ITPSV 90 マークスマン
(ITPSV 90 Marksmanから転送)
ITPSV 90 マークスマン(フィンランド語: Ilmatorjuntapanssarivaunu 90 Marksman)は、フィンランド陸軍が装備する対空戦車である。ITPSV 90 Marksmanは、日本語に訳すと「90式マークスマン対空戦車」の略である。
T-55AM マークスマン | |
基礎データ | |
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全長 | 6.20m |
全幅 | 3.60m |
重量 | 41.0t |
乗員数 | 3名 |
乗員配置 | 車長、操縦手、砲手 |
装甲・武装 | |
主武装 | 35mm対空機関砲KDAx2門 |
副武装 | 4連装発煙弾発射機x2基 |
機動力 | |
速度 | 52km/h |
エンジン |
V-55 V型12気筒液冷ディーゼル 620hp(462kW) |
懸架・駆動 | トーションバー方式 |
行動距離 | 500km |
レオパルト2 マークスマン | |
基礎データ | |
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全長 | 9.30m |
全幅 | 3.70m |
全高 | 4.82m |
重量 | 49.0t |
乗員数 | 3名 |
乗員配置 | 車長、操縦手、砲手 |
装甲・武装 | |
主武装 | エリコンKD 35 mm 機関砲#車載型35mm対空機関砲KDAx2門 |
副武装 | 4連装発煙弾発射機x2基 |
機動力 | |
速度 | 72km/h |
エンジン |
MTU MB 873ka-501 4ストロークV型12気筒液冷ターボチャージド・ディーゼル 1,479hp(1,103 kW) |
懸架・駆動 | トーションバー方式 |
行動距離 | 550km |
概要
編集T-55AM(Ps.262)の車台に、イギリスのヴィッカース社(現BAEシステムズ社)が開発した「マークスマン砲塔」を搭載している。なお、マークスマン砲塔は文字通り砲塔部のみに全機能が集約された汎用の対空射撃システムであり、各国各種の戦車車体に搭載が可能である。
砲塔は、左右側面にスイスのエリコン社製35mm対空機関砲KDA(コンテナ式弾倉に焼夷榴弾/曳光焼夷弾230発と曳光装弾筒付徹甲弾20発の計250発収納)を1門ずつ装備している。
後方上部には捜索距離12km、追尾距離10kmの捜索兼追尾用レーダー1基が搭載され、非使用時には後ろに倒すことができる。また、計測可能距離8kmのレーザー測距機付きの2軸安定化光学照準装置2基を装備しているので、レーダーと光学照準装置で最大3目標の同時追尾が可能である。
比較
編集ゲパルト | 87式 | マークスマン | 95式 | K30 | ツングースカ | 09式 | |
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画像 | |||||||
全長 | 7.68 m | 7.99 m | 6.20 m | 6.71 m | 6.77 m | 7.93 m | 6.70 m |
全幅 | 3.71 m | 3.18 m | 3.60 m | 3.2 m | 3.3 m | 3.24 m | 3.2 m |
全高 | 3.29 m[注 1] | 4.40 m | 不明 | 3.4 m[注 1] 4.82 m[注 2] |
4.065 m[注 2] | 3.36 m[注 1] 4.01 m[注 2] |
3.4 m[注 1] 4.82 m[注 2] |
重量 | 47.5 t | 38.0 t | 41.0 t | 22.5 t | 25.0 t | 34.0 t | 35.0 t |
武装 | 35mm機関砲×2 | 25mm機関砲×4 QW-2×4 |
30mm機関砲×2 神弓×不明 |
30mm連装機関砲×2 9M311×4 |
35mm機関砲x2 SAMx4 | ||
最高速度 | 65 km/h | 53 km/h | 52 km/h | 53 km/h | 60 km/h | 65 km/h | 55 km/h |
乗員数 | 3名 | 4名 | 3名 | 4名 | 3名 |
配備
編集フィンランド陸軍は1988年12月から7両購入し、1991年10月から納入された。しかし、1992年に不具合が発見されたため、1993年-1994年に改修が行われ、1996年から実戦配備された。
2010年に一旦退役したが、2015年から砲塔をレオパルト2A4戦車の車台に載せ換えたITPSV Leopard 2 Marksman[1]として再配備された。
参考文献
編集- 月刊「軍事研究」 1997年4月号
- 月刊「PANZER」 2002年9月号
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ 月刊「PANZER」 2020年2月号