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座標: 星図 12h 30m 49.42338s, +12° 23′ 28.0439″

M87
Messier 87
M87
M87
仮符号・別名 NGC 4486[1]
星座 おとめ座
視等級 (V) 8.63[1]
視直径 7'[2]
分類 E+0-1pec (楕円銀河)[1],
LINER[1], 活動銀河核[1]
発見
発見日 1781年3月18日[3]
発見者 シャルル・メシエ[2]
発見方法 望遠鏡による観測
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α) 12h 30m 49.42338s[1]
赤緯 (Dec, δ) +12° 23′ 28.0439″[1]
赤方偏移 0.004233[1]
視線速度 (Rv) 1266 km/s[1]
距離 6000万光年[2](約18Mpc)
5440万光年[4](約16.7Mpc)
M87の位置
M87の位置
物理的性質
直径 12万光年[2]
別名称
別名称
おとめ座A[4]
Template (ノート 解説) ■Project

M 87NGC 4486、おとめ座A)は、おとめ座にある楕円銀河である[1]。中心に太陽質量 (M) の65億倍もの質量を持つ超大質量ブラックホール (Super Massive Black Hole, SMBH) があることで知られる[5]

目次

概要編集

 
M87と中心からのジェット

口径6cmの望遠鏡でやっと丸い光のにじみに見える。口径10cmの望遠鏡では丸く、周辺がしだいに暗くなっている様子がわかる。口径20cmでもあまり変化はないが、南西に銀河NGC4478、NGC4479が見えてくる。南に明るい銀河のNGC4486Aがあるが、ほとんど恒星状にしか見えない。おとめ座のこの領域には、M87の周囲にも多数の銀河が存在しており、それらの銀河を総称しておとめ座銀河団と呼ぶ。

天の川銀河と比較して、直径は比較的近いが、球に近い形状(タイプE0-1)をしているため、より多くの恒星を抱えている[2]。また、銀河を取り巻く球状星団も、天の川銀河の周囲が200個ほどであるのに対して15,000個にも上るものと考えられている[2]

1918年、ヒーバー・ダウスト・カーチスはこの銀河の中心から延びる宇宙ジェットを発見した。このジェットは口径の大きな望遠鏡であれば可視光でも確認することができる。M87の中心部から放出されているジェットの長さは7,000~8,000光年にも及ぶと推定されている[2]

超大質量ブラックホール編集

 
M87の中心部にある巨大ブラックホールを直接撮像した画像
(EHT Collaboration)

おとめ座A (Virgo A) と呼ばれるおとめ座の領域の強い電波、M87が電波源であることが分かっている。M87の中心には超大質量ブラックホールが存在しており、電波源の正体はこのブラックホールに由来する活動銀河核であると考えられている。

2019年4月10日13時 (UTC) 、国際協力プロジェクト「イベント・ホライズン・テレスコープ (EHT)」の研究成果についての記者会見が、日本・アメリカ・ベルギー・チリ・中国・台湾で同時に開催され、M87中心部にある超大質量ブラックホールの撮像が初めて公開された[5][6]。この観測の結果、超大質量ブラックホールの質量が65億 M事象の地平面の大きさが約400億 km[5]であることがわかった。

EHTの研究成果公表後、この超大質量ブラックホールに、ハワイの創世神話「クムリポ」にちなむ「ポーヴェーヒー[7] (Pōwehi[8])」なる名称がついたかのように伝えられた[8]が、これはハワイ大学のハワイ語研究者が提唱しただけのものであり、国際天文学連合によって正式に命名されたものではない[7]

観測史編集

1781年3月18日にシャルル・メシエによって発見された[2]。メシエはこの夜、球状星団M92と8つの銀河を発見している[2]

メシエは「星のない星雲。8等星に近い。M84M86と同じくらいの明るさ」と記している[3]。1864年にジョン・ハーシェルは「非常に明るく、かなり大きく丸い。中心部は急に明るくなりそこに核がある」と記した[3]ロス卿も同様な感想を記述している。

フィクションとの関連編集

出典編集