鍔鳴浪人』(つばなりろうにん)は、角田喜久雄1939年(昭和14年)に発表した日本の長篇小説であり、同作を原作とし、同年正篇・翌1940年(昭和15年)続篇製作・公開、荒井良平監督による日本の長篇劇映画、剣戟映画であり、1956年(昭和31年)製作・公開、内出好吉監督による日本のリメイク映画である。

略歴・概要 編集

小説『鍔鳴浪人』の初出は、1939年(昭和14年)4月 - 同年12月の『讀賣新聞』での連載で、1949年(昭和24年)に東京の出版社春陽堂から出版された『現代大衆文学全集 第3巻』に『妖棋伝』とともに収められた[1][2]

1939年 - 1940年に荒井良平が監督した『鍔鳴浪人』、『續 鍔鳴浪人』は、いずれも1996年(平成8年)、1998年(平成10年)にロシアゴスフィルモフォンドで発見され、東京国立近代美術館フィルムセンターが実地調査を行った際に日本に持ち帰ったプリントである[3]。同センターに所蔵され[4]、2001年(平成13年)に同センターで上映された[3]。2002年(平成14年)には日活からビデオグラムが発売された。

1956年(昭和31年)に内出好吉が監督したヴァージョンは、東京国立近代美術館フィルムセンターには所蔵されておらず[5]、製作・配給元の東映からはビデオグラムは発売されていない。

1939年 - 1940年版 編集

鍔鳴浪人 / 續 鍔鳴浪人
監督 荒井良平
脚本 比佐芳武
原作 角田喜久雄
出演者 阪東妻三郎
沢村国太郎
音楽 西梧郎
撮影 松村禎三
荒木朝二郎
編集 廣野哲康
宮本信夫
製作会社 日活京都撮影所
配給 日活
公開   1939年12月30日
  1940年1月6日
上映時間 52分
70分
製作国   日本
言語 日本語
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鍔鳴浪人』(つばなりろうにん)、『續 鍔鳴浪人』(ぞく つばなりろうにん)は、1939年(昭和14年)製作、正篇が同年12月30日、続篇が1940年(昭和15年)1月6日にそれぞれ公開、日活京都撮影所製作、日活配給、荒井良平監督による日本の長篇劇映画、剣戟映画である。

スタッフ・作品データ 編集

キャスト 編集

1950年版 編集

鍔鳴浪人
監督 内出好吉
脚本 高岩肇
原作 角田喜久雄
出演者 大友柳太朗
音楽 小沢秀夫
撮影 三木滋人
製作会社 東映京都撮影所
配給 東映
公開   1956年2月18日
上映時間 83分
製作国   日本
言語 日本語
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鍔鳴浪人』(つばなりろうにん)は、1956年(昭和31年)製作・公開、東映京都撮影所製作、東映配給、内出好吉監督による日本の長篇劇映画、剣戟映画リメイク映画である。

スタッフ・作品データ 編集

キャスト 編集

編集

  1. ^ 現代大衆文学全集 第3巻国立国会図書館、2010年2月2日閲覧。
  2. ^ OPAC NDL 検索結果、国立国会図書館、2010年2月2日閲覧。
  3. ^ a b 発掘された映画たち2001 : ロシア・ゴスフィルモフォンドで発見された日本映画東京国立近代美術館フィルムセンター、2010年2月2日閲覧。
  4. ^ 鍔鳴浪人, 續 鍔鳴浪人、東京国立近代美術館フィルムセンター、2010年2月2日閲覧。
  5. ^ 所蔵映画フィルム検索システム東京国立近代美術館フィルムセンター、2010年2月2日閲覧。

外部リンク 編集

1939年 - 1940年版
1950年版