Lemino

日本のNTTドコモが提供する定額制動画配信サービス
Dビデオから転送)

Lemino(レミノ)[1]は、NTTドコモが提供する定額制動画配信サービスインターネットテレビ)である[2]。ここでは旧名称のdTV(ディーティービー)並びに2015年4月21日まで運営していたdビデオ powered by BeeTV(ディービデオ パワード バイ ビーティーヴィー)[2]についても併せて述べる。

Lemino
URL lemino.docomo.ne.jp
運営者 NTTドコモ

概要 編集

2011年11月18日より「dマーケット VIDEOストア powered by BeeTV」を提供開始[3]

月額500円(税別)で、国内、海外のドラマや映画、アニメーションミュージッククリップカラオケなどを、視聴することができる。そのほかに、NTTドコモ(エイベックス通信放送)でかつてよりオンデマンド配信しているBeeTVの動画コンテンツも視聴可能となっている。

2013年1月30日、「dマーケット VIDEOストア powered by BeeTV」から「dビデオ powered by BeeTV」に改名[4]

2013年8月4日に会員数450万人を、2016年3月28日に会員数500万人突破し、定額制動画配信サービスとしては国内最大規模の会員数を誇っていた[5][6]

配信方法には、ストリーミング配信とダウンロード配信の二通りある。また閲覧途中で終了したコンテンツに関しては、次回再生する際は、中断した場面から自動的に再生することが可能となる。

画質としては、ふつう(200kbps)、きれい(500kbps)、すごくきれい(480p, 1.2 - 1.5Mbps[7])、HD(720p2013年5月15日より提供[8])の4パターンがある。

利用に際してはNTTドコモのdアカウントとパスワードが必要となるが、このIDとパスワードがあれば、一つのIDで複数の端末から視聴が可能となる。2014年4月1日よりキャリアフリー対応によって、ドコモ契約者以外でもdアカウント登録が可能となったため、ドコモ以外の端末や、ドコモ契約者以外でも視聴が可能となった[9]

支払い手段はドコモのケータイ払いとクレジットカード払い、全国のセブン-イレブンに設置されているマルチコピー機から視聴用シリアルコード(3か月分)を購入する方法[注 1]がある[10]

2015年4月22日、「dビデオ powered by BeeTV」のブランドを「dTV」に変更[11]

2021年10月からは一部の新聞[注 2]とのセット割引[12]、2022年6月15日からはカルチュア・コンビニエンス・クラブ(TSUTAYA)が運営している「TSUTAYAプレミアム」の連携サービスにも対応する[13]

2023年4月12日からサービス名称を「dTV」から「Lemino」(レミノ)にリニューアルすることを同年3月6日に発表した[1][14]。なお、dTVの旧サービスについては既存会員の視聴も含め、2023年6月30日で提供が終了した[注 3][16]

利用可能端末 編集

利用可能端末は、以下の通り[17]

スマートフォンタブレット
パソコン
テレビ
セットトップボックス

コンテンツ 編集

2023年4月時点で約180,000コンテンツである[20]。ジャンルは洋画/邦画/アジア映画/海外ドラマ/国内ドラマ/アジアドラマ/アニメ/音楽/BeeTVがある。なお、同じくNTTドコモが提供する定額制動画配信サービスとしてアニメに特化したdアニメストアが存在するが、新作のテレビアニメにおいてはdアニメストアでは取り扱っていない作品や配信開始時期が早い作品が存在し、差別化が図られている[注 5]

大きく「広告付き無料配信」と、月額会員制「Leminoプレミアム」(2024年1月現在月会費990円<消費税込み>)の2つのコースがあり、後者はLeminoオリジナルコンテンツの全話配信(無料配信は一部のみ)や、音楽・スポーツなどの中継のアーカイブを見ることができる。なおレンタル(一部 後述)とペイ・パー・ビュー番組は個別課金となる。

新作レンタル 編集

2013年12月17日より、個別課金による新作レンタルのサービスを開始。作品は洋画/アジア映画/邦画/アニメで100円(税別)〜レンタルすることができ、決済は・ドコモ ケータイ払い(ドコモ回線契約者のみ)・ドコモポイント交換・クレジットカード払い(VISAMASTERJCB)がある。レンタル作品は、月額会員でなくとも利用可能。2014年7月時点で273作品を配信。

4K映像 編集

2015年11月25日より、一部コンテンツの4K配信を開始[21]

HDR映像 編集

2017年6月より、一部コンテンツのHDR配信を開始[22]

視聴制限 編集

  • 複数の端末で同時視聴はできない[23]
  • 登録できるデバイスの台数は5台[23]
  • 登録デバイスが1台の場合、ダウンロードしたコンテンツを視聴する場合、ダウンロードから24時間または48時間ごとに会員状態の確認が必要[23]
  • 登録デバイスが2台以上の場合、ダウンロードしたコンテンツを視聴する場合、再生開始時に必ず会員状態の確認が行われ、3時間ごとに会員状態の確認が必要[23][24]
  • 改造された端末は視聴できないようになっている。AndroidRoot化や、iOS脱獄などに当たる[23]
  • デバイスの種別ごとに視聴できないコンテンツが存在する[25]
  • 会員ランクや契約形態によって視聴できないコンテンツが存在する[25]
  • デバイスによってはレンタル開始手続きが行えない。レンタル可能なデバイスで手続きを行えばレンタル不可デバイスでも視聴は可能。
  • JOYSOUNDの楽曲提供は、その他のみ反映。それ以外の系統は、真っ黒で表示される。

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 2020年12月21日から対応。
  2. ^ 開始時点では栃木県地方紙である下野新聞電子版のみ対応。
  3. ^ ただし、TSUTAYAプレミアム経由でdTVに加入しているユーザーに関しては、2023年6月15日から動画配信サービス提携先をU-NEXTに切り替えるため、dTVの利用は同月14日までとなった[15]
  4. ^ 2013年10月10日から対応。
  5. ^ 2023年秋の例では、魔法使いの嫁season2、ブルバスターMFゴーストが該当する。

出典 編集

  1. ^ a b ドコモ、動画サービス刷新 月額990円、無料プランも”. 時事通信 (2023年3月6日). 2023年3月6日閲覧。
  2. ^ a b 「dビデオ powered by BeeTV」のブランドを「dTV」に変更』(プレスリリース)NTTドコモ、2015年4月2日https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2015/04/02_00.html2018年4月24日閲覧 
  3. ^ “『dマーケット VIDEOストア powered by BeeTV』の会員数が提供開始から約1年で300万人を突破”. CNET Japan. (2012年12月17日). https://japan.cnet.com/release/30031904/ 2024年1月19日閲覧。 
  4. ^ “「VIDEOストア」が「dビデオ」へ名称変更、平成仮面ライダー8作品の配信決定”. マイナビニュース. (2013年1月23日). https://news.mynavi.jp/article/20130123-a214/ 2024年1月19日閲覧。 
  5. ^ dTV、会員数が500万人を突破--映像配信サービスとして国内初”. CNET Japan (2016年3月28日). 2022年1月17日閲覧。
  6. ^ dTVの会員数が500万人を突破。国内SVODサービスで初”. PHILE WEB (2016年3月28日). 2022年1月17日閲覧。
  7. ^ “ドコモの「dマーケット VIDEOストア powered by BeeTV」「dマーケット アニメストア」を楽しもう! 【「dマーケット」を楽しもう!-第1回-】”. mobileASCII (角川アスキー総合研究所). (2012年9月20日). https://mobileascii.jp/elem/000/000/048/48915/ 2018年4月24日閲覧。 
  8. ^ “ドコモ、「dビデオ」を15日からHD対応に。約150タイトル。HEVC対応も”. AV Watch (インプレス). (2014年5月14日). https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/648287.html 2018年4月24日閲覧。 
  9. ^ “祝キャリアフリー化! dビデオとdアニメストアの仕様を確認してみた”. 週刊アスキー (角川アスキー総合研究所). (2014年4月1日). https://weekly.ascii.jp/elem/000/002/622/2622152/?r=1 2018年4月24日閲覧。 
  10. ^ dTVがコンビニ払いに対応。3か月分の視聴コードがセブン-イレブンで1650円”. PHILE WEB (2020年12月22日). 2020年12月22日閲覧。
  11. ^ “「dビデオ powered by BeeTV」のブランドを「dTV」に変更<2015年4月2日>”. NTT DOCOMO. (2015年4月2日). https://www.docomo.ne.jp/info/news_release/2015/04/02_00.html 2024年1月19日閲覧。 
  12. ^ 下野新聞、ドコモとセットで割引 電子版と動画配信サービス”. 共同通信 (2021年9月28日). 2021年9月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月28日閲覧。
  13. ^ 「TSUTAYA プレミアム」の動画配信サービスが「dTV」に統合”. ITmedia Mobile (2022年3月15日). 2022年3月15日閲覧。
  14. ^ 感情やレビューをシェアすることでフォロワー同士がつながり、観たいコンテンツがすぐに見つかる映像配信メディア「Lemino」の提供を開始”. 株式会社NTTドコモ (2023年3月6日). 2023年3月6日閲覧。
  15. ^ 松永達矢 (2023年3月6日). “TSUTAYAプレミアム、提携先の動画配信サービスを「dTV」から「U-NEXT」に変更へ。6/15から”. PHILE WEB. 2023年4月12日閲覧。
  16. ^ 【重要】dTVリニューアルおよび月額料金改定について”. dTVヘルプセンター (2023年4月7日). 2023年4月12日閲覧。
  17. ^ 対応機種一覧
  18. ^ “「dビデオ」がGoogleの新デバイス「Chromecast」に対応――クーポンのプレゼントキャンペーンも”. ITmedia Mobile (アイティメディア). (2014年5月27日). https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1405/27/news116.html 2018年4月24日閲覧。 
  19. ^ 「dTVターミナル」を開発・発売』(プレスリリース)NTTドコモ、2015年4月2日https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2015/04/02_01.html2018年4月24日閲覧 
  20. ^ 報道発表資料”. NTTドコモ (2023年3月6日). 2023年9月16日閲覧。
  21. ^ 4K映像配信開始!”. dTV. 2018年2月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年4月24日閲覧。
  22. ^ “dTVがHDR配信対応、アメイジング・スパイダーマンなど。4Kと2KでHDR”. AV Watch (インプレス). (2017年5月24日). https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1061327.html 2018年4月24日閲覧。 
  23. ^ a b c d e dTV ご利用規約
  24. ^ “【レビュー】パソコンやNexus 7/10で再生可能になった「dビデオ」”. AV Watch (インプレス). (2013年5月28日). https://av.watch.impress.co.jp/docs/review/review/600664.html 2018年4月24日閲覧。 
  25. ^ a b 一部視聴できない作品”. NTT docomo. 2021年8月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月20日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集