永遠 (ZARDの曲)

ZARDの楽曲
Fallin' of the Rainから転送)

永遠」(えいえん)は、ZARDの22作目のシングル

永遠
ZARDシングル
初出アルバム『永遠
B面 I can't let go
リリース
規格 8cm CD(オリジナル盤)
12cm CD(再発現行盤)
ジャンル J-POP
レーベル B-Gram RECORDS
作詞・作曲 坂井泉水 (作詞)
徳永暁人 (作曲)
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン[1]
  • 1997年9月度月間2位(オリコン)
  • 1997年10月度月間15位(オリコン)
  • 1997年度年間42位(オリコン)
  • ZARD シングル 年表
    風が通り抜ける街へ
    (1997年)
    永遠
    (1997年)
    My Baby Grand 〜ぬくもりが欲しくて〜
    (1997年)
    永遠 収録曲
    ZARD BEST The Single Collection 〜軌跡〜 収録曲
    ZARD BLEND II 〜LEAF&SNOW〜 収録曲
    Golden Best 〜15th Anniversary〜 収録曲
    ZARD Request Best 〜beautiful memory〜 収録曲
    ZARD Forever Best 〜25th Anniversary〜 収録曲
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    背景 編集

    表題曲は、当時の流行語にもなった[2]日本テレビ系ドラマ『失楽園』の主題歌[3]。シングルCDジャケットの題字は、『失楽園』の作者である渡辺淳一毛筆による直筆で記したものである。

    初の全国ツアー『What a beautiful moment』のオープニングでは、PVで使用された映像と共に、「永遠 (What a beautiful moment Tour Opening Ver.)」と題したインストとして使用された。後にこの音源は、38枚目のシングル「かけがえのないもの」のカップリングに収録された。

    制作 編集

    永遠 編集

    元々は、キヤノンNEW EOS KISSCMソングとして使用され、「Fallin' of the Rain」(『CD NEWS』(千葉テレビ)にてこの曲名で紹介)として1996年中頃から、キヤノン提供の番組中に放映されていた。しかし『失楽園』の主題歌を担当することになり、キヤノンに了解を取り付け、改作しCD化することになった[4]。なお、CMでオンエアされたバージョンは『ZARD BLEND II 〜LEAF&SNOW〜』に「永遠〜君と僕の間に〜」として収録されている。

    徳永暁人のZARDシングル初の表題作曲作であり、イーグルスの「ホテルカリフォルニア」にインスパイアされ作ったと述べている[5]。当時10曲ほど作って事務所側に渡したものの1曲であり、坂井が気に入り制作が進められた[6]。徳永の提供作での初めての大ヒット作となり、徳永が以降数々のZARD作品を手掛けるきっかけとなる。コーラスに、MARY、SUZZY、MIKE WASHINGTONが参加している。

    当時のエンジニアHarukaによると「めずらしくアレンジは一つしかなかったが、シングル、ベスト全部でバージョンが違い、目立つものは間奏以降がモノラルステレオのものがある」[7] である。ミックスはマイケル・ブラウアーが担当した。

    ベストアルバム『ZARD BEST The Single Collection 〜軌跡〜』の第3次特典のENHANCED CD、ライブアルバム『ZARD Cruising & Live 〜限定盤ライヴCD〜』のCD-ROMには英語詞バージョンが収録された。いずれも歌詞は未掲載だったが、『ZARD ALBUM COLLECTION 20th ANNIVERSARY』に収録され、初めて歌詞が掲載された。

    I can't let go 編集

    編曲はZARDの楽曲では初めて古井弘人が手がけた。

    大賀好修が初めてレコーディングに参加したZARDの曲。

    音楽性 編集

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    「坂井さんなりの大人の恋愛を詞にしてほしい」と作者に言われ、何回か書き直して完成された。「テーマは秘めたる想ひ。タイトルの意味がより重く、深い意味で皆さんに伝われば」と言葉を残している[8]

    ミュージック・ビデオ 編集

    永遠 編集

    PVは、アメリカカリフォルニア州のエルミラージ砂漠で撮影され、坂井が深紅のスーツ姿でポンティアック・GTOを運転するシーンが見られる。

    ベスト・アルバムZARD BEST The Single Collection 〜軌跡〜』の第2次特典「show reel ver.03」と『ZARD Le Portfolio 1991-2006』で視聴可能である。いずれも2番から最後までの映像となっていたが、2016年に発売されたミュージック・ビデオ集『ZARD MUSIC VIDEO COLLECTION 〜25th ANNIVERSARY〜』に初めてフルサイズで収録された[注釈 2]

    I can't let go 編集

    PVは「永遠」のメイキング映像が使用されている。

    記録 編集

    初動は19.7万枚で初登場1位、TOP3に4週、TOP10に6週ランクインするロングセラーとなり、62.8万枚を売り上げた。ZARDのシングルでは14番目のヒットとなったと同時に、50万枚を突破した最後のシングルになった。また、1年半後のアルバムのタイトルにも採用された。

    2007年に行われたファン投票では4位となり、ベストアルバム『ZARD Request Best 〜beautiful memory〜』にはライブバージョンが収録された。

    収録曲 編集

    1. 永遠
      作詞:坂井泉水
      作曲・編曲:徳永暁人
    2. I can't let go
      作詞:坂井泉水
      作曲:栗林誠一郎
      編曲:古井弘人
    3. 永遠(オリジナルカラオケ)
    4. I can't let go(オリジナルカラオケ)

    楽曲の収録アルバム 編集

    カバー 編集

    永遠

    脚注 編集

    注釈 編集

    1. ^ 2003年までの旧基準での認定。
    2. ^ 当該作品に収録されたフルPVは、2007年の追悼ライブ「What a beautiful memory 2007」にて初公開された編集バージョンで、随所に坂井の静止画が挿入されており、本当の意味での完全版ではない。エルミラージ砂漠での撮影映像のみで構成された完全版は、スカパー!(当時のスカイパーフェクTV)などのCS放送で、坂井が逝去する以前(2007年より前)に放送されたフルPVのみであり、本当の完全版は商品化に至っていない。

    出典 編集

    1. ^ 「永遠」ZARD(ORICON STYLE)2013年10月22日閲覧。
    2. ^ 「現代用語の基礎知識」選 ユーキャン 新語・流行語大賞 第14回 1997年 授賞語”. 現代用語の基礎知識」選 ユーキャン 新語・流行語大賞. 自由国民社. 2022年2月4日閲覧。
    3. ^ 失楽園”. テレビドラマデータベース. 2022年2月4日閲覧。
    4. ^ オフィシャル追悼本『きっと忘れない』80ページから81ページに掲載されている。
    5. ^ ZARDデビュー25周年記念特集【THE POP STANDARD】 vol.5、entaetainment Station、2016年5月23日、2016年7月23日閲覧。
    6. ^ (インタビュアー:田中大)「B'z のライブサポートや編曲で活躍し、ZARD、倉木麻衣、大黒摩季、ももいろクローバーZ、BAND-MAID等への楽曲提供でも知られるdoa・徳永暁人。そのキャリアに迫る【インタビュー連載・匠の人】」『SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス』、株式会社イープラス、1頁、2022年9月1日https://spice.eplus.jp/articles/307104/p=12022年10月28日閲覧 
    7. ^ エンジニアHarukaのホームページ遥音楽工房より
    8. ^ ベストアルバム『Golden Best 〜15th Anniversary〜』ライナーノートより
    9. ^ “柴咲コウ「続こううたう」で星野源、GAO、マイラバ、陽水ら名曲カバー”. 音楽ナタリー. (2016年6月10日). https://natalie.mu/music/news/190333 2016年6月10日閲覧。 
    10. ^ Twitter doa公式アカウント 徳永暁人 self cover album「Route 109」全曲紹介” (2020年11月29日). 2022年7月24日閲覧。
    「永遠」の調
    Aメロ1 Bメロ1 サビ1 Aメロ2 Bメロ2 サビ2・大サビ
     ロ長調
    (B)
     ロ短調
    (Bm)
     ホ長調
    (E)
     ロ長調
    (B)
     ロ短調
    (Bm)
     ホ長調
    (E)