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概要編集

2014年9月10日2:00(日本標準時)に発表され、2015年3月10日2:00(日本標準時)にSpring Forwardにて発売日が発表された[1][2]スティーブ・ジョブズ亡き後、ティム・クックCEO最高経営責任者)に就任して初の新カテゴリー製品である。開発担当責任者は元Adobe CTOで、iOSのFlash非対応に対する批判の急先鋒であった[3]ケビン・リンチ技術担当副社長[4]であったが、2015年以降はジェフ・ウィリアムズCOOが担当責任者になっている[5]。デザインは、マーク・ニューソンによる[6]

Apple Watchは、腕時計型端末市場に遅れての参入であり、当初アメリカの調査会社IDCは、2015年の出荷台数は1300万台に達すると見込んでいたが、米調査会社Jupiter Researchによれば、出荷台数は880万台に留まったとしている[7][8]。2017年の出荷台数は約1800万台とされており、ウェアラブル端末全体およびスマートウォッチ市場で、過半数のシェアを獲得した[9]

2018年に実装されたトランシーバー機能は盗聴の脆弱性があるとして機能停止されていた[10]が、すでに改善されている[11]


特徴編集

3つのバリエーションが用意されており、採用されているケース、風防、バンドによって価格帯が異なる。主に38mmと42mmの2つのサイズが展開されている。バリエーションによっては付属品のバンドが異なっている。

バンドについては、ケースの裏側にあるボタンを押すことでバンドの着脱及び交換が可能。バンドも38mm用と42mm用、それぞれのサイズ専用のものが個別に用意されている(サイズの合わないバンドを無理に装着しても故障の原因になる)。また、38mm専用のモダンバックル、42mm専用のレザーループなど一方のサイズ専用のバンドがあるので購入時には注意が必要である。ケースとバンドのサイズが同じであればバンドの互換性が高く、交換が容易なのが特徴である。別売のバンドも選択可能でサイズさえ同じであればバンドの交換が可能である。

バンドの加工については主に中国LuenFungグループ、金素材は日本で行われているという。[12]

iPhone内に保存されている楽曲を転送し、Bluetoothヘッドフォンを利用してApple Watchのみで音楽を聴くことができる。また、ウォッチ本体のアプリを操作することで、iPhoneに記録されている音楽の再生およびコントロールが可能である。

音楽同様に、iPhone内に保存されている画像を転送し、ウォッチ本体にて画像を表示できる。また、カメラ機能もiPhoneの内蔵カメラをコントロールできる。

アプリにもよるが、ウォッチ本体のみで可能な機能とiPhoneと連携して初めて可能な機能があり、使用時には注意を要する。基本的にiPhoneと連携しない限りメッセージ、電話、メール、マップ、Siri、音楽、天気、株価などの機能は動作しないか、もしくは情報が更新されない。

Apple Watch Series 4 ではケースが40mmと44mmに変更された。バンドについては、40mmは38mm、44mmは42mmと互換性がある。

Apple Watch (初代)編集

Apple Watch
スタンダードモデルにあたる。ケースは腕時計によく使用されるSUS316L系ステンレススチールまたはスペースブラックステンレススチールを採用。風防はサファイアクリスタル[13]。バンドのバリエーションが最も多く用意されており、殆どのバンドの金属部分には、SUS316L系ステンレススチールまたはスペースブラックステンレススチールを採用。
Apple Watch Hermès
Apple Watchと同じケースと風防に、エルメスのレザーバンドが採用されたモデル。内部仕様は他のモデルとは若干異なっており、時計などで「HERMÈS」のロゴが表示されるのが特徴である。
Apple Watch Sport
エントリーモデルにあたる。ケースにシルバーまたはスペースグレイの酸化皮膜処理された高強度の7000番系のアルミニウム合金を採用。風防はイオン硬化処理を受けたIon-Xガラス[14]。バンドはスポーツバンドかウーブンナイロンのみで、この中から好きな色を選択することが可能。バンドの金属部分にはアルミニウム合金を採用。
Apple Watch Edition
フラッグシップモデルにあたる。ケースにイエローまたはローズの18金を採用。風防はサファイアクリスタル[15][2]。バンドの金属部分には18金を採用。全て100万円以上の価格帯のモデルで、Apple Watchのバリエーションの中では最も価格が高い。

Apple Watch Series 1編集

Series 2の発売に併せて登場した初代のリファインモデル。watchOS 3がインストールされているのと、デュアルコアプロセッサーに変更された点以外は、初代Apple Watch Sportの仕様と殆ど同じ。ラインナップはアルミニウムケースとスポーツバンドのみ。

Apple Watch Series 2編集

Apple Watch(初代)の正統後継モデルとして、日本では2016年9月16日から発売された。Series 2ではApple WatchとApple Watch SportをApple Watchに統合。バンドはApple Watch (初代)との互換性がある。FeliCaを搭載しており、Suicaを登録すると使用可能になる。 そして50メートルの耐水性能を備えており水泳の(海水も可)トレーニングも記録できる。 2017年9月にSeries 3の販売を持って販売が終了している。

Apple Watch
アルミニウムケースかステンレススチールケースの選択が可能。風防は前モデルと同じくアルミニウムケースがIon-Xガラス製、ステンレススチールケースがサファイアクリスタルである。付属するバンドのバリエーションや金属部分もApple Watch(初代)とほぼ同じ。
Apple Watch Hermès
ステンレススチールケースにエルメスのバンドの組み合わせ。HERMÈS表示等の内部仕様などは前モデルを踏襲している。スポーツバンドが付属。
Apple Watch Nike+
Series 2より新たに追加されたコレクションである。アルミニウムケースにナイキスポーツバンドが付属。内部仕様は他のモデルとは若干異なっており、ナイキの表示等が追加されている。
Apple Watch Edition
前モデル同様にフラッグシップモデルにあたる。ケースが18金からセラミックに変更、風防はサファイアクリスタルである。バンドもスポーツバンドのみになり、バンドの金属部分もセラミックに変更されている。磁気充電ドックが付属。

Apple Watch Series 3編集

Apple Watch Series 2の正統後継モデルとして、日本では2017年9月22日から発売された。Series 3ではGPSモデルとGPS+Cellularモデルがある。GPS+CellularモデルではnanoSIMよりもさらに小さいeSIMを内蔵。フル充電時で、LTEを使った通話時間は約1時間となっている。MVNOでの利用は、現時点ではできない。日本の場合、NTTドコモ、au、ソフトバンクのどれかとiPhoneと共に契約する必要がある。Apple Payは世界共通で使えるようになり、Series 2とは違い、海外モデルでも日本のSuicaを使うことができるようになった。バンドはApple Watch(初代)との互換性がある。新たにW2チップ、気圧高度計を搭載している。

Apple Watch
アルミニウムケースかステンレススチールケースの選択が可能。風防は前モデルと同じくアルミニウムケースがIon-Xガラス製、ステンレススチールケースがサファイアクリスタルである。付属するバンドのバリエーションや金属部分もApple Watch (初代)とほぼ同じ。
アルミニウムケースのモデルではGPSモデルとGPS+Cellularモデルを用意。ステンレスモデルではGPS+Cellularモデルのみ。
Apple Watch Hermès
ステンレススチールケースにエルメスのバンドの組み合わせ。GPS+Cellularモデルのみ。HERMÈS表示等の内部仕様などは前モデルを踏襲している。
Apple Watch Nike+
アルミニウムケースにナイキスポーツバンドが付属。GPSモデルとGPS+Cellularモデルを用意。内部仕様は他のモデルとは若干異なっており、ナイキ表示等の内部仕様などは前モデルを踏襲している。
Apple Watch Edition
前モデル同様にフラッグシップモデルにあたる。GPS+Cellularモデルのみ。ホワイトセラミックに加えてグレイセラミックが追加、風防はサファイアクリスタルである。スポーツバンド、磁気充電ドックが付属。

Apple Watch Series 4編集

 
Apple Watch Series 4

Apple Watch Series 3の正統後継モデルとして、日本では2018年9月21日から発売された。Series 3と同じくGPSモデルとGPS+Cellularモデルがある。S4プロセッサは64bitに対応して処理速度が約2倍に向上し、バンドは全Apple Watchとの互換性がある。40mmと44mmモデルが用意され、ベゼルが細くなった事で表示部が30%以上拡大した。光学式心拍センサーが第2世代になり、電気式心拍センサーが加えられ心電図アプリによる計測が可能となった。アメリカではFDA認定機器であるが、一部の国では認可されておらず日本では使用できない[16]。タプティックエンジンを利用して、デジタルクラウンを回した感触が手に伝わるようになった。ジャイロセンサーの性能向上にともなって、装着している人物が転倒・落下後に1分間動かなくなると自動的に緊急通報を行う機能(転倒検出)が加えられた。また、Series 3以前と異なり裏蓋は全面セラミックとサファイアクリスタルに変更されている。

Apple Watch Series 5編集

Apple Watch Series 4の正統後継モデルとして、日本では2019年9月20日から発売される。Series 4と同じくGPSモデルとGPS+Cellularモデルがある。チップセットには最新の64ビットデュアルコアのS5を搭載し、S3プロセッサと比べて最大2倍高速となった。本体のデザインと大きさはSeries 4とほぼ変わっておらず、40mmと44mmの2モデルが用意され、Series 3までの38mm/42mmモデルと同じバンド製品を利用できる。ケース本体は前モデル同様のアルミニウム、ステンレススチール、セラミックに加え新たにチタニウムのモデルも追加された。ディスプレイは仕組みが新しくなり、従来のApple Watchは非使用時には画面が自動消灯して節電し腕を上げると自動表示するようになっていたが、Series 5では新型ディスプレイの採用により常時表示が可能となっている。

仕様編集

ハードウェア
CPUはiPhone向けに開発されるAシリーズ同様に命令セットがARMである、SiPのApple S1, S1P (Series 1), S2 (Series 2), S3 (Series 3),S4 (Series 4),S5 (Series 5)。
入力機器には独自のデジタルクラウンとボタンを採用。タッチパネルは圧力感知も可能、軽いタップと深いプレスの違いを判別する[17]。さらに有機EL(OLED)を搭載しており屋外でもはっきりと見える。
マイク、スピーカー、光学式の心拍センサー加速度センサー、環境光センサーを搭載[18]。Apple Watch OriginalとSeries1はGPSは内蔵しておらずもiPhone内蔵のGPSと連携する[17]。しかし、Series2はGPSを搭載しており、iPhoneがなくともワークアウト中の経路などを記録できる。内部にタプティックエンジンと呼ばれる振動アクチュエーターがある。内蔵カメラは無い。Apple Watch (初代)とSeries1は防水では無くIPX7(一時的に水没しても浸水せず機器に悪影響の出ない「防浸形」)等級である。しかしSeries2は50mの耐水性能があり、スイミングや、サーフィンをしながらの着用も可能であるが、高圧の水を当てたり、シャンプー・石鹸・ローションなどに触れると耐水性や、水密性が下がる。電池寿命は標準的な使用で18時間であり、背部にマグネットで密着する装置と電磁誘導を用いてフル充電するのに2.5時間を要する[19]
BluetoothとWi-Fiが搭載されており、基本的にiPhoneとの通信に使用される。Bluetoothの通信可能距離は見通しのいい場所で約20mである。Bluetoothが利用できないとき、Apple Watchは、ペアリングしたiPhoneが接続したことのある2.4GhzネットワークにWi-Fiで接続し、iPhoneとの通信を試みる[20]
ソフトウェア
OSは独自のwatchOSを採用。iPhoneとの連携機能を備えている。Apple Watchを使用するにはiOS 8.2へアップデートされたiPhone 5以降の端末が必要である。なお、iPad AirやiPod touchなどiPhone以外の端末ではペアリング用アプリがインストールできないためペアリングすることができない。 [21]

脚注編集

  1. ^ Apple Watch”. アップル. 2014年9月10日閲覧。
  2. ^ a b 218万円のモデルも。Apple Watchは4月24日発売”. BRKS. 2015-3-10-閲覧。
  3. ^ AdobeのCTOがFlash擁護 「HTML5があればFlashは不要」論に反論
  4. ^ iPhoneよ、さらば/Apple Watchとジョブズのいない革命
  5. ^ アップル、J・ウィリアムズ氏をCOOに任命--App StoreはP・シラー氏が統括” (日本語). CNET Japan (2015年12月18日). 2019年7月1日閲覧。
  6. ^ Marc Newson: The new guy behind the Apple Watch” (英語). Evening Standard (2015年5月7日). 2019年7月1日閲覧。
  7. ^ “アップルウオッチ、1300万台=シェア6割に―米調査会社”. http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151218-00000087-jij-n_ame 2015年12月19日閲覧。 
  8. ^ “「New estimate says Apple Watch accounted for over half of 2015 smartwatch shipments”. http://appleinsider.com/articles/16/01/12/new-estimate-says-apple-watch-accounted-for-over-half-of-2015-smartwatch-shipments 
  9. ^ “Global Wearables Market Grows 7.7% in 4Q17 and 10.3% in 2017 as Apple Seizes the Leader Position, Says IDC”. https://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prUS43598218 2018年3月18日閲覧。 
  10. ^ Apple Watchのトランシーバー機能を一時停止に--iPhone盗聴の恐れのある問題に対処中との報道(CNET Japan)” (日本語). Yahoo!ニュース. 2019年7月12日閲覧。
  11. ^ watchOS 5 のアップデートについて” (日本語). Apple Support. 2019年8月21日閲覧。
  12. ^ 日経デザイン2015.6
  13. ^ Apple Watch”. アップル. 2014年9月10日閲覧。
  14. ^ Apple Watch - Sports”. アップル. 2014年9月10日閲覧。
  15. ^ Apple Watch - Edition”. アップル. 2014年9月10日閲覧。
  16. ^ [1]Apple Watch Series 4の心電図機能、なぜ日本で使えないのか] - 日経 xTECH
  17. ^ a b Apple Watch - テクノロジー”. アップル. 2014年9月10日閲覧。
  18. ^ Apple Watch - 技術仕様”. アップル. 2016年5月24日閲覧。
  19. ^ Apple - Apple Watch - バッテリー”. アップル. 2015年6月10日閲覧。
  20. ^ “Apple Watch の Bluetooth、Wi-Fi、モバイルデータ通信について” (日本語). Apple Support. https://support.apple.com/ja-jp/HT204562 2018年12月1日閲覧。 
  21. ^ サイト下部に表示

関連項目編集

外部リンク編集