3行政洞)
    • 金浦邑が3つの洞に分割。
  • 2003年9月1日 - 金浦3洞が分割し、沙隅洞と豊舞洞がそれぞれ発足。(6面4行政洞)
  • 2004年1月1日 - 通津面が通津邑に昇格。[14](1邑5面4行政洞)
  • 2009年9月1日(2邑4面4行政洞)[15]
    • 高村面が高村邑に昇格。
    • 陽村面の一部(麻山里および九来里の一部)を法定洞の九来洞・麻山洞に改編して行政洞の金浦2洞に編入。
  • 2011年11月14日 - 陽村面が陽村邑に昇格。[16](3邑3面4行政洞)
  • 2012年9月24日 - 金浦2洞の一部が分立して場基洞が発足。(3邑3面5行政洞)
  • 2013年
    • 6月 - 住民登録人口が30万人を突破した。
    • 10月28日 - 行政洞の金浦2洞のうち法定洞の九来洞・麻山洞が分立して行政洞の九来洞が発足。(3邑3面6行政洞)
  • 2015年2月2日 - 金浦2洞の一部が分立して雲陽洞が発足。(3邑3面7行政洞)
  • 2017年4月18日 - 金浦1洞が金浦本洞に、金浦2洞が場基本洞にそれぞれ改称。[17]
  • 2018年4月 - 住民登録人口が40万人を突破した。

行政 編集

 
行政区域図

下部行政区画 編集

3邑3面8洞からなる。

行政洞・邑・面 法定洞・法定里
金浦本洞 北辺洞、傑浦洞、坎井洞
場基本洞 場基洞
沙隅洞 沙隅洞
豊舞洞 豊舞洞
場基洞 場基洞、坎井洞
九来洞 九来洞
麻山洞 麻山洞
雲陽洞 雲陽洞
通津邑 道沙里、馬松里、西岩里、水站里、佳峴里、冬乙山里、帰田里、高亭里、甕井里
高村邑 香山里、楓谷里、台里、新谷里、銭湖里
陽村邑 陽谷里、楼山里、席毛里、九来里、大浦里、鶴雲里、柳峴里、興新里
霞城面 麻谷里、石灘里、後坪里、柿岩里、麻造里、佳金里、楊沢里、元山里、霞沙里、奉城里、顛流里、麻近浦里
月串面 郡下里、古幕里、葛山里、高陽里、浦内里、城東里、甫口串里、龍康里、祖江里、開谷里
大串面 大陵里、大碧里、薬岩里、上馬里、栗生里、草元芝里、巨物垈里、吾尼山里、松麻里、石井里、砕岩里、新雁里、大明里

警察 編集

消防 編集

教育 編集

専門大学 編集


高等学校 編集

中学校 編集

  • 市内には中学校が22校ある。

小中学校 編集

  • 市内には小学校が41校ある。

特別支援学校 編集

  • セソル学校

交通 編集

鉄道 編集

陽村駅 - 九来駅 - 麻山駅 - 場基駅 - 雲陽駅 - 傑浦北辺駅 - 沙隅駅 - 豊舞駅 - 高村駅

バス 編集

金浦市の都市型バスは高陽市大化駅鼎鉢山駅仁川広域市桂陽駅富平駅ソウル特別市桂陽駅永登浦駅などを、一般座席バスは金浦国際空港を、直行座席バスはソウル特別市弘大入口駅ソウル駅江南駅仁川国際空港などを結ぶ。

金浦市の運転免許持ちのバス以外に仁川広域市高陽市楊州市のバスが乗り入れている。

高速・市外バスは、江華島行きの一部の路線のみ北辺乗換センターに停車している為、基本的に近くの金浦国際空港(空港リムジン)とソウル高速バスターミナルが利用されている。

高速道路 編集

国道 編集

観光 編集

  • 文殊山城

姉妹都市・提携都市 編集

国内 編集

海外 編集

脚注 編集

  1. ^ 주민등록 인구통계 - 행정안전부”. 行政安全部. 2024年1月3日閲覧。
  2. ^ 김포시, ‘50만 대도시’ 공식 진입” (朝鮮語). KBS 뉴스. 2023年12月22日閲覧。
  3. ^ 이유미 (2023年11月2日). “與, '김포 서울 편입' 특위 발족…위원장에 부산 5선 조경태” (朝鮮語). 연합뉴스. 2023年11月3日閲覧。
  4. ^ 朝鮮総督府令第111号(1913年12月29日)
  5. ^ 朝鮮総督府令第8号(1936年2月14日)
  6. ^ 군청소재 면명을 군명에 따라 개정 동아일보, 1937.12.16.
  7. ^ 法律第1172号 ソウル特別市・道・郡・区の管轄区域変更に関する法律(1962年11月21日
  8. ^ 法律第2597号 市設置と郡の廃置分合に関する法律(1973年3月12日
  9. ^ 大統領令第9409号 渼金邑等53個邑設置に関する規定(1979年4月7日
  10. ^ 大統領令第11027号 市・郡・区・邑・面の管轄区域変更及び面の設置等に関する規定(1983年1月10日
  11. ^ 法律第4051号 부산직할시강서구설치및시·도의관할구역변경에관한법률(1988年12月31日
  12. ^ 法律第4802号 서울특별시광진구등9개자치구설치및특별시·광역시·도간관할구역변경등에관한법률(1994年12月22日)
  13. ^ 法律第5458号 경기도안성시등2개도농복합형태의시설치등에관한법률(1997年12月17日
  14. ^ 金浦市条例第469号 시청및읍·면·동사무소소재지에관한조례(2003年12月30日
  15. ^ 金浦市条例第812号 읍·면·동·리의명칭과관할구역에관한조례(2009年7月24日
  16. ^ 金浦市条例第941号 읍ㆍ면ㆍ동ㆍ리의 명칭과 관할구역에 관한 조례(2011年10月24日
  17. ^ 김포1, 2동 명칭을 ‘김포본동, 장기본동’으로 변경 서울신문, 2017.4.18.

外部サイト 編集