パエドフリン・アマウンシス(Paedophryne amauensis)パプアニューギニア2009年8月に発見され、2012年に正式に発表された新種のカエルである[1]P. amauensis は体長7.7mmで、現在知られる脊椎動物の中で最も体長が小さい[1][2]

Paedophryne amauensis
10セント硬貨上のPaedophryne amauensis
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 両生綱 Amphibia
: 無尾目 Anura
亜目 : カエル亜目 Neobatrachia
: ヒメアマガエル科 Microhylidae
亜科 : Asterophryinae
: Paedophryne
: P. amauensis
学名
Paedophryne amauensis
Rittmeyer et al.,  2012[1]

発見 編集

このカエルは2009年8月に爬虫両棲類学者のクリストファー・オースティンと院生のエリック・リットマイヤーによってパプアニューギニアの生物多様性の研究中に発見された[3] 。この新種は中央州のアマウで発見された。学名はこの村の名前に由来する[1]。 この発見は2012年1月にPLoS ONEで発表された[1]

特徴 編集

 
Paedophryne amauensisのX線写真

P. amauensis は体長7.7mm[1]で、世界最小の脊椎動物とされてきたインドネシア産の淡水魚Paedocypris progenetica (全長7.9mm)より0.2mmだけ体長が小さい[4][5]。 この種は幼生の形を取らず、卵からいわゆる成体のカエルの形で孵化する[4][3]P. amauensis は体長の30倍の高さに跳ねることができる。行動パターンは薄明薄暮性で、微小な無脊椎動物を食する。オスはメスを昆虫を思わせるような高い周波数(8400–9400 Hz)の鳴声でメスを呼ぶ[1]

分布 編集

他のPaedophryne 属のカエルと同様にPaedophryne amauensis は熱帯雨林の堆肥の中に住む[1]

脚注 編集